劇場公開日 1991年3月16日

「時代が産んだ駄作」機動戦士ガンダムF91 ttさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0時代が産んだ駄作

2025年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

なんともどうしようもないガンダムですね。
大人は知能が低い人しかいないみたいで軍人も民間人もただただ大騒ぎして、うるさく自分の感情を吐き出すだけ。ストーリーは、わかりにくくなったらやたら長尺の説明セリフで話を強引に進めるスタイルで、常にご都合主義で主人公もヒロインも主要キャラも話進めるために本当にあっさり裏切るし、状況的にありえない信じられない嘘つくし、話進める為ならなんでもあり。感情移入なんて普通の人には無理。

テーマと言われている家族の愛なんて無くて、あるのは遺恨に満ちた思い出と諦めだけ。そのくせ執着が酷い。全く救いがない。
更に2時間かけて全く外的な状況は変わっていない。2時間かけてこの人達は何やっているの?

こんな話よく商業映画にしたと思うのだけど、バブル絶頂期ってそんな時代だったような気がする。
女の人は基本補助役でしか無くて、蔑まれていて、でもマスコットではひっぱりだこ。
男が仕事に使命感持っているかと言われると金金金で俺が俺がの押し売りばかり。
この映画のヒロインは最初の登場シーンから最後まで本当にそういう立ち位置しか与えられていないし、出てくる大人が自分の都合と感情しか言わないのも当時はむしろそれが評価されていたところを反映しているのかもしれない。

まあ思い出補正無しにすればバブルって碌なものじゃないし、そんな時代に浮かれて作られたこの映画も碌なもんじゃない。

tt