「青春」銀河鉄道999 ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
青春
中学生の時に映画館に父親に連れて行って貰い、
帰りの電車では切なさでいっぱいの気持ちで帰った記憶がある。
ホントに大好きな映画で一体何回か見たことか。
最近突然999を見たくなって本日鑑賞。
正直思い出補正がかなりあって実際見てみるとだいぶ想像より
はてなマークが飛び交っちゃいましたが。
しかし40年も前に作られた映画、そして子供の頃大好きだった
この物語に子供の頃とは違った見方が出来て涙涙。。
松本零士の意味ありげなかっこいいセリフの回収がされないことも多いのが
難点ではあるが、名言も多く、
ハーロックの『負けると分かっていても戦わなくてはならない時がある、、、』などは
その筆頭だろうが、今回はトチローの母の
『でも、私には分かってるんだよ。あの子はもう二度と
生きて家に帰ってこないってね。それでも行くなとは
言えないんだよ。分かってるのにねぇ…。男の子
だもんねぇ、息子は…。』が素晴らしい。
これは子供の頃にはわからないと思うんだよね。
男の子の母、または自分が男で母親の言葉としてもグッときますよね。
死ぬ、生きる、そんな大袈裟でなくても男ってあまり実家を顧みないですし。。。
何といっても子供の頃に見た時に一番理解できなかったのは鉄郎とメーテルの別れ。
何で別れちゃうのか全く理解できませんでした。
しかし今回見てきっとメーテルは
母の機械帝国を倒すために多くの若者を犠牲にしあまつさえ鉄郎すら
ねじにして裏切る真似までしてしまう。
また、鉄郎の母の生き写しの姿は本当の姿ではない。
そうやって長い年月を生きてきたメーテルは喪服を着て歩くほどの
罪悪感でいっぱいなはず。本当は誰よりも優しく愛情深い彼女が
残りの人生を鉄郎と幸せに送るなど選択できるはずもない。。
ただひっそり寂しく懐かしい思い出に浸って生きるだけしかないんだとわかった。
メーテルは鉄郎よりずっと年上で母親としての愛情に近い愛を感じていたのかもしれない。
とにかく、ここで鉄郎との幸せな暮らしなど絶対に選ぶことなどできなかったのだと。
また、リューズの裏切りや伯爵への思いなども子供にはちょっと難しかったかもしれない。
機械の体になっても心のコントロールまでは上手くいかないのだなあ。。
変な編集も多くダイブ荒い感じでしたが
思いれ激しく★5つ😊