劇場公開日 1971年8月14日

「多くの人に観てほしい」激動の昭和史 沖縄決戦 藤崎敬太さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0多くの人に観てほしい

2025年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

山岡荘八の『小説 太平洋戦争』や、吉村昭の『殉国』で、

沖縄戦の概要は知っていた。

初めて映像として観た。エアコンの効いた部屋で、ビール飲みながら。

50後半の自分が生まれる僅か20年ほど前にこんな出来事があったのかと思うと、

なんとも言えない気持ちになる。

当時の状況からすると如何ともし難い米国の攻撃への防衛、

玉砕したり、逃げまどったり、命を散らした民間人その数およそ12万人

(軍人はおよそ8万人、あわせて20万人)、

死んでも何にもならないんだが、死ぬしかない儚さ。

この沖縄戦で、日本の敗北はほぼ100パーセントとなった。

しかし、政府上層部は降伏の決心がつかず、この後、東京始め各地の空襲、

広島長崎の原爆と、戦争は、さらに数十万人の命を召し上げることになる。

開戦は避けられなかったかもしれないが、終戦へのアプローチを

もう少し強力にできなかったものか、と感じてしまう。

映画観て、画面に合掌したのは、初めてだ。

藤崎敬太
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