劇場公開日 1981年4月24日

「【”蒼き性と抑えきれない暴力衝動” にっかつロマンポルノ初鑑賞作品。】」狂った果実(1981) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”蒼き性と抑えきれない暴力衝動” にっかつロマンポルノ初鑑賞作品。】

2022年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

ー 名匠・根岸吉太郎監督のお名前は知ってはいたが、作品は初鑑賞。
  出演されている俳優さんも永島暎子さん以外は知らず、申し訳ない・・。
  けれども、当時の斜陽化していた邦画の熱量は、十二分に伝わって来た。ー

■昼はガソリンスタンドで夜はぼったくりバーで働く哲夫(本間優二)と、華やかな都会生活を謳歌している千加(蜷川有紀)。ひょんなことから知り合いになった二人はドライブへ出かけるが、哲夫は千加を力尽くでものにしようとしてしまう。しかし、千加はその翌日も哲夫の前に現れて…。

・千加が、翻弄していた哲夫に引き込まれていくシーンや、ラスト、ぼったくりバーを無茶苦茶にした男達を哲夫が包丁で次々に刺して行くシーンは圧巻。

・千加が、それを見ながら”あんな男知らない・・”と言うシーンも良い。

<主演は伝説的暴走族「ブラックエンペラー」の元総長という経歴を持つ本間優二、という事にもビックリ。
 蜷川有紀さんって、蜷川一族なんですね‥。そんな事すら知らなかった・・。
 シンプルだが、男女の情愛をキチンと描いた作品であると、思いました。>

NOBU