幻魔大戦のレビュー・感想・評価
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時代性を鑑みても、擁護出来ないつまらなさ。
宇宙滅亡を企む幻魔と、それに立ち向かうサイキッカー達との闘いを描くSFアニメーション。
角川アニメーション映画第1作というエポックメイキング的作品。
本作がなければその後の角川アニメ映画は生まれなかったかも…という記念碑的な作品であることは重々承知の上ですが、ハッキリ言って駄作中の駄作。むちゃくちゃつまらなかった。
映画冒頭から電波なシナリオ。テンポ感最悪な展開。静かで眠くなる劇伴。湧いてでたように唐突に仲間になるサイキッカー達。そして唐突な世界滅亡からのクライマックス。
正直褒めるべきところが見つからない。
キャラクターデザインは当時新進気鋭の漫画家だった大友克洋が担当しているが、正直全然可愛くないしカッコ良くもない。『AKIRA』はあんなにカッコ良いのに…。
作画もレベルが低いというわけでは無いが、金田伊功さんが手掛けられたという火龍の件以外はそれほど見るべきところはないと思う。
第一、敵の親玉である幻魔大王どうなったんですかねぇ…?ポッと出のよく分からないおじさん倒して終わりましたが、あれで良いのか?
声優は古谷徹さんを始めとして実力派が揃っている。また、江森徹や美輪明宏など、少々意外なキャスティングも面白い。
名優の演技を聞くことが出来ることだけは評価しても良いかもしれない。
1980年代初頭の作品だから多少クオリティが低くてもしょうがないか…とも思ったが、1970年代にも『ルパン三世』や『銀河鉄道999』など傑作アニメーション映画は存在しているわけだし、この作品の翌年、1984年には『風の谷のナウシカ』や『うる星やつら2』といった現代でも輝きを失っていない名作が誕生しているわけだから、時代は言い訳にならない。
クソつまらないのにも拘らず、上映時間だけは135分とアニメーション映画としてかなり長尺。勘弁してくれ。
原作は未読なので比較はできないが、本作は明らかな失敗作。日本アニメの歴史を学ぶという目的以外では鑑賞する価値無し。
懐かしかった
公開当時オールナイトニッポンで特番が組まれ、確か角川春樹が登場して「この映画が公開されたら日本中にエスパーが覚醒する」と言っていた。中学生だったので、大変なことになってしまうとすごくワクワクした記憶がある。映画館では見れなくて、テレビで放送されて初めて見たらあんまり面白くなくてがっかりした。
幻魔がしょぼくて、何がしたいのか不明だった。東丈とお姉さん、ベガ、とてもよかった。全体的にこけおどしで持たせようとしていた感じがした。
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