「戦後間も無い地方都市の悲喜こもごも」警察日記 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
戦後間も無い地方都市の悲喜こもごも
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「警察日記」シリーズ第1作。
Amazonプライム・ビデオで鑑賞。
警察モノなのに事件らしい事件は起きませんでしたが、人情味溢れる警察官たちの視点を通して、戦後間も無い地方都市に生きる人々の姿を描いた社会派作品でした。
捨て子の姉弟と人身売買と云うふたつのエピソードを中心に据えつつ、悲喜こもごもな人間模様が綴られていきました。
各々の挿話が直接絡み合うことはありませんでしたが、どれもが当時の世相を色濃く反映しており、今尚地続きに存在している貧困などの問題を浮き彫りにしているなと思いました。
森繁久彌、三國連太郎、杉村春子と云った名優たちの演技が素晴らしい。骨太な演技が物語に説得力を与えていました。
人情に訴えて来る演出手法によって泣かせどころが満載な本作ですが、それも名優たちの名演あればこそのもの…。
最後にこれだけは言いたい…宍戸錠が若い!
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