機動警察パトレイバー the Movieのレビュー・感想・評価
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先見の明に溢れた預言書
実は何度かビデオで見てるけど
先月初めてスクリーンで見たので改めて
やはりスクリーンで見ると迫力が違う
本作の公開当時
まだ携帯電話は今ほど普及してなかったし
(電話本体でかくて通話機能しか無いし電波届きにくいし電話機も通話代も高い)
PCもまだWindowsの無い時代
そんな時代にOSに仕込まれたウイルスで
レイバー暴走なんてストーリー
どなたのアイディアか知らないけど
考えた人天才過ぎる
ストーリー構成も上手い
冒頭帆場が海に飛び込むシーンから始まり
海上の箱舟で終わる
あるいは冒頭をプロローグと考えるなら
ヘリで暴走レイバー追い回すシーンから始まり
ヘリで救援が来て終わる
こういう最初と最後が繋がる構成の作品は名作多い
前半は遊馬の謎解きと松井さんの捜査
真相解明してからドンドンストーリーのテンポ上がり
クライマックスは箱舟破壊と並行して上層階に走るイングラム
(クライマックスで主役が走るのはアニメ映画の基本)
そしてラスボス零式とイングラムの対決
見どころいっぱい
合間のギャグもいいタイミングだし
あとEDは多分映画史上最もテンション上がる曲だと思う
犯人の帆場の動機が最後まで分からないことと
最悪の事態は回避したものの
箱舟失ってバビロンプロジェクトが大幅に遅れ
完全勝利とは言えない辺りは
後の「踊る大捜査線」を想起させる
(事実「踊る」の監督は本作を意識して制作したそうだ)
押井監督の最高傑作はこれでは・・・
押井守監督の最高傑作として「うる星やつらビューティフルドリーマー」の名があがるのを度々見たりするし、パトレイバーでも2を推す声を見るが、ストーリーの起承転結やシナリオの内容・登場人物のキャラクター性とシナリオの絡め方など、やはり「劇場版パトレイバー」の1こそが一番秀逸だと思えてしまいます。
他の作品はその作品・そのキャラクターでなくても、やろうと思えばシナリオが当てはめられ蓋然性が乏しいのに対して、この作品のシナリオの、このパトレイバーのキャラだからこそのピッタリ当てはまる感覚、ここがずば抜けていると思うんです。
零式との最終決戦でのワイヤーを使った技法も漫画版であやとりをするほど指先の器用さが売りのイングラム1号機+野明の組み合わせによる、正面から戦っても勝てないはずの相手に対する技術の勝利と考えると、見事なカタルシスだと思えて来ます。
人の可聴範囲以外の音源・共鳴・共鳴連鎖・OSに対する信頼性などなどウィンドウズ95が出る6年前の作品、PC8801やPC9801、X68000などしか個人ユーザーがパソコンに触れる事がなく、ほとんどの家庭にパソコンすら無かった時代にOSの概念と、その危険性、更にはウィルスが拡散するという恐怖すらをも冗長の説明も無しに組み込んでいることに舌を巻きます。
バビロンプロジェクトに関しても反対運動や周辺の動きに関しては他の作品で見受けられますが、箱舟という核の存在・箱舟の構造やパージ出来る設定など、終盤の胆になる部分をサラリと加えるところは秀逸。
シゲさんの下宿での昭和むき出しの雑多な部屋やシゲさんや遊馬のだらしない恰好、人形の入ったガラスケースやしゅう酸ヤカンの描写、松井・片岡刑事のコンビが取り壊し予定の帆場の住居跡地を回る際の、真っ黒なシルエット背景の町の中の、露出過度な輝くような白の太陽光の描写、(「ビューティフルドリーマー」でも見受けられる水面や太陽光を白光として表現する、この絵面こそ、押井監督の描く昭和のノスタルジーの発露だと思う(昭和の方が最近より夏の気温が低かったはずなのに、なぜか昭和の夏の方が太陽光がまぶしくて、やはり露出過度に白く、反面建物は真っ黒い影だったように記憶している人が多いと思う)
(この絵こそがアニメで作った最大の理由ではないかと思うほどに、二人の刑事の彷徨う場面が名場面に感じます。)
これらの地続きな古い世界観=実生活リアリティと、前述のOS関連の話などの今見ても違和感の無い近未来的な設定を約35年前に完成させた先進性は如何ほどだったのか。
現代の人ならば基礎知識が無くても、ネットで調べるという手法がありますが、当時は一部の業務として携わる人を抜けば「草の根ネット」しかなく、シナリオを固定するに至れるレベルの、必要な知識を得るための努力は如何ほどかと思いを馳せると、他人事ながらその作業の膨大さ必要な時間の長さに感服します。
せっかく香貫花を呼び出して零式を出したのに暴れ方が足りなかったのは、たしかに消化不良。
零式のデザインはあまりにもカッコいい。他のロボットバトルものとの相違として、必要な作業用としてのロボット=レイバーの立ち位置からすれば、ガードロボットのデザインや零式のデザインは先進的すぎて実用性と乖離しているのは分かる。でも、劇場版なんだから集客や子ども向けにカッコいいロボットデザインでもいいじゃない!っていうのとのジレンマが見えそうな部分が特に好き。
HOSを蔓延させたことでの篠原重工の立て直しや社会的な責任の取り方に関しての記載がまったくないのも、若干の消化不良。
(映画の終わりとしてはエンディングの場面で全く問題ないとは思いますが)
見ていない人は損をすると思う1人の監督の最高傑作(と個人的に強く推したい)、素晴らしい作品です。
中学生の時に映画館で観たかった映画
テレビでパトレイバーを観てレンタルビデオで何度も繰り返し観た作品です。
テレビから入ったので劇場版の存在を知った時には映画はやってなかった。
あれから35年が経ち、中学生が中年になってリバイバル上映にワクワクしながら観に行きました。
ビデオでは何度も繰り返し観たので内容は暗記しているが、音響も良い映画館で観るのは全然違う。
あの当時はまだブラウン管だし、スマホ何て想像もしなかった。インターネットもまだ無いRS232Cで繋ぐネットワーク環境位なのに、シゲさんの家から格納庫のコンピュータにネットワークで繋いでサポートするとかめっちゃ今と変わらない事をしてる。とか、中学生の時とは違う見方を出来て良かった。
パトレイバーって昔から近代と昭和が混ざった世界だから時代に左右されない良さがあるんですよね。
やっぱり、音楽も良いし感動も違ってリバイバル上映に感謝です。
劇場初公開35周年記念上映!何度観ても面白い劇場版! 劇場は満席!みんなパトレイバー好きなんですね。
レイバーの業界標準OSと、そのウィルスによる暴走に着目したストーリーがすごい。
この当時、あまり一般的ではなかった、コンピュータのOSとコンピュータウィルス、それによる大規模な犯罪を扱っていて、しかも描写が的確です。
それだけではなく、ストーリーに自然に盛り込んであるのがすごい。
事の発端は、自衛隊のレイバーの暴走から静かに広まり始まる不気味さ。
主人公が自分の好きなパトレイバー"アルフォンス"が、暴走するかもしれないという不安。
犯罪の計画者が、すでに死んでいる犯人であり、その足跡をたどる刑事たちの見る、都市開発においていかれた風景。
その「バビロン・プロジェクト」も、政府広報もリアル。(この辺にも「踊る大捜査線」の元ネタがみえる)
「バビロン・・・」「方舟」だけではなく、随所にある聖書の引用も雰囲気を出す要素として有効に使われています。
クライマックスに向けての盛り上げ方も気持ちよく、戦闘ではパトレイバー新機種ZEROも得意技「抜き手」で活躍。
でも、劇中にもあるように、そう、合言葉は『知恵と勇気!!』
劇場版として、非常に完成度の高い娯楽作品です。
そして、最新作「EZY」プロジェクトが2026年に始動!2年も先!???
とにかくスタッフに押井守の名前がなくて本当に本当に良かった!
1986年 チェルノブイリ原発事故が発端
1986年 チェルノブイリ原発事故
1988年 ソ連崩壊始まる
1989年 ベルリンの壁崩壊
1989年 第5世代コンピューター
トロイの木馬問題
1991年 バブル崩壊始まる
1993年. バブル崩壊終わる
1995年 Windows95
1997年 海ぼたるアクアライン
2000年 二千年問題
2019年 台風19号
1989年時点での20世紀末を予言している。あのノストラダムスの大予言と重ねるか、科学的にきちんと説明している。
篠原重工は、本○技○工業がモデルだろう。日本経済がまだ世界を席巻していた時で、バブル崩壊など日本の中では全く想像する者がいなかった。しかし、ヨーロッパではチェルノブイリの事故から、その予感が漂い、この映画の前後で、同じ貨幣経済の社会主義と言う経済体制が崩壊する。その変化は社会主義や資本主義に留まるわけではない。世界を席巻した日本経済も崩壊を始めたのだから、ある意味貨幣経済と言う全体が崩壊に向かっているのだと想う。今はその途中なのかもしれない。
この作品が89年に作られていた衝撃!
アニメ関連の講座で紹介されていたのを機に鑑賞。
TVアニメシリーズは1話のみ観た記憶。
そんな私が観ても面白かった!!
作品の設定、ストーリーの構成良すぎかよ…!
これが1989年に作られてたってまじか…と思う。
2023年の今観てもとても面白い。
登場人物がみんな自分の持ち場で、自分の仕事に誇り持って動いてる様子が、30代のわたしに刺さる…。
格好良いよこの作品の登場人物たち!!
(たまに愚痴ったり上司に文句言ってるのも好き。働く者のリアル。笑)
そして後藤さん格好良すぎ問題。
上層部との駆け引きもこなし、関係機関への根回しも自ら行う。部下を信じて自分で動くように仕向け、さりげなく発破もかける。自分や部下のしたことに対し責任もちゃんと取る覚悟もある。何この有能上司…!!こんな方のもとで働きたい!
シンプルかつ正統派なエンタメ作品
10年ほど前に1度視聴しましたが、久しぶりに視聴しました。ちなみに、パトレイバーはアニメ作品は全て鑑賞済みです。
改めて思いましたが、やはりこの作品は押井監督作品の中でもかなりエンタメしている、というか分かりやすく作られている作品ですね。最初の数分は世界観の説明のため多少説明臭いですが、その後は作品の中でも各キャラや関係性がしっかりと描かれていたと思います。
帆場が仕掛けた策略を解明していくと、計画の全容が判明していき、それに特車2課が立ち向かう。謎解き要素もありつつ、最後の箱舟解体作戦やレイバー戦といった迫力あるシーンで締める。エンタメしてますね。ストーリー展開も無理がなくとても面白いです。1989年という時代にコンピューターウイルスやそれによる犯罪を、今見ても違和感なく描いていることが素晴らしいと思います。
今回見て思いましたが、帆場の犯行動機って推測はされていますが、帆場自体から明確に示されていないんですね。
遊馬が篠原重工で帆場のプログラムを踏んでしまったシーン、後藤隊長が夕焼けを背に帆場について話すシーン、箱舟に乗り込む直前の箱舟がそびえたつカット、乗り込んでから中央管制室に向かうまでのライトで視界が限られているシーン、魚眼レンズのようなカット等、所々カット割りや表現で少しアクセントを付ける感じ、自分は好きです笑。作画は箱舟がパージされていくシーンや、アルフォンスと新型が対峙するシーンは力が入っているな、と感じました。
時代なのかもしれませんが、パトレイバーはそれぞれのキャラクターの性格や関係性が良い意味であっけらかんとしていて気持ちよく見れますよね。セリフ回しや反応なんかはそれこそ昭和っぽさは感じますが、気持ちよく見れる好きな作品の1つです。
4DXとの相性が良い
何度も見てるけどやっぱり面白いですね。
雨や風のシーンやレイバーが歩くシーンなど、4DXとの相性がいいと思います。
眼鏡にしぶきがかかるのが問題ですが。
今見ると、箱舟以外の場所でもレイバー暴走してるのでは?とか考えてしまいますね。
当時はそんなこと、全く考えんせんでしたが(苦笑)
とても楽しい
おそらく3回目か4回目で、初めてスクリーンで見ることができた。ただ4DXで、椅子が揺れたり風が吹いたり水が掛かったりが迷惑でしかない。特に水はメガネが濡れるのでスキを見て拭かないといけなくて困る。水が掛かって風が吹くと寒い。3Dでないだけまだよかったのだけど、ただの2Dで上映して欲しい。
久しぶりで改めて見ると公開時期が80年代の終わりで、はーっと深いため息のような気持ちになる。80年代の終わりに90年代の終わりを予想した世界。東京のウォーターフロント開発が途中で、『踊る大捜査線』のようにその地域がまだ田舎扱い。また、水路の脇のバラックのような建物があって、今は失われた世界。当時本当にあったのかどうかも記憶にない。パソコンがFM-Vみたいな機種。
クライマックスは改めて見るとかなり強引で、レイバーが暴走すると言っても箱舟の中だけなら別に暴走しても特に問題なさそうだし、パトレイバーで行く必要があまりない。人間だけでこっそり行った方が安全なのではないだろうか。
ミステリアスな雰囲気はたっぷりなのだけど、後藤と篠原の会話があまり噛み合ってない。ノアがあんまり出番ないし、魅力もあまり描かれていない。箱舟を破壊しなかったら東京中のレイバーが暴走したのだろうか。きちんとシャットダウンしていれば大丈夫なのではないだろうか。それに箱舟を壊しても、ウィルスが蔓延したままでは新宿や他の2か所の地点で強風で音が出たら暴走するのではないだろうか。
アニメ史上屈指の名作を最新技術で楽しめる贅沢な時間が味わえます♪
もう大好きな作品でVHSビデオやDVDで何度見たか分かんないくらい。
と言うか、定期的に見たくなる作品なんですが、実は劇場では観た事がないんですよね。
春に4DX版の上映のニュースを聞いた時にはもう狂喜乱舞したんですが、コロナの影響でやむなく延期。
で、今回満を持して公開された訳ですが、初日から予約が殺到してやっと公開3日目の日曜日に観賞出来ました。
で、感想はと言うと、もう満足満足♪
面白いのは折り紙付きですが、改めて、あ~楽しかった!最高!!です。
とにかく、大好きなこの作品が劇場で観れた事がとても嬉しく、それだけでお腹一杯。
また、初めての4DX体験は映画を観ると言うよりも映画を感じるアトラクションそのもの。
いや~凄いね。ビックリしましたわ。
価格は3,000円と少々お高いかと思いますが、作品によってはかなり楽しめるのでたまには良いかなぁ。
今から31年前に公開された作品とは思えないくらいのストーリー設定の巧みさは今観ても唸ります。
公開がもう10年遅ければ映像技術が追い付いていたかと思いますが、このアイデアの先取りが押井作品の真骨頂なんですよね。
「娯楽の王道をいくこと」「主役でありながらOVAでの活躍が少なかった遊馬と野明が大活躍すること」「レイバー対レイバーの戦いを描くこと」を念頭においた「劇場版 3つの誓い」がきちんと構成されていて、そのバランスが絶妙なんですよね。
リアルロボットアニメとしての面白さも兼ね備え、警察組織の構造もリアルに描かれている。
それでいて、主人公の活躍と他の登場人物(主に後藤さん)とゲストキャラ(帆場瑛一)の存在感が抜群。
まだパソコンが一部のマニアの物でコンピュータウイルスの存在自体が極一部の人しか知られていない時代にコンピュータウイルスをテーマにしているのも秀逸。
SFロボットアニメでありながら、劇場版のストーリーは極めてシリアスなサスペンスドラマで、何処かミステリーホラーな側面も兼ね備えている。
それでいて、川井憲次さんの音楽が最高。
オープニングからエンディングに至るまでの構成や虚空と現実、ミステリー感や虚無感、高揚感と疾走感、大団円をストレートに感じさせる見事な曲の数々。
笑える所は笑えて、引き締める所は引き締める。決める所はバッチリ決めると言う、もう非の打ち所の無い構成はアニメ作品でありながら、邦画作品としても群を抜く程の出来映えかと思いますし、アニメ作品では過去現在も含めてベスト3に入る作品かと思います。
そんなパーフェクトで好き過ぎて、胃が痛くなるぐらい好きな作品ですがw、今回の上映で難点を言うのは野暮かと思うんですが…正直な所、無い訳では無いんですよね。
1つは今回の4DXは1998年にリメイクされた「サウンドリニューアル版」が上映されたんですが、声の演技の部分でどうも軽く薄く感じるんですよね。
これは元の1989年版を聞き慣れたから聞き比べてしまったからなんですが、どうも元の方が確りと落ち着いて良い様に感じてしまう。
一番気になるのは野明が遊馬にバイクを取られて放ったらかしにされる所の"バカー!遊馬なんてどゎいっ嫌いだぁ~っ!!"と言う台詞。
これが軽いんですよね。
音源は5.1chサラウンド化されているので遥かに良いんですが、今となっては 5.1chサラウンドすら古いもある訳で、出来れば元の89年版の方が演技の部分も含めて、そちらの方が良かったのではないかな?思ったりしました。
2つ目は4DXの過剰な仕掛けが結構気になる。
4DX体験はかなり楽しめたのですが、所々"ここで、この演出効果いるか?"と思える所に風とか水とか揺れたりとかしててちょっと過剰かな?と。
BGMとか効果音も無いシーンで水とか風とか吹かれると「プシュー」と言う動作音だけが聞こえて気になったりしました。
それでも、クライマックスの方舟に乗り込むシーンからの迫力は満点。
ホントちょっとした所なんですが書いちゃいましたw
3つ目はこれは気になると言うか、どうしょうも無い事なんですか、やっぱり画像が荒いしなんか古い感じ。
"そんなん31年前の作品なんやからしゃあないやんけ~!"と言われたら、まさしくその通りなんですが、家でDVDで見ている時にはそんなに気にならなかったのに、映画館のデカいスクリーンで観ると、結構気になった。
これは「AKIRA」をリバイバル上映で映画館で観た時も気になったんですが、4DXと言う最新設備のスクリーンで観ると映像だけ取り残されてる様な感覚になるんですよね。
まぁしょうがない事なんですが、気になった訳です。
本当だったら、星7つくらい付けたいんですがw、上記の点を差し引いても星5つは十二分にあります。
アニメーション作品でありながら、アニメーションと言う表現方法が巧みに活かされていて、アニメーションでなければ成立しない作品。
…まぁそれを言ってしまうと後に実写化される「THE NEXT GENERATION パトレイバー」の立つ瀬が無くなるんですがw、それでもこれ程アニメーションの表現方法を活かしきって、邦画作品としても1級の作品は無いんではなかろうか?と思うんですよね。
劇場は何処も満員御礼みたいで、観客もオッチャンが多かったんですがw、それでも十分に商売になると思えるくらい。
是非、これに味を占めてw、「機動警察パトレイバー2 the movie」も是非再上映して頂きたい!と切に願います。
ベタ褒めしてますが、掛け値なしに超1級のアニメ作品です。
未観の方はこの機会に是非是非!
4DXとの相性、抜群!
名作と4DXとの相性は、バツグン♥
パトレイバーは、最高のストーリー・監督が相なす見応えたっぷりで最高でした。野明のアルフォンス(イングラム)への愛情・遊馬と後藤隊長らによる容疑者の謎にせまるリアルな謎解きなど今みても、古さを感じさせません。
あっ軽い人びとが大活躍! SF映画史上に残る大傑作!
1988年より開始したメディアミックス作品、『機動警察パトレイバー』シリーズの劇場用アニメーション第1作。
突如として頻発するようになったレイバー暴走事件に、警視庁特車二課第二小隊のメンバーが立ち向かう。
監督は『うる星やつら』シリーズや『天使のたまご』の日本アニメーション界の巨匠、押井守。
『パトレイバー』シリーズですが、漫画版は既読済み。アニメーションも劇場版を含めほぼ全て鑑賞済み。実写版だけは全くの未見。
熱狂的ではないですが、まずまずのレイバーファンのレビューになります。
あくまで私見ですが、チームものとしても、お仕事ものとしても、近未来を描いたSFものとしても、ロボットものとしても、『パトレイバー』以上のコンテンツはほとんどないと思っています。
キャラクターはみんな最高!時代設定も秀逸!舞台設定も完璧!
何故近年新作が作られないのか不思議でしょうがない(実写版はあったけど…)。
『ガンダム』や『エヴァ』以上に魅力的なコンテンツだと個人的には思っています。
そんな思い入れのあるシリーズの劇場版第1作な訳ですが、久しぶりに見返してみて驚きました。
いや、面白すぎる❗️
80年代のアニメーションとは到底思えない圧倒的なリアリティを持った映像のカッコよさ。
コンピュータウィルスを物語の核に置く先見性。
鳥肌の立つような恐ろしいサスペンスと、お馴染みのキャラクターが織りなすコメディのバランスの完璧さ。
都市再開発に伴い消えていく、昭和の街並みに対するノスタルジア。
何から何まで最高すぎる。
シナリオには全く欠点が見られない、完璧な完成度。
最大の悪役が既に故人であるということの異様さが、映画全体の緊張感を引き立てています。
本当に最初から最後まで物語をかき回し続ける。
どう足掻いても彼の思惑通りに進むという展開には舌を巻きます。
最高のSF映画であることは疑いようがない。
クライマックスがちょっと薄味だったことが残念といえば残念なのだが、頭からお尻までつまらない時が無い。
あまり知名度が高く無いのが本当に残念。みんな観てくれ〜!
今なお色褪せぬ「先見の明」が光る
"機動警察パトレイバー(映画)" シリーズ第1作。
DVDで4回目の鑑賞(劇場公開版)。
OVAは未見。
本作がきっかけで「機動警察パトレイバー」と云うシリーズを知った。元元、刑事ドラマや警察小説が好きだったので、アニメでもこの手のジャンルの作品があるのかと驚いた。
レイバーが存在していること以外、現実に則した世界観と設定が構築されているところがとてもリアルだし、警察官たちの日常を描くところに主眼が置かれているのが斬新で面白い。
コンピュータ・ウイルスを使ったテロ事件を題材にし、情報化社会の脆弱性について警鐘を鳴らすストーリーは、製作された年代を考えると時代を先取りしていて驚かされる。
今観ても色褪せることの無いテーマ性であるし、人工知能などの技術が発達してだんだん「未来」では無くなりつつある今こそ、観る価値を持っている作品ではないだろうか。
帆場暎一の犯罪を紐解いていくミステリであると同時に、特車二課のはみだし隊員たちが繰り広げる活劇でもあり、後の劇場版よりもエンターテインメントに振り切った作風が爽快だ。
帆場の仕掛けたテロ計画の巧妙さは意表を突くものであり、物語を盛り上げる。クライマックスの「方舟」でのバトル・アクションはとても迫力があり、手に汗握り見入ってしまった。
[余談]
「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督はパトレイバーの大ファンだそうだ。演出の参考にしているらしく、言われてみれば湾岸署の面面にヒーローはいないし、作劇にも似通った点がチラホラ見受けられる。その際たるものは「交渉人真下正義」だろう。犯人の正体の見えなさ加減がそっくりだなと思った。
[以降の鑑賞記録]
2021/02/14:DVD(サウンドリニューアル版)
2024/09/27:DVD(劇場公開版)
※リライト(2021/02/14)
※修正(2024/09/27)
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