劇場公開日 1981年3月14日

「徹夜で木下君と劇場前に並んだファーストエピソード」機動戦士ガンダムI 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5徹夜で木下君と劇場前に並んだファーストエピソード

2022年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

楽しい

単純

幸せ

当時、いち早く初回上映を観に行くために、徹夜で劇場前に並ぶのがトレンドだったりしたわけですよ。
私&当時の友人・木下君と(誰だよ!それ!)おやつ&アニメージュだとか月刊OUTだとか持参で“親に頼み込んで”徹夜で並んだわけです。
若かったんだなぁ。
最近なら、シン・エヴァのパンフレット買いに行く時だって、早朝に小一時間ほど並んだ程度でくたびれまくったんだもの。
そして当時の高校生ってスレてなかったんだなぁ。“親に頼み込んで”徹夜ですもの(笑)
今の世なら、まさにド深夜のコンビニ前に、たむろしている高校生と思しき集団に出会うことも珍しくないもの。

で、映画なんですね。
戦犯は主題歌。
当時ね、まさに狐につままれたような感じだったですよ。
何しろ谷村新司さん作詞・作曲。←ここからして既に微妙。
そして最大の問題は歌い手。
やしきたかじんさんって「誰それ?」状態ですよ。
公開前に歌を聴いて思ったの。コレジャナイ!ガンダムだよ!って(笑)
いまだに、ガンダムの世界観には、全く相いれない歌だと思うです。
酢豚にパイナップルどころか、フルーツポンチまるっとぶっこんだみたいな?
負の遺産みたいな?←ちょっと言い過ぎ!(笑)
でもね、実際たかじんさんも、この曲を歌ったことを「人生最大の汚点」「この歌が話題に出ると機嫌が悪くなる」とまで語っていらっしゃったそうですからね。(Wikipediaより引用)
ほんっとその通りなの。ガンダムにしてもたかじんさんにしても、そのどっちからも世界観から、めっちゃ浮いてるです。
きっと劇中にあった、アムロと母の再会の“湿っぽい”エピソードなんかに寄せたんでしょうね。
そして、母の声は松竹配給繋がり?で倍賞千恵子さんなのね(笑)
やっぱりソレジャナイ!ガンダムですよ。
御大、違和感仕事しろ!ですよ。
御大も若かったのかなぁ(笑)

でね、映画。機動?修正
結構上手くまとめていたと思うです。
「ジオンの脅威」のエピソードで一旦切ったのは最善の判断だったと思うです。
何よりも映画館でガンダムを観ることができる幸せを、思う存分満喫したです。
当時は全席指定だとか、入れ替え上映だとか、そんなものなかったですからね。
一日に三回ほど続けて観たものです。
最前列でラジカセのテープをぐるぐる回したり、ベストポジションでシャッターチャンスを狙って、カメラをカシャカシャしながら(笑)
どアホウがストロボ焚くたびに、劇場中に「あ~…」とかため息が湧いたものですよ。
当時は映画泥棒とか、こすっからいこと言わないおおらかな時代でしたからね。
世が世なら10年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、又はその両方が科せられる犯罪を、平然とやってのけていたわけですよ。多くの観客が(笑)

でね、また私の黒歴史です…
当時はまだコミケなんて無い時代。
でも、ちょいと離れた“微妙な都会”の街では「同人誌即売会」なんて催し物があったの。
そこでノーマルスーツのシャアのコスプレやらかしたんですよ…(^_^;
“母に頼み込んで”ミシンカタカタ回してもらって(笑)

映画自体はTVで観た既視感バリバリ伝説ですからね。
意外性だとか新鮮味だとかは全くないのはしょうがないです。
それなのに楽しめた、若き日の思い出&古き良き時代&黒歴史(笑)がたっぷりと詰まった映画です。
なので、思い出補正で★3.5です。

野球十兵衛、