黒部の太陽のレビュー・感想・評価
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映画ファンなら、「見ておくべき」
平日の朝9時半開映は、東京・錦糸町は楽天地。高齢者を中心に結構な入りだった。
途中、15分の休憩をはさむ長尺ながら、最後まであきさせない、内容の濃い作品。
評者は、作品公開時は小学校入学前。テレビで見た記憶がないでもないが、通してスクリーンで見たのは初めて。
CGのない時代に、迫力ある映像を完成したスタッフに脱帽だ。
三船と裕次郎のコンビが放つまぶしさは、今の俳優には期待できない。
「昭和」という時代を知るのに見ておいていい作品だろう。
遂に「黒部の太陽」を見た!
“裕次郎の夢〜全国縦断チャリティー”と題して、あの「黒部の太陽」が上映。
ご存知の通り「黒部の太陽」は、DVDどころかビデオ化もされておらず、石原裕次郎生誕○周年とか没後○周年でしか上映されない幻の作品。
映画ファンとしては見たくてもなかなか見れず、しかもノーカットで上映されるのだから、これは絶対見るしかない!と思い、電車に乗って隣町の映画館まで観に行って来た。
3時間強、ズッシリとした重量感と見応えの力作。
落盤シーンなどほとんどが生身で、撮影中死傷者も出たという。
この映画を作ろうとする姿勢が劇中の工事と被り、その記録映像のような本気度は凄まじく、「劇場の大画面で見て欲しい」という石原裕次郎の意志も納得。
冒頭、“戦争の焼け跡から復興した人々の記録”とのスーパーが出るが、それは東日本大震災から復興する現代人へ掛ける言葉に他ならない。
工事責任者として一人の父親として苦悩する姿を、三船敏郎が力演。
トンネル屋の父と確執・対立する図面屋の息子を石原裕次郎が熱演。
工事中基盤が軋み、まるで不気味な怪物の鳴き声のよう。それでも、難航する一大工事にたくましく挑む、多くの人々の群像劇でもある。
昔はこういう力作があった…とは言わない。
全国縦断上映なので、もし、住んでる町や近くの町で上映されるのなら、是非見て欲しい。
こんな機会は滅多に無いのだから!
(印象の“幸せ”は、見れて良かった!という意味で)
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