高校大パニックのレビュー・感想・評価
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狂気の塊
受験戦争の真っ只中、とあるどこにでもいそうな少年が銃砲店に立ち寄り、偶然にも銃を奪う。
そして銃を手にした少年は学校に行き、先生に向け銃をぶっぱなつ。
そして学校中の生徒を人質にして生徒は学校に立てこもることになり…というのが本作のストーリー。
1999年に実際にアメリカで起きたコロンバイン高校銃乱射事件を連想させます。しかし本作は1978年に作られておりそれよりずっと前です。
さらに本作は1976年に作られた自主制作映画のリメイクということですが、さらに現代にもう一度リメイクされたらもっと面白くなりそうです。
主人公のセリフで「俺は受験があるんだー!」「ラジオ講座があるんだー!」というものがあるのですが、このセリフが使われる場面があまりにも秀逸です。一度でもこのセリフを聞くともうこの映画のことが脳裏に焼き付けられるでしょう…。
"狂映舎"
石井聰亙率いる学生8ミリ自主映画グループと日活が組んでアウトローな作品のイメージが強い澤田幸弘監督と商業的にリメイクした本作、序盤に自殺してしまう学生や巻き添えを喰らう女生徒など映像的に迫力のある面白さと新鮮に思える当時の博多の街。
浅野温子が若い、可愛い、ラストが衝撃的、ヤンキーには無い狂気性を炸裂させる優等生、共感は出来なくとも同情する行き場を失った10代の怒りと題名通りの大パニック、相変わらずな泉谷しげる!?
数学できんが、なんで悪いとや!(リアルな思い出)
レビューとは全く関係ないのですが、まずどうしても最初に一言。
コメントくださったみなさんにお詫びです。
どういうわけか、コメントを書こうとすると、PCのブラウザがフリーズする謎現象が発生しているです。
もしかすると.com側のサーバーの不都合かもですが。
スマホから投稿すればよいのかもしれませんが、当方スマホの文字入力が何よりも苦手ときた旧人類なのです。
なので、コメントのお礼が、かなり遅れてしまうと思うです。
本当に申し訳ありません。
フォレスト・ガンプ』のレビューで「女装で映画観るんの、何が悪いとや!」と自分で書いておきながら、この映画をまだ観ていなかったことを思い出して鑑賞することにしてみました。キャッチコピーは鮮烈に覚えているのにですよ。
幸いアマプラのMEN’S NECO+オンデマンドの無料体験がありましたたので、レッツ・視聴!
進学校なのに高校3年で7組まであるとか、ちょっと子作りに励みすぎ世代じゃね?
念のために調べてみると団塊の世代よりは後のお話のようですね。
銃砲店のセキュリティがザルすぎでしょ!
商談中とは言え、数々の銃から目を離しちゃだめでしょ!
てか、主人公の少年・城野クン、強奪して初めて手に取る銃の扱いに慣れすぎでしょ!コマンドーか!
と、思ったけれど、途中で城野クンの部屋に「月刊Gun」が置かれているというカットが。
まるっきりド素人というわけではなかったのね。
奪った銃ってボルトアクションライフルじゃなくて、自動小銃だったのね。
間違えているかもですけれど、どうもウィンチェスターM1907っぽいの。細部がちょっと違うのですけれど。(破蛇をつついたかな?)
タイトルに偽りはなく、大パニックの様子が本当に迫力ある映像で描かれていたです。特殊部隊や右翼団体まで入り乱れて大乱闘なの。
「そりゃあこんな事件も起こりますって」てな、身勝手な大人たちのエゴや取り乱しっぷりもきちんと描かれていたです。
して、校門前の野次馬の中に泉谷しげるさんのお姿が。アナーキーな石井聰亙監督作品の、アナーキーな泉谷さんらしからぬ、役どころで(笑)
度々挿入される、轟音で空飛ぶジャンボジェット機のカットが、ハイジャック事件を連想させていたっぽいです。
そして、真夏の熱さの描写が汗まみれでぱねぇかったです。惚れっぽい私のこと、汗まみれでブラ紐&谷間チラリ♡の若き日の浅野温子さんにかなりの劣情が入り混じった魅力を感じちゃったのね
(*´Д`)ハァハァ
ウブな城野クンはサッと目を背けたけれど、私は10秒リピート機能で三~五度のガン見したね!(*´Д`)ハァハァ
そんな人質・温子さんと犯人・城野クンのちょいとストックホルム症候群的な描写もありーの。
誤って特殊部隊に銃殺されてしまった温子さんのB地区チラリの体当たり演技ありーの。
して城野クン、てっきり自決を選ぶか、銃殺されてしまうかで、潔いジ・エンドかと思いきや、惨めに逮捕されてしまうんですね。
「放せよー!来年2月には受験があるんだよー!」「放せよー!ラジオ講座があるんだよー!」「ラジオ講座があるんだよー!」「ラジオ講座があるんだよー!」は、厳しい受験教育に洗脳された、素の高校生の叫びっぽくて。犯した犯罪との対比が、なんとも悲しかったです。
決してセンセーショナルだけが売りのキワモノ映画ではなかったです。
かなりモヤモヤの余韻を残したまま物語は幕を閉じたです。
今日の目で見れば、粗やショボさがある程度目立つものの、もし当時劇場で観ていればの評価で☆4としました。あと、キャッチコピーの鮮烈さの加点も、もちろん。
でね、この映画って、まるっきり他人事じゃなかったの。
高校1年生の時、数学の成績が壊滅的だった私は(三学期通してオール1w)学年でただひとり留年の危機に瀕したわけ。
当時の数学の先生、この映画のクソ教師ほど鬼じゃなかったので、あらかじめ出題問題を教えてくれた上で(“出題範囲”じゃなくて“出題”そのもの・笑)進級を懸けた追試を受けさせてくれて、やっとこさ要件を満たしたってわけ。
それで事なきを得た黒歴史もあるです。←どんだけ黒歴史あるねん!
そんな優しくてありがたい先生だったから、幸いにも数学や教師への恨みはなかったってわけなんですよ。
大パニックにならなくてよかったね。
(『タクシードライバー』に憧れて“ジャキ―ン!”と飛び出すモデルガン持ってった件はレビュー書いた黒歴史の通りですけれどね・笑)
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