グッバイ・ママのレビュー・感想・評価
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ニューヨークで考え中
櫻坂46の「愛し合いなさい」のリリックでまたもや大炎上している秋元康。彼の悪辣さというか女性蔑視的な価値観が悪魔的なまでに凝縮されているのが本作だ。こんな奴にメガホン握らせちゃダメだろ…
家庭持ちの医者・緒形拳とその愛人・松坂慶子、そして彼女の元カレの遺児・山崎裕太の3人が演じるホームドラマは腹立たしいくらい面白味に欠けている。
だいたい医者であること以外に何一つ取り柄のない緒形を本妻と愛人が奪い合うという構図からして非現実的だ。遺児の山崎もガキのくせして既にモラハラ夫っぽい生意気さを身につけており、全然愛着が湧かない。そんなカスみたいな男たちと接するうちになぜか松坂の勝ち気な性格は徐々にほぐれていき、最後は母性に覚醒するのだから不思議だ。
女は男よりもバカな生き物である、と心から信じていない限りこんなものは撮れない。そういう奴が描く「強い女」像というのもこれまた雑で、せいぜい「男と男の間を渡り歩く独身キャリアウーマン」程度の描き方しかできないわけだ。あくまで男が絶対的な外枠を規定していて、女はその範疇内で強弱の属性を与えられるだけだ。
松坂が出向先のニューヨークで己の冷遇ぶりに気がついて二度と東京に帰ってこなければいいな、と心の底から思った。
松坂慶子が細い
予告篇で察する通りの展開とオチでした。全編に漂う民放ドラマ感というか大衆的な匂いが秋元康印。
これに鉄砲持ってマフィアと闘わせたのが『グロリア』でしたね。
てか条件が厳しいことで有名な国内空港でこんだけ撮影できるのは今では考えられないですね。
個人的には松坂慶子のまだたるんでない姿を見てえらく感動しました。
また緒形拳ののらりくらりとしたズルい不倫亭主ぷりが自然で凄い。本当この人どんな役でもできますね。
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