桂子ですけど
劇場公開日:1997年2月8日
解説
平凡なひとりの女性が、22歳の誕生日を前に毎日を着実に生きていこうとする様を、“時間”を意識しながらつづっていく日記風映画。監督・脚本は「部屋/THE ROOM」の園子温。これまでも“時間”というテーマに取り組んできた園が、1時間1分1秒という上映時間の中で、斬新なアプローチによる独特の演出を見せている。撮影はウォン・オンリンが担当。主演は美術も兼ねている鈴木桂子。主人公の父親役で、今は亡きシナリオライターの内田栄一が出演している。16ミリ。
1997年製作/61分/日本
配給:アンカーズ・プロ
劇場公開日:1997年2月8日
ストーリー
ウエイトレスをしながら、東京都中野区大和町でひとりで暮らしている21歳の鈴木桂子は、あと3週間で22歳の誕生日を迎えようとしている。彼女の宝物は、すでに亡くなってしまった父親の遺骨だった。桂子は、自分が年を重ねていくことを実感するために、毎日を着実に生きていこうとする。なんでもないことの連続だが、大切な毎日、毎時間、毎分、毎秒。そこに息づいている自分を、全部記憶したいと彼女は思っている。月、火、水、木、金、土、日、そしてまた月曜日がやってきた。やがて、桂子はもうすぐ22歳の誕生日を迎えようとしている。