「空海や宗教に関心なければ、教え(面白味)ナシ!」空海 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
空海や宗教に関心なければ、教え(面白味)ナシ!
真言宗の開祖である弘法大師空海の入定1150年を記念して製作された1984年の作品。
名も無き一介の修行僧・真魚はある修行の果てに悟りを開き、“空海”と改名。密教を得る為唐に渡り、やがて壮大な思想を広めていく…。
空海のドラマチックな生涯だけではなく、宗教や歴史など豊富なエピソードや多くの歴史上の人物が織り成す歴史巨編。
が、この当時の邦画大作にありがちなツッコミやトンデモ、妖しい演出や謎の演出も。
歴史映画にしたいのか、宗教映画にしたいのか、珍作にしたいのか。
あれだけの題材を扱いながら、話自体は面白味ナシ。
空海や宗教に通じている人が見れば堪らないのだろうが、その双方に関心無い者としては、ポカ~ン…。
ただ何となく、スペクタクルや大掛かりな特撮シーン、北大路欣也の熱演や名優たちの豪華共演を眺めていただけ。(森繁久彌と丹波哲郎のツーショットはスゲェ…!)
本作の方が真っ当な空海映画なのかもしれないけど、妖猫ミステリーの方が映画として面白味あったかも。
3時間の超大作なのに、これだけしかレビュー書けない事で察して下さい…。
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