「キャラメル会社の話だけど非常にビター味」巨人と玩具 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
キャラメル会社の話だけど非常にビター味
1958年大映。以前に名画座で観たが再見。初期から増村保造監督の演出はスピーディーでモダン。やっぱ好きだなぁ。
主人公は企業内で必死にもがくサラリーマン。昭和30年代の文化がたっぷり見れるが、社畜姿は今とまるで変わらない。課長が述べるメディア論も現代に通じる。鋭すぎ。
ヒロインの野添ひとみの明るさも今日的なキャラだ。(土人の歌シーンの前時代感凄いけども)
テーマはありきたりではあるが、語り口とグルーヴが特異で全く古さを感じない。むしろ新しさがあると言っていい。
多くの現代人に見て欲しい傑作。
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