「【侍の愚かしさを自ら知り、侍を捨てた男を演じる仲代達矢が、飄々としながらある藩の諍いを解決する岡本喜八監督ならではの、武士の愚かしさや哀しさと、農民の逞しさを描いたマカロニウエスタン風時代活劇。】」斬る(1968) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【侍の愚かしさを自ら知り、侍を捨てた男を演じる仲代達矢が、飄々としながらある藩の諍いを解決する岡本喜八監督ならではの、武士の愚かしさや哀しさと、農民の逞しさを描いたマカロニウエスタン風時代活劇。】
■江戸末期。上州小此木藩では、その圧政と悪政に耐えかねた7人の武士が城代家老溝口を斬った。この機に藩政を手に入れようとするとする次席家老・鮎沢(神山繁)は、7人の武士を討つべく、すご腕の剣客・荒尾十郎太(岸田森)と半次郎(高橋悦史)たち30人の浪士を武士たちの潜む砦へと差し向ける。
一方、全てを見抜く源太(仲代達矢)は、飄々とした態度ながら、鮎沢の企みを阻止しようとする。
◆感想
・いつもの、仲代達矢の役と違い今作の源太は、どこか飄々としている。彼は過去に武士の愚かさを知り、自ら武士を捨てているからである。
・だが、彼は神山繁演じる次席家老・鮎沢の企みを見破り、それを阻止しようとする。あくまでも飄々とした態度で・・。
<今作は、岡本喜八監督ならではの、武士の愚かしさや哀しさ(岸田森演じるすご腕の剣客・荒尾十郎太がそれである。)と、農民の逞しさを描いたマカロニウエスタン風時代活劇である。
演じる役者さんの一部は、チビッ子だった頃に再再放送で観ていた、水戸黄門に出ていた人を少し覚えている。特に、当たり前だが東野英治郎と、悪い役を演じさせたら一番の神山繁かな。
あとは、岸田森さんも良い味を出している。
皆、昭和の名優である。>
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