劇場公開日 1977年4月2日

悪魔の手毬唄(1977)のレビュー・感想・評価

全29件中、21~29件目を表示

5.0子供のころは怖かったけんど

2017年7月25日
フィーチャーフォンから投稿

泣ける

怖い

知的

金田一シリーズはどれもそうだが、とにかく人物関係がややこしい。
だが、これは大人になって何度か注意深くみるとだいたい把握できます。
べつに話が単純なわけじゃないですよ。それだけうまくできてるということ

とにかくすべてがいい。出てくる役者がすべて味がある。
殺人場面はやっぱりエグいけど、それよりも雰囲気、物悲しさ、しかも決して暗くなりすぎないコミカルさもあり

ラストは何度見ても泣きますね…犯人がしてしまうシーンと
磯川と金田一の別れのシーン
音楽がまたいいんだな

とはいえ、やっぱり分かりにくいところもありましてそれは古谷一行のドラマ版みるとすっきり。ただ、ドラマ版は動機が薄く感じたが。

原作読めって話だけど
市川監督もあと野村芳太郎監督も他界して久しい。
ああ〜時代の違いなのか
この二人がつくってたような独特のいやらしくないねっとり感というか、突き抜けてるけどどこか閉じてるというか
うまく表現できんけどいまないよね〜
(オッサンのぼやき)

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守銭奴見習い

2.5TRICK思い出す

2017年3月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

TVスペシャルだったかな?ほぼ丸々この話を元にしてたんだな〜。

やはりカット割…と言うか編集が面白いな〜
役者さんも魅力的だし。
音楽が大野雄二さんじゃなくなってるのが少し残念。

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いざよいらいる

3.5横溝正史の中で、私が好きな一、二を争う作品。このドロドロっぷりは凄...

2016年12月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

横溝正史の中で、私が好きな一、二を争う作品。このドロドロっぷりは凄まじい。家、血、男と女。ストーリーは言うことなし。ラストのセリフ、最高です。

しかし、このキャスティングはいかん!見た瞬間に犯人がわかる、あかん!だいたい、金田一役の石坂浩二からしておかしい。あの私生活の好色ぶりは本作では放庵役にこそふさわしい。金田一は古谷一行。待てよ、私生活の好色ぶりでは負けてないな(笑)

何はともあれ、昭和の名作推理小説をご堪能あれ。
それはそうと、高倉健主演の悪魔の手毬唄があるらしい。ぶっ飛んだ金田一らしい。見たいような、見たくないような(笑)

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はむひろみ

3.5昔の山奥の因習

2016年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

総合65点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 「犬神家の一族」もそうだったが、昔の山奥の田舎はその地域独自の価値観やしきたりがあってその縛りの中に人々が生きていることが描かれているのが、現代的視点から見て興味深い。そして現代ほど規律がしっかりとしていなくて法の支配も緩やかな社会で、1人のたちの悪い男がかつて仕出かしたことの残滓がもたらす因果が面白い。
 この作品は犯罪や捜査についてはたいしたものではない。1つ出来事が起きるたびにわかったわかったと言う警察もかなり無能で頼りにならない。だが本質的にはその背景にある人間関係や不気味な雰囲気を楽しむものだろう。一昔前の山奥のほうだとこんなこともありそうという気にさせる。だが物語の整合性は「犬神家」よりもこちらのほうがあったが、怖い雰囲気や衝撃度は本作品のほうが弱い。

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Cape God

4.0よかった

2016年11月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

春日太一氏の著書を読んで鑑賞。
金田一物は犬神家しか観てなかったが、これも面白い。
「よーし、わかった」は名フレーズ

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うんこたれぞう

4.5邦画史上に残る名ラストシーン

2016年7月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

市川監督の編集テクニックには何時も様に唸られるし、出演俳優陣の演技も素晴らしい(特に若山富三郎の落ち着きと説得力のある演技は本当に良い)。

ラストの金田一と磯川警部の別れのシーンは観てていて胸に迫る物がある。汽笛を旨く使う所はジュリアンデュヴィヴィエの「望郷」のオマージュなんじゃないかなって思ってしまうけど、それでも充分に金田一と磯川警部二人の情感が観ている側に伝わって来て日本映画史上に残る名エンディングシーンになっていると思う。

市川版金田一映画シリーズにコミカルな演技で映画にアクセントを出している坂口良子が出ていないのがチョット残念でしたね。

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ロバート

4.0最高っす

2016年4月17日
スマートフォンから投稿

いやーーーーハマった。
面白い!

映像古くて何いってるか分からないところもあったけどいいですね。

死の見せ方がもう。トラウマw
あの二番目の死体ね。心に残りますw

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TPO

4.0やっぱり市川崑監督いいです!

2015年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

個人的には市川崑監督の金田一シリーズで一番です。
原作を超えた数少ない映画の一つではないかと。
これは磯川警部の物語ですよね。金田一耕助との再開のシーンから、ラストまで磯川警部の魅力に翻弄されますね。

ラストの磯川警部がカッコよすぎます。良作!

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そうち

4.5うちの裏のせんざいに すずめが三匹とまって

2014年10月8日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

「犬神家の一族」に続く、市川崑&石坂浩二による金田一耕助シリーズ第2弾。1977年の作品。
ちなみにこの年は、シリーズ第3弾「獄門島」と、渥美金田一の「八つ墓村」も公開、TVでは古谷金田一も放送され、ブームの真っ只中!
市川&石坂コンビの金田一ムービーは「犬神家の一族」が有名だが、本作も引けを取らない傑作!

由良と仁礼の二代勢力が治める、人里離れた鬼首(おにこべ)村。
村に伝わる手毬唄通りに若い娘が殺されていく謎に、旧知の警部の頼みで、金田一が挑む…!

不穏な雰囲気の村、見立て殺人、複雑に絡む人間模様…横溝ミステリーのド直球!
ミステリーとしても勿論、この「悪魔の手毬唄」は、悲しい人間ドラマとして余韻が残る。
寂れた村の雰囲気がひときわ哀切誘い、市川崑による情緒ある画作りも堪能出来る。

本作の人間関係及び犯人とその動機は、以前「トリック」の某エピソードでもまんま模倣されていた。
一人の男に騙された村の女たちの哀しい因果が、子供たちへ。
ある理由から殺人を犯してしまう犯人、ある人物を手にかけてしまった時の犯人の悲痛、犯人を知った時のある青年の衝撃…哀しみの物語が情感たっぷりに綴られる。

ヒロインのリカ役の岸恵子と磯川警部役の若山富三郎が名演。
磯川警部の大人の淡い片想い物語としても秀逸。
石坂金田一はすっかり板につき、加藤武(名台詞「よし、分かった!」)、大滝秀治、三木のり平、小林昭二ら常連名脇役たちも健在。

欲を言えば、「犬神家の一族」のような名テーマ曲が欲しかった。本作の音楽も決して悪くないが。
また、古谷金田一のTV版では、村の若者の一人に夏目雅子を配するなど華があったが、本作の若者たちがちょっと地味…。あくまで大人のドラマという事で。
(古谷金田一のTV版“横溝正史シリーズ”の「悪魔の手毬唄」も名作なので、興味がある方は是非♪)

これ以後のシリーズは少々精彩を欠いてしまったのは残念だが、邦画史に一石を投じた名作ミステリーシリーズなのは異論ない。
やっぱり、この世界観は大好きだ!

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近大