「 クレイジーキャッツはgood!」黒い十人の女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
クレイジーキャッツはgood!
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女優の市子(岸)、TV局スタッフの五夜子(岸田今日子)、TV局の下請け印刷業を営む未亡人の三輪子(宮城まり子)、それにCMガールの四村塩(中村玉緒)。TVプロデューサーという職業に加え、女に優しすぎるため次々と愛人が増えてゆく風。
風の提案で妻の双葉にピストルで撃たれる芝居を打ち、1ヶ月ほど姿を消すという計画を立てる。双葉の経営するスナックの2階座敷に10人の女が集まり、計画通り空砲を放ち死んだフリをさせる。9人の女たちはまんまと騙され、しばらくして三輪子は自殺する。半月後には女たちは風が生きていることに気づき、双葉を責める。双葉は離婚することで責任を逃れ、市子が彼を匿うことにした。
ラストには女優を引退した市子が車を運転するが、対向車線では事故で火災が発生中。これが逃げ出そうとした風が事故ってたのか?と考えると恐ろしくもなるが、あくまでも想像の中だけのこと。
途中に出てくる妄想の映像がとてもいい。海岸で10人の女に囲まれるところはとてもスタイリッシュなのだ。ただ、宮城まり子の幽霊はコメディともとれるし、どうも違和感がある。それにサスペンスタッチではあるのに、主人公の死の恐怖というものが感じられないところが残念すぎる。働き蜂のようになるTV局であるはずなのにのほほんとしている様子もイマイチだ。
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