劇場公開日 1982年6月5日

「あの伝説の名せりふ」鬼龍院花子の生涯 マージョさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5あの伝説の名せりふ

2010年1月15日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

興奮

一度は観たかった名作をTVでたっぷり堪能。
今さら知る…《鬼龍院花子》は、亡き名女優、夏目雅子の役名じゃないのね(汗)
土佐の鬼政こと鬼龍院政五郎。大正〜昭和初期実在の侠客がモデル。夏目雅子演じる主人公は、子供がいない鬼政にもらわれた養女・松恵だ。
幼い頃から松恵は、酷薄な鬼政の下で虐げられる。実の娘・花子の誕生後は、さらに辛い立場に。
それにしても。強烈に破天荒な鬼政=仲代達矢はじめ、主要キャストの激しさたるや!イメージをいとわず、この壮絶な世界を演じきれる役者が今、何人いるだろう。
もちろん、松恵=夏目雅子も、ただの薄幸の美女ではない。運命と闘い、堅気の男を愛する。それでいて、大嫌いな鬼龍院家を断固支え、盛衰を見届ける。
何者にも決して屈せず、信じた道を貫く。一見相容れない義理の父娘が実は、同じ誇り高き侠客魂の持ち主なのだ。鬼政が、この養女こそ実の娘より《鬼龍院花子》の名にふさわしいと気づき、松恵が憎んだ養父への敬意を口にする時、滅びの刻が来る。
最近、邦画が好調らしい。今風の洗練されたお味もいいけど、昔ながらの濃ゆ〜い味つけだって負けてない。三十年前でも「なめたらいかんぜよ!」…失礼しました(*^.^*)

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マージョ