劇場公開日 2025年8月22日

狂い咲きサンダーロードのレビュー・感想・評価

全34件中、1~20件目を表示

3.5誕生から45周年を経てもなお破格の存在であり続ける

2025年8月30日
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鑑賞方法:試写会

私は石井監督の初期の四半世紀には全く間に合わなかった世代で、初めて触れたのは『五条霊戦記』(00)。世のメジャー作とはテンション、スケール、映像文法が破格に異なる作りに仰天したのを覚えている。翻って『サンダーロード』は石井が学生時代に制作した伝説の自主映画。このたび45周年を記念して公開されるリマスター版には、映画史的な重みや年輪などを軽く凌駕する、いまだ有機的に呼吸しているかのような強烈な発泡性が満ち溢れていた。暴走族の無軌道さを描きつつも、彼らの全盛期に焦点を当てているわけではない。むしろ周囲がルールに縛られて大人になっていく中で、その時間の流れに抗うように一人孤独に、がむしゃらに走り続ける主人公の生き様を刻む。それはひとえにカメラ片手に半世紀の爆走を続ける映画監督、石井聰亙の生き方そのもの。あと全編を彩る泉谷しげるの歌と、かなりぶっとんだ役柄を担う小林稔侍の兄貴分的な存在感が素敵だ。

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牛津厚信

5.0迷惑な世間のはみだしモンにも、捨てられない意地がある。

2025年10月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

ドキドキ

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デブータ

5.0おもしれえじゃねえよ❗️

2025年10月2日
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鑑賞方法:映画館

日芸の卒業制作として当時22歳の石井聰亙監督が暴走族の派閥争いを描いた青春バイオレンスムービー。タランティーノ、北野武などがオールタイムベストに掲げる伝説の映画。

まずは公開45周年、デジタルリマスターによる上映を実現した配給のトランスフォーマーさんに感謝。

公開時には観ておらず、その後レンタルビデオ店で何度も見かけたがいつも貸出中で結局は未見。だからこそ劇場で鑑賞できたことが何より嬉しかった。

暴走族、右翼、暴走族に群がるヤンキーねえちゃん、ヤクの売人の小学生など、その世界から連れてきた(実際、暴走族をスカウトしたりしたらしい)ようなギラギラしてどこかおかしみのあるキャラクター。おそらくノーギャラに近い現場なのにおっぱい出してるのがもう普通じゃない。

エンドロールでわかる泉谷しげる、PANTA、モッズらによる30曲ほどの使用楽曲。いわゆる劇伴のようなものがほぼなく、歌入りの曲のリレーで繋いでいくのが音楽映画としてクオリティ高すぎる。イメージイラストまで手がけた泉谷しげるの楽曲がゴリゴリのベースがいかつくて、とにかくカッコいい。

デビュー作で主演の山田辰夫さんは同じ富山出身の滝田洋二郎監督と同級生だそう。山田さんはこの映画で暴走族の役がはまりすぎてしばらく仕事がなくて悩んでた時、転機は2人の友情がきっかけという話もグッとくる。

ちなみに一説によると富山は暴走族発祥の地らしい。(山田さんは役者さんでホンモノの暴走族ではありません!)

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minavo

5.0最初、何だか違和感のあったものが

Mさん
2025年9月22日
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終わる頃には思わず引き込まれていました。
あのバイク、ホークⅡだったでしょうか。私の暴走族のイメージはkawasaki(Z400FXなど)でしたが、当時Hondaも暴走族に結構、乗られていたのですね。
話は変わりますが、以前、天気のよいお昼過ぎに、暴走族風のバイク数台が、幅5mくらいの狭い道が横切る交差点の信号で、(全く車がないのに)青になるまでじっと待っている場面を見ました。失礼ながら、「暴走族なのに赤信号ちゃんと守るんだ・・・」と、笑ってしまいました。きっと小学生の頃、先生から「赤は止まれ」と教えられていたのでしょう。教育の力って凄いですね。

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M

5.0遂に鑑賞できました! もうね、タイトルだけでも傑作って分かるわけで...

2025年9月15日
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鑑賞方法:映画館

遂に鑑賞できました!
もうね、タイトルだけでも傑作って分かるわけです。

あの時代、あの環境、あの人達にしか作れなかった作品だったわけで、現代では絶対無理ですよね。

劇中はずっとロックが鳴り響いてるし、視覚的にもグルグルするし(苦笑)

迸れば迸るほど切なくなっていく山田辰夫氏演じる仁は間違いなく狂い咲いていました。

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たかはしすすむ

3.5無茶苦茶だが面白かった

2025年9月14日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

ドキドキ

暴走族の特攻隊長・仁は、警察の取り締まりに対して平和的な路線を歩もうとしたリーダーの健に反発し、実力行使で反抗を試みた。やがて抗争の中で右腕と右足を切断され、バイクに乗れない体になってしまった仁だったが、それでもなお抵抗をあきらめず、最後の決戦に挑み・・・そんな話。

1980年公開作品の劇場再上映を鑑賞。
当時、バイクに乗った暴走族がよく走ってたなぁ。なんて思い出した。
流石にノーヘルは禁止だったと思うけど、その数年前なら二輪免許はすごく簡単に取得できててヘルメットの義務化前だったと思うから、時代は70年代だったのかも。
とにかくやることが無茶苦茶。しかし、学生が作ったにしてはなかなかすごいレベル。
ロック音楽、殴り合いの暴力も有り、面白かった。

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りあの

3.0久々に鑑賞

2025年9月13日
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鑑賞方法:映画館

80年代に大森あたりの劇場で観たんだよね 自主制作臭さで当時はあんまり好きでなかった 今回観たら今は亡き山田辰夫が懐かしかった 80年代に観た時よりも集中して飽きずに観れた
この監督の「爆裂都市」も以前観ているけど脚本と撮影をもっと練ればもっと面白くなるのになぁと思う。

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koo

4.0これこそ

2025年9月9日
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鑑賞方法:映画館

箱男で感じた感覚の原点だった。

兎に角、視点はカウンターカルチャーで

勢いとエネルギー全開のバイオレンス!

石井岳龍と言う監督の表現法がぎっしり入った作品だと

と、何一つ不満のない映画だからこそ

僕の知ってる知識と映画の接続を試みて締める◎

儒教ベースで教育育成される韓国及び北朝鮮の方々は

隣国日本のお花畑具合に憧れ日本へと移住を

するそうであるが

我が国で慣れ馴染もうと思うとなかなか大変らしく

馴染む為に選ぶ組織が、暴力団や右翼団体なんだそうだ。

が、右翼団体や暴力団を選んだが最後、

盾になるか弾になって日の丸や親父のために果てる必要

のある自身の人生を恨み我が国で晩年を迎えるそうである

そのエピソードとお花畑から弾け飛んだ暴走族を

媒介に本作のストーリーを読み込むと

面白いほど我が国の抱える恥部が見えてくる。

そんな感想が僕の頭に浮かんだのだw

物事の中心を見つめる際は、外側の端から眺める!

これも良いもんだと気づいた映画🎬

狂い咲きサンダーロード、観れて良かった(^^)

追記

映画を見ながら思い出したバンド

ゴッドスピードユーブラックエンペラーも再聴だ!

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tomokuni0714

4.0今から見るとめちゃくちゃな男で懐かしい

2025年9月6日
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暴走族と政治結社の縄張り争いに1人反抗する男の話
ある意味すべてにつっかかり抗う山田辰夫は今ではありえないめちゃくちゃで狂った男だけど、なんか懐かしい。
最後の市街戦かっこよかった
そういえば、今からみると嘘みたいだけどうちの高校はあんな感じ(バイク、ケンカ、タバコ、シンナー、博打)だったので、授業中ピリピリしてたなあ‥いい時代になった

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サート

4.0全国の暴走少年へ

2025年9月2日
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鑑賞方法:映画館

品行方正、まじめでおとなしい学生生活を送ってきた身には、暴走族の喧嘩は響かなかったし、関西人には彼らが何喋ってるのかもわからなかった。
何かを守るため、闘うじゃないただの喧嘩。
南条弘二のイケメンパート要らなかったな。

泉谷しげるの音楽よかったです。

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大吉

4.045年の日本にどう刺さる?

2025年8月31日
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鑑賞方法:映画館

興奮

斬新

30年以上前にビデオで観ただけでその当時はなるほどなぁという感じだった。何年か前に会社の若い奴(平成生まれ)が好きな映画としてこの映画を上げていて、マニアックな奴だなぁとこの映画を思い出し気になっていた。
今回リマスター版が映画館で観れるということで、劇場で観てみたい衝動に駆られ予約してみた。

1980年当時まだ小学生だった自分には暴走族の落書きがリアルで怖くゾクゾクする存在だった。そこに右翼団体が絡んでくるなんてあの時代感をスゲェ出していた。60年代の学生運動とは全然違う若者⇔社会感が良く出ていて、今観ると昔なのに斬新だ。
今綺麗に整備されている横浜赤レンガ倉庫は80年代暴走族の落書きだらけでかなり不気味だった。

山田辰夫の存在感・粗削りなセリフ回し、どれも新鮮・斬新でカッコよく映ってる。初めて観たのは吉川晃司主演の「すかんぴんウォーク」で、ちょっと情けないお兄さんだったので、妙に違和感があったが、思い起こせば存在感は出ていて、一発で記憶に残る存在だった。
音楽も音量のバランスが悪い感じもバイオレンス感とインディーズ感があり、非常にカッコいい。
映画館で観ると俄然良さとインパクトがある映画だった。

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Soulman

4.5百◯!ドブ◯!

2025年8月28日
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暴力!衝動!刹那!

山田辰夫と小林稔侍

劇場で観るべき映画

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たれぞう

3.5一度で

2025年8月28日
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鑑賞方法:映画館

80年当時は中1か中2、見逃してたので一度観たいと思ってた。
一度で充分。ごちそうさまでした…

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ぱんちょ

3.5レベル高っ!

2025年8月28日
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学生の自主制作レベルとは思えないわ!
悪ノリもあったけど、面白かった!

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Oyster Boy

4.0大学生の時観たよ。

2025年8月22日
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大阪ぶたまん

5.0目に映るもの全てを壊したいお年頃

2024年9月28日
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リバイバル上映にて鑑賞。
大人の正論とガキの我儘がぶつかる中、男としての生き様を貫く姿に痺れる。そこに正しさや損得なんて不要だ。
撮影や美術の粗さが作品の味をより一層引き立てている。
全編通してパワーワードが溢れていた。

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ななな

4.0狂気!

2024年8月12日
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この映画は始まってから終わりまでずっと狂気で溢れています。
何やら独自の雰囲気が画面全体から放たれ、見ているこっち側まで匂ってきそうなほど。
その独自の世界観はあなたを「いったい自分は何を見せられているんだ」という気持ちにさせ、見続けているとその世界に引きづりこまれます。

1980年の学生が撮った荒い映像、荒い音声の映画ですが、そのすべてがこの映画のプラスになっています。恐さや狂気そのものにプラスされているのです。
現代の人がこの映画を模倣しようとしても誰も作らせてはくれないでしょう。

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みる

2.5仙台東映で鑑賞

2024年6月5日
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鑑賞方法:映画館

初公開時、警察官が館内を巡回してました。

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ムーラン

3.5鬼才・石井聰亙の狂い咲きにしびれろ!なのだ!

2024年4月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

『高校大パニック』の石井聰亙脚本監督。

【ストーリー】
架空都市サンダーロード。
暴走族"魔墓呂死"の特攻隊長・仁は、爆走と暴力とSEXとロックの日々を送っていた。
近隣のグループと対立し、日夜火花を散らす中、新道交法施行を機に近辺の族が「愛される暴走族」へと統合しようという流れになる。
リーダーの健も魔墓呂死の加入をきめてカタギにもどろうとするが、仁は全てに反発して魔墓呂死新リーダーとして仲間をつどう。
だがそんな仁たちを、統合暴走組織エルボー連合が襲いかかる。
メンバーの一人、幸夫を拉致され、仁たちは救出に乗りこむが多勢に無勢で幸夫は殺されてしまう。
絶体絶命の彼らを救ったのは、魔墓呂死初代総長・剛(小林稔侍)だった。
自らをスーパー右翼と位置づけ、国防挺身隊を組織する剛に加入を求められる彼らだが、そこはさらなる地獄の入り口だった。

日本のバイオレンス映画のエポック。
若干22歳の石井聰亙(現・石井岳龍)が日藝在学中に制作。
ストーリーもキャラクター造形も演出も何もかもが稚拙、なのに強烈にイカレていてイカしてる。
初めてAKIRAを見た時に、この得体の知れないセンスがいったいどこからやって来たのかわからなくて熱狂するほどのめり込んだものですが、まさかのルーツがこの映画でした。

バイク、ケンカ、ナンパ、アルコール、覚醒剤、スーパー右翼(小林稔侍)、ホモセクシャル(小林稔侍)。
幻の町サンダーロード、暴走族魔墓呂死、エルボー連合、デスマッチ工場、バックブリーカー砦、ジャンキー小学生、マッドボンバー、そして小林稔侍(小林稔侍)。
疾走感のあるパンクロックとともに脳髄を突き刺す刺激的なアイデアの奔流が次々とこちらをぶん殴っては走り去ってゆきます。
ネーミングから何からまんま小学生男子の思いつきで説得力ゼロなんですが、監督自身に観客を説得する気なんか、これっぽっちもないのだから仕方がない。いいや仕方なくなんかない、これがいい。石井聰亙はこれでいいのだ。
小理屈こねる大人を納得させるための説明なんか知るかしゃらくさい。
ただ尖ってるだけの部品をひろい集めて作りあげた98分。
ズタズタになりながらひたすら爆走するために生まれた、バイタリティだけが噴きだすほどパツパツにあふれた野生の叫び声。
それがこの映画、狂い咲きサンダーロードです。

しかしよくこのドンピシャなタイトル思いついたなあ……(感嘆)

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かせさん

5.0暴走族の美学

2023年9月9日
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鑑賞方法:映画館

日本が誇るカルトムービー。石井聰亙監督の最高傑作。暴走族の青年故山田辰夫さんの若き日の破天荒な暴走と小林稔侍さん演じる右翼の男らしいゲイな演技が光りまくります。演出も優れていて飽きさせる所もなくリマスター版だったからなのか古さも全く感じませんでした。いや〜しかし面白かった

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自称こうちゃん