劇場公開日 1987年5月16日

「赤いきつねと緑のたぬき」刑事物語5 やまびこの詩 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0赤いきつねと緑のたぬき

2019年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 立て篭もり犯人に救出されるというドジな片山刑事。ゲートボール老人にボールを当ててしまうとか、下着泥棒に間違えられるとか・・・それでも信念に基づいて、アパートの郵便受けにあったバラの花束に仕掛けられた針で犯人の狙いを確信する。昼はエアロビクスのダンス講師、夜はコンパニオンと忙しい直子。真子はずっとキャディのバイトだ。それに反して、熱意のあまりドジばかり踏む片山。コメディ度は回を増すごとに強くなってきている・・・

 同僚の金井刑事(野分龍)だけは片山を信じて張り込みにつきあってくれる。この野分、かなりクラーク・ケントを意識しているのだろうか。と思っていたら、単独で張り込み中、暴漢に襲われ車にはねられ死亡。いきなりシリアスになって戸惑ってしまった・・・

 大神産業の社長(小林桂樹)が直子の元恋人だったという事実。そのため、遺言書に彼女たち姉妹が財産の2分の1を得られるとしって、大神の息子(野村将希)が姉妹を殺害しようとしていたのだ。展開には無理がある。殺人に関与していることがわかれば遺留分さえ危うくなるってのに・・・100億くらいあるんなら、しっかりした殺し屋でも雇えよ!

 赤いきつねと緑とたぬきばかり登場する。他に石倉三郎、片桐はいり、江夏豊、大沢逸美。それにしても鈴木保奈美の演技はダメだ。

 ラストの電車の車両の窓。一両分すべての窓に指文字で“ありがとう”と書かれていたが、シリーズが終わったことを告げるものなのだろうか。まさか、鈴木保奈美が電車を追って、書いたとは考えにくいし・・・

kossy