銀河鉄道の夜のレビュー・感想・評価
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映画として面白くない
宮沢賢治の原作は読んでいません、しかし映画は独立の作品として原作を読んでいなくてもわかるものであるべきと私は思います。
ストーリーの展開が遅い、セリフまわしが遅い、意味不明のエピソードがやたらと続く。で、何度も眠くなりました。そもそも何でキャラクターを猫にする必要がある?
とてもよかった
劇場公開時以来で、急に見たくなって細野晴臣のサントラをアップルミュージックで聴いていた。当時はなんで猫なのだ?と媚びてる感じがして嫌だった。原作は3回くらい読んだ記憶があるけど、よく理解できないままだ。そして今回レンタルDVDで見たのだけど、すごく眠くなり3回に分けて見終える。眠くはなるのだが、とても上質な表現であることが分かる。途中でタイタニック号の犠牲者が人間の姿で人間として現れる。カンパネルラは死んでいて、ジョバンニのカンパネルラに対しての強い思いが夢を見させたのかな。だとするとシンプルな話だ。
とてつもなく恐ろしい作品の一つです。
内容は、薄幸の人と言われた宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』を映画アニメ化した作品。宮沢賢治の世界観を映像化するという無謀な冒険に挑戦した作品は脱帽するほど鑑賞深い作品です。印象的な台詞は『きっと何処かで逢っているんだね』原作には描かれていないトウモロコシ畑の一場面。嫉妬から一人ぼっちだど思い込んでいたジョバンニが、人間として存在を認められたかの様な嬉しさが伝わってくる台詞が痺れる。印象的な場面もこの時のアメリカ🇺🇸に憧れを抱いた宮沢賢治らしく心象風景のスケッチとBGMの新世界第二ラルゴが宮沢賢治の『種山ケ原』と重なり誰しもが日常生活で、忘れかけている気持ちを思い出させる様で素晴らしい表現だと感じる。歌詞・遠き山に日は落ちて・家路と三位一体となった表現は恐ろしささえ感じる震えが止まらない表現はトラウマものです。印象的な状況は、原作は何度も何稿も読みましたが、イメージしきれなかった所の映像化と映像化した事による弊害を考えながらも過剰な程分かりやすく心情を描いた親友カンパネルラの表情と動作が良かった様に感じました。タイタニック姉弟の最後の寂しそうな『さよなら』やカンパネルラの『さよなら』は何処か諦めにもにた怖さと寂しさを感じました。宮沢賢治の云う、『ほんたうの幸いとは何か』にフォーカスした非常に難しい映像化はホラー映画の様で難解で見る人によって意見がかなり分かれるとは思いますが子供から大人までいつ見ても何か心に沁みる作品は、時代を越えて楽しまれる作品だど思いますし、後世のアニメ作家に呪の様な重荷を与えた様に感じます。宮沢賢治の世界観という理解し難い葛藤の世界を具現化するというタブーに挑戦した素晴らしい作品です。
天空をかけるロード小説。ますむら先生!ヒデヨシはどうしています?
有楽町のマリオンにある『朝日ホール』のこけら落としで見た。試写会ではない。
杉井ギサブロー先生と別役実先生と細野晴臣先生とは、最高の制作陣。
これは僕たけが言うことだと思うが。虫プロの『展覧会の絵』をリスペクトしている様に感じた。
ますむらひろし先生の原案とされているが、使われているのはキャラクターだけだと思う。しかし、彼の作品群は『銀河鉄道の夜』そのもの。
また『天空の城ラピュタ』の導入部の設定は『銀河鉄道の夜』たと思っている。
タイタニックの賛美歌306番はこの小説をリスペクトしている。
テーマは宗教を超えた自己犠牲。日本人の良い所。また、
ジョバンニのカンパネルラに対する思いは、友情を超えた愛を感じる。しかしそれでいて、
『人の死』を物凄く客観的描いていると感じる。ふたりの愛は感じるが。主人公の気持ちに、果たして、父に会える嬉しさは無かったのか?もう一度、見てみた。やっぱり、凄い。エンドロールの最後まで見るべし。答えが分かる。
何故?ドヴォルザーク交響曲第九番かも分かった。凄い。自己満足だが、小説、映画共に凄い。
原作は世界的な名作と僕は信じている。
追記
『千と千尋の神隠し』の世界は銀河鉄道だと思う。もっとも、ネットでもそう言われている様だが。
これぞファンタジーなんだな!。私と子供の大好きなアニメです!
中学生の頃に映画化、地上波でチェックしました!。
宮沢賢治が好きな私と子供。
セロ弾きのゴーシュを子供が3歳ころにDVDレンタルしたら、食い入るように何回も見ていたな。
銀河鉄道は私が好きなので、久しぶりに見たくなりDVDを購入。
子供も気に入ってくれました。
私と子供の大好きなアニメ映画の1つです。
絵も話もとてもキレイです。
不思議な雰囲気もほどよく良い感じの映画です、大人でも楽しめるかと。
電車に乗ってくる人たちのひみつ(秘密っていうのかな?共通点かな?)。
電車に乗って来たカムパネルラは何かをハンカチで拭いていた、何を?
今年の夏休みは子供と宮沢賢治の世界観を感じたくて、SL(汽車)に乗ってきました。
SL銀河、もう少しで完全引退するのであわてて乗ってきました。
車内には宮沢賢治のミニプラネタリウムが上映されていて、すごく良かったです。
プラネタリウムは整理券が必要なことを私は知らなかったのですが、勘のいい娘が汽車に乗った途端にプラネタリウムの車両へ猛スピードで走り、1番で整理券をゲットできました。
見れなくてもいいかな~と思っていたプラネタリウムですが、銀河鉄道の夜にでてくる星を映してくれてジョバンニとカムパネルラが解説してくれたので、すごく感動しました。
この映画は、画もストーリーもすごく練られていますし、色々と考えさせられる映画でもあります。
近頃の流行りのやたらと写実的なアニメ映画も画がキレイで悪くはないですが、難しい設定の凝ったストーリーよりも私には魅力的に映る映画です。
銀河鉄道の夜はなんとなく見ると、つまらない単なるアニメ映画なんです。
ですが、本当はそうではないんですよね。
そしてやっぱり、少し切なくなります。
でもそれは、悲しいけど、そうじゃないような、不思議な感覚です。
どこかやさしさに包まれているような、そんな映画です。
自分の気持ちが優しくなるような感じがします。
びっくりするような事件はありませんが、内面にしずかに訴えかけてくるかんじは原作のせいか、監督の腕か?
フィクションのファンタジーをよりフィクションとして完全にしたのは、登場人物を猫の擬人化で映画化したところだろうな。ここまで徹底したうえに、原作は宮沢賢治、素晴らしいです!
美しい銀河の景色や星空。
少し切ないラスト。
切ないんだけど、何故か、何度も見たくなるお話です。
良い映画なので、多くの人に、ぜひ見てほしいです。
ジョバンニとカンパネルラの旅の終わり
最初にこの映画を観たのは何歳の頃だったろうか。
原作を読んだのはその後だったと思う。
成人後に観直して、改めて名作で原作のイメージが再現されていると感じた。
活字を拾うアルバイト、鳥捕りと鷺、新世界交響曲。
二人の旅の終わりは寂しいけれど、尊い。
今見ても十分通用する
終始暗い雰囲気でキャラクターの感情もあまり出ていないのだが、
明るい場所に切り替わったとき、時折見える悲しい表情などがより際立って見えてとても印象に残った。
不気味な感じのミステリアスなBGMが多く子供の頃に観たら怖いかもしれない。
物語、絵、音楽、声優すべて素晴らしい!
こどもの頃にテレビで観て感動してビデオテープを買って何度も観た作品。
三日間限定でリバイバル上映されるということで初めて映画館で観賞。
鉄道の音にゆっくり流れる時間、間もたっぷり取られていて派手な演出というより静かな演出による豪華な作品です。
猫の姿で描かれることは批判もあったようですが、猫の姿だからこその不思議な世界観で引き込まれる。
ジョバンニのカムパネルラに何度も友情を確かめるような言葉や、カムパネルラが他の人と話すときに嫉妬のような眼差しを向けるジョバンニに胸が打たれる。
「蠍の火」の話も感動します。
ますむらひろしさんの幻想的で美しい絵、細野晴臣さんの素晴らしい音楽、田中真弓さん坂本千夏さん始めとした声優さん達も豪華です。
とても良かった
DVDで。ジョバンニが可愛すぎて、見終わってすぐ人形が売っていないかネットを探した。表情の微妙な変化から目が離せなかった。
公開時以来久々に見て、途中で急にあだち充風の人間キャラが出てくることなど、すっかり忘れていた。幼い姉弟と家庭教師、儚くて印象的なシーンだった。
バブル期ならではの贅沢な製作体制にスゲー、となるが、内容的には大人客向きのとってつけたようなテーマ性が無くて、ちゃんと童話〜ジュブナイルとして見られたのがよかった。
そもそも原作のお話も未完成の状態なんだそうで、映画のストーリーとしても挿話の積み重ね的、各駅停車的に進む。だからこそ一枚一枚の絵のチカラで勝負!という感じにはなっている。しかし、挿話ごとに浮かんで消える美しい気配の断片同士が、細野晴臣の劇伴が鳴り始めるとスーッと繋がって、何か一貫したイメージになってくる感じがすごく良かった。
何度見ても
小さい頃よく見ていたので久々に。
大人になってみるとまた違う捉え方するんだなぁ。
今まで気づかなかったことが見えてくる!
今まで何回も見てるはずなのに
何度見ても難しい!!
理解できない世界観!
でもそれが面白いんだなぁ!
大人向け
★3.0
全体的に暗いけど宮沢賢治の原作の雰囲気うまく出てる。
YMOの細野さんが担当したという音楽もすごく良い。
何で基本猫だけど途中人間出てきたんだろ
これ大人向けだなー
子供のとき見たら怖かったかも。
原作久しぶりに読みたくなった。
おそらくギサブローの最高傑作。
おそらく杉井ギサブローの最高傑作だと思います。
宮澤賢治の原作をもとに作ったこの世界は、おそらくこれ以降のアニメや漫画やイラストに影響を与えているように思うし、細野晴臣の音楽も最高によかった。
ドヴォルザークもとてもよくて、宮澤賢治に似合っていました。
イーハトーヴを目に見える表現するとこんな感じになるのかとうっとりしたのを覚えています。
主人公を猫にしたというのも新しかった。
有楽町マリオンで見たのを覚えている。
古い幻想絵本を見つけたような感覚
総合:75点
ストーリー: 80
キャスト: 70
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 75
何故猫になったのかはいまひとつわからないのだが、作品の持つ幻想的な雰囲気は良い。製作年が古いから、技術的に特別に洗練されている絵というわけではないが、絵本をめくっているかのような映像の描写が綺麗。それに付随する音楽も良く合っていた。銀河の旅というと一見幻想的であり未来的なのだが、原作の時代を背景にしているために懐古的な落ち着きがある。昔からある古本屋で懐かしい絵本を見つけたような感覚。
そして訪れる結末。宇宙空間の住人もいるけれども、結局銀河鉄道は現世とあの世を結び、死者を送り届けているのかなと想像している。悲しい物語のようだが、ジョバンニが去り行く親友カンパネルラとの最後の時を過ごす機会を持てたのは幸せなことだろう。
銀河鉄道に乗って…
言わずと知れた宮沢賢治の代表作。
子供の頃、読んだ事があるようなないような、授業で習った事があるようなないような、今となってはうろ覚え。ただ、ちょっと難しかったという印象だけは記憶していた。
1985年にアニメ映画化されたのが本作。一流のスタッフが揃う。
この作品の存在は前々から勿論知っていたが、変な先入観から敬遠していた。今回機会があり、見てみた。
父は長らく不在、母は病弱、孤独な少年ジョバンニ。星祭りのある夜、丘の上に突如現れた汽車に乗り込む。車内には親友のカンパネルラがいて、2人は不思議な銀河の旅を体験するが…。
登場人物は猫に置き換えられ、ファミリー向けの装い。
が、神秘的、幻想的、哲学的。
加えて、孤独やいじめ、友情や別れ、生と死、自己犠牲などのテーマ。
それらをストーリーや台詞で語るのではなく、映像の中から滲ませ、感じる。
子供には難しく、大人でも解釈に悩む。
しかし、静かな語り口とイマジネーション豊かな美しい映像と独特の音楽が、見る者を陶酔させ、作品世界へ誘う。
一度見ただけじゃ駄目、何度でも繰り返して見るべき。それほどの味わいがこの作品にはある。
999じゃない方の『銀河鉄道』
宮澤賢治の原作『銀河鉄道の夜』をアニメ化した作品。
登場人物が全て猫になっていること以外は、
ほぼ忠実に原作が再現されています。
映像・音楽ともに幻想的で、淡々と物語が進んで行くんですが、
何故かグイグイと惹き込まれていくという不思議な作品です。
一度は観てみる価値があると思います。
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