鬼龍院花子の生涯のレビュー・感想・評価
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その映画をいつ見たのか、が大事な気もする
夏目雅子が好きなこともあり、最初に見た時はとんでもなく感動した記憶があります。その後、何度も見て、最近久しぶりに見たら、かなり印象が異なりました。
夏目雅子の少女時代を演じた子は良く、そこから大人の夏目雅子になる場面も、彼女が教員になり恋をして結婚するまでは相変わらず良かったです。でも、仲代達矢の演技が記憶と異なってました。演技が大袈裟というか小物というか、ちょっとショックでした。夫の実家に乗り込んで啖呵をきる夏目雅子、以前は凄くかっこいいと思ったシーンなのですが、あんまり演技がうまくないかも、と思いました。そんなかっこつけるほどのお父さん=仲代達矢だっけ、という疑問もありましたし。
当時の邦画の色合いが、今の自分に合わなくなってしまったのか、理由はよくわかりません。(2021.3.)
あの伝説の名せりふ
一度は観たかった名作をTVでたっぷり堪能。
今さら知る…《鬼龍院花子》は、亡き名女優、夏目雅子の役名じゃないのね(汗)
土佐の鬼政こと鬼龍院政五郎。大正〜昭和初期実在の侠客がモデル。夏目雅子演じる主人公は、子供がいない鬼政にもらわれた養女・松恵だ。
幼い頃から松恵は、酷薄な鬼政の下で虐げられる。実の娘・花子の誕生後は、さらに辛い立場に。
それにしても。強烈に破天荒な鬼政=仲代達矢はじめ、主要キャストの激しさたるや!イメージをいとわず、この壮絶な世界を演じきれる役者が今、何人いるだろう。
もちろん、松恵=夏目雅子も、ただの薄幸の美女ではない。運命と闘い、堅気の男を愛する。それでいて、大嫌いな鬼龍院家を断固支え、盛衰を見届ける。
何者にも決して屈せず、信じた道を貫く。一見相容れない義理の父娘が実は、同じ誇り高き侠客魂の持ち主なのだ。鬼政が、この養女こそ実の娘より《鬼龍院花子》の名にふさわしいと気づき、松恵が憎んだ養父への敬意を口にする時、滅びの刻が来る。
最近、邦画が好調らしい。今風の洗練されたお味もいいけど、昔ながらの濃ゆ〜い味つけだって負けてない。三十年前でも「なめたらいかんぜよ!」…失礼しました(*^.^*)
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