「「県民に対し、後世特別のご配慮を賜らんことを」」激動の昭和史 沖縄決戦 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
「県民に対し、後世特別のご配慮を賜らんことを」
昭和19年、大本営は米軍の侵攻を沖縄で食い止めることを決断。人格者の牛島中将が着任し、豪胆な参謀長の長少将、優秀な高級参謀八原大佐らと作戦を協議する。しかし大本営は航空決戦の意向にも関わらず、十分な部隊は送られてこない。沖縄司令部は、陣地を構築して戦いに挑むものの、圧倒的な兵力差で市民も犠牲になっていく。
昭和の俳優が大挙して出演、それにまず圧倒されます。そして物語は凄まじいテンポで展開し、そして内容の濃さに驚かされます。よくこの尺に収めたものだと、監督の手腕にただただ感服しました。小禄の海軍陸戦隊太田中将が残した「県民に対し、後世特別のご配慮を賜らんことを」という言葉が深く印象に残ります。県民のうち、三分の一、15万人が犠牲に。
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