「今では好きな本作ですが」機動警察パトレイバー2 the Movie 零零2015さんの映画レビュー(感想・評価)
今では好きな本作ですが
何度観ても退屈するポイントの無い緊迫感溢れる映画です。
本作は、これまでレンタルビデオ、レーザーディスク、DVD、等々で何度も鑑賞してきましたが、今回、初めて映画館で観る事が出来、非常に満足でした。
後藤さんと南雲さんのやり取りが面白く、緊迫のシーンでは、敵戦闘機に撃墜命令が出るくだりなど、先を知っていても固唾をのんで観てしまいます。
とはいえ、前作のように野明や遊馬の活躍を期待すると肩透かしを食うと思います。
今は何とも思わないのですが、公開当時、この映画にかなりの抵抗感がありました。
当時の不満は以下の通りです。
前作で活躍した特車2課のレギュラーメンバーのほとんどが別部署に異動しており、その割に次世代ものとして新たな主人公が登場するわけでもなし、名前もないモブキャラ的な新人にいつの間にか世代交代。その新人が活躍する場面は一度も描写されません。
主人公のはずの野明も、最初と最後で少しだけ顔見世程度に出てくるだけ。さらにキャラデザインが前作にも増してリアルに寄せられており、レイバー好きの女の子のままでいたくないなどと言い出す始末。ラスボスに向かってパトレイバーで突撃するのも野明ではなく南雲隊長。
本作公開当時、レンタルビデオで本作を鑑賞したのですが、OVA、TVシリーズ、コミックで展開されていたパトレイバーが好きだったので、このように不満で一杯でした。
今観ると、後藤隊長、南雲隊長にスポットを当てた本作も、なかなかいいものだと思えます。
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