機動警察パトレイバー the Movieのレビュー・感想・評価
全52件中、1~20件目を表示
逆に時代が追いついたので、一層魅力が増しましたね!
今年で公開35周年を迎える『機動警察パトレイバー the Movie』(1989)リバイバル上映中。2025年夏以降再開発が予定されている丸の内TOEIさんの大スクリーンで鑑賞。
『機動警察パトレイバー the Movie』(1989)
ヘッドギアと称する原案および漫画をゆうきまさみ氏、メカニックデザイン・出渕裕氏、キャラクターデザイン・高田明美氏、脚本・伊藤和典氏、監督・押井守氏からなる豪華なメンバーが集まり、1988年OVA(のちにTVシリーズ)、週刊少年サンデーでの連載、プラモデル含めたマーチャンダイジングとメディアミックス展開。
リアルロボットアニメの決定打、ストーリー設定の面白さに完全にハマりましたね。
そして1989年夏に満を持して劇場版が公開。あまりの出来の良さに劇場で腰を抜かしたことを今でも覚えてます。
物語の設定は1999年。
作業用レイバー(ロボット)が普及、その犯罪が多発する近未来に警察側も対抗するためレイバー中隊を創設するのが大筋のプロット。
本作ではレイバーの新型OS書き換え時にコンピューターウィルスを感染、首都圏の建造物から発する人には聞こえない低周波音がトリガーとなって首都圏に配備されている数千のレイバーが暴走、それを食い止めるため湾岸(木更津)地区で最大の建造物(通称:方舟)を超大型台風直撃前に取り壊しに向かうというストーリー。
公開当時(1989)は身の回りにはパソコンはおろかワープロさえもまだ普及しておらず、あまつさえ「OS」という言葉さえも一般化されていない時代、とにかくパソコンの専門用語が飛び交って難解(それでも押井監督作品のなかでは比較的平易ですが)でしたが、何とか理解しようと背伸び、もがきましたね。
木更津のバビロンプロジェクトは8年後の1997年に開通した東京湾アクアラインを想起、アクアラインで堤防を作り、内側を埋め立てて土地問題一気に解決するなんて、本当にありそうなリアリティのある設定でしたね。
本作のもう一つの主役は当時バブル経済で一気に開発が進んだ首都・東京ですね。
近影の下町の瓦屋根民家と遠景の新たな超高層ビル建築の強い対比とコントラストが神々しく、実際に渋谷並木橋からの眺める渋谷川の実景が採用されており、ノスタルジーを掻き立てられます。
その後『踊る大捜査線』などにも影響を与えた特車二課の後藤喜一警部補(カミソリ後藤)をはじめとする登場キャラクター設定もアニメ版『うる星やつら』の延長線上のようで各々魅力的でチームとしてのバランスもとれており、レイバーのデザインやアクションもリアリティを追求してリアルロボットアニメの究極のかたち。
そして忘れてはならないのは川井憲次氏の音楽・劇伴。
誰でも一度は聴いたことのある躍動感の名曲です。
久々に大スクリーンで観ましたが、35年前の作品とは思えないほど全く古さを感じさせず、逆に時代が追いついたので、一層魅力が増しましたね。
今回観劇した「丸の内TOEI」も25年夏に再開発のため閉館予定、本作品のストーリーにも通じる部分があるので足を運びましたが、ここでも様々な作品を鑑賞したので寂しいですね。
劇場の灯りがついた瞬間「面白かった……」でいっぱいになる
面白いところばかりが詰め込まれていて、ストーリーやキャラクターの動かし方動かし方も理解しやすいなどたくさん良い点に溢れていたけれど、基本最終的には自分が映画館にきて良かったと思えるのがいい作品だと思っているので、とにかく面白かったと何度でも言いたい。
興奮と満足感と納得感でおなかいっぱいになる。とにかくただただ本当に面白かった。こんなの何度でも見たい。
ヤバいOS屋さん
次世代の車は地形情報、道路情報を基に、自律走行する。車と云うより、ヒトを乗せて走る情報端末になるそうです。そして、ユーザーの行動記録は、全てビックデータの一欠片に…。複数の情報を、同時多発に処理するには、どんなOSが要るとお考えです?。そのOSは、私達を、何処につれて行く?。
便利な世の中になりましたねー。私がこの映画を初めて観た頃、スマホにしがみついて暮らしている今の私のことなんて、想像してませんでしたよ。それに、勝手に歩く四足型ロボットが開発されたり。そのロボットの背中に自動小銃載せて、識別信号に反応しないヒトに、自動で発砲する自律型無人兵器を、開発しているクニもあるとか。虎の子の、強襲空挺部隊の皆さん、出動の準備、できました?。
ヤバいOS屋さんは、私達に何を見せようとしたんですかね?。E HOBAは、誤った読み方だそうですが、私達は誤ったルート検索したんですかね?。
普通に無人飛行機が、ヒトを殺す時代です。しかも低コストで。
私達の知恵と勇気が試されるのは、これからかも知れない…。
面白い
クライマックスが淡白なところだけ物足りないが、それまでが十分面白過ぎるのでいいじゃないか、と思わせる。オープニングの一連のシークエンスで一気にテンションがブチ上がって、緩急自在のテンポが娯楽映画を見ている快感を持続させる。
扱う内容は到底35年前の映画とは思えない。
劇場で見ることができて良かった。
35年経っても色褪せない
リバイバル上映で久しぶりに視聴。はじめて観たのは今から30年前。まだ高校生だった。いつの間にか後藤さんより年上になっちゃったよ。カミソリにはなれなかったなー。
それはさておき、どれだけ時間がたっても古臭さをまったく感じないのが本作のスゴイところ。浅井監督はじめ、ヘッドギアの面々の才能には恐れ入る。
唯一ケチをつけるとすれば、南雲隊長を迎えに行ったときの野明と遊馬の掛け合いくらいかな。あれはなんだか気恥ずかしい。それ以外のノリは今でも十分に通じる。シゲさんの下宿で行われる謎解きに燃えない男はいない。
近未来SFのクラシックとして永遠に語り継ぎたい名作。観たことのない人はぜひ。
素晴らしい着眼点と先見の明。
ついこの間中東のある国で同タイプのポケベルが一斉に鳴り出しその数秒後に爆発する事件が起きたとの報道がありました。
現実世界の自動車も電子制御されている部分が多く、町の修理工場では直せない不具合も多くあるとのこと。
本作のベテラン整備士も「ハードのことはわかってもソフトはからっきし」と。
今は「自動運転なんて信用出来ない」も近い未来「人間が運転するなんて危険だ」に変わると思います。
今このレビューをしているスマートフォンの仕組みを私はわかりません。
このスマートフォンが爆発すると言われても信じられないが、現実に同じような事が起こっている。
どんどん便利に、どんどん複雑になっていく世の中。
遠くない未来、レイバーのようなものは本当に開発され導入されることでしょう。
この映画は先を見通せる人間によって作られた、未来への警鐘の要素も含まれていると感じた。
なんや書きましたが、とても質の高い大人が楽しめるアニメ作品です❕
イングラムかっこいい❕❕
そういえば、
自分はコミックのファンであり、アニメはほとんど見ていなかったんだ。
なので、違和感あり過ぎて☆低め
イングラムより古い自衛隊機が人型だったり、ペットの名前つけたり、マニピュレーターで貫き手やら懸垂やら、納得出来ない点が多数。
とは言え、ドラマや声優陣の演技は楽しめました。
劇場版2は面白かった覚えがあるので、そっちに期待。やるのか知らんけど。
「たちの悪い冗談に付き合わされている様なもんさ」
榊と実山、後藤と松井の会話は、年寄り同士の鉄板ネタでは無いかなと思う。それがどんなに滑稽か、みんな分かっちゃいるが止まることはできない。それが出来るのは、大洪水を起こし、バベルの塔を圧し折った人ならざる者の力のみと言うところだろうか。それ故の開幕での犯人退場なのか。
実行部隊である若者パートと、真相解明と舞台整備を行う大人パートが表裏となって進んでいく展開はとても良かった。
きっと、当時は最先端であったであろうこの作品が、今日に於いては古典であるという皮肉まで含めて、悪い冗談ということなのだろう。
…
旧約聖書を諳んじる後藤隊長というのは、彼のキャラクターに合っているのか疑問に感じた。
…
懐かしい声優の方々の声に引っ張られて、昔見たアニメのキャラクターが色々と脳裏をよぎった。
祝!リバイバル!!
当時私は1歳。当然、劇場でみたことはなかった。初めて見たのは中学の時で、ケーブルテレビだった。子供ながらにその作画の素晴らしさと大人の雰囲気に圧倒されて、パトレイバーなど知らなかったがなんとカッコいいんだ!と感動したのを思い出す。
今回、リバイバルということで劇場へ。その音と映像はリマスターされ、まさに劇場で観るべきものになっていた。もう鬼籍に入ったスタッフもいるとは思えないクオリティのアニメーション。現代でも通じるストーリー。大人になって改めてそのレベルの高さに驚かされた。
80年代テイスト全開の名作アニメの傑作!
フィルマークス・リバイバル上映にて鑑賞
初公開時は青春真っ只中のリアル世代ですが、存在は知っているけど縁がなく、この度 初鑑賞
押井守監督作品らしく、緻密で細部までこだわって作り込まれた躍動感あふれる映像美に惚れ惚れします、これを劇場の大スクリーンで観れるという体験だけで大満足です
オープニングクレジットと映像がアップビートな音楽をバックに交互に映る、カッコいいオープニングから痺れました
押井監督作品らしく、セリフが小難しい単語まわしなのと、キャストが皆 独特な喋りをするのがいい、押井監督作品だなーって噛み締めながら観ました
でも、全く予備知識無しに本作を初めて観たので設定などについていけず、所々意味不明だったり、これは誰?、あれは何だったの?といった箇所があり勉強不足は否めませんでした
が、そんなの全然気にならないほど大枠のストーリーの秀逸さや映像・音楽が良かったので最高に楽しめました
ただのロボットアニメじゃない、70年代後半から80年代のアニメ黄金期を牽引した傑作の1本、最高の体験でした
まだ間に合いますよー 仕事休んででも行っときましょw
初日に有給を取って見に行ってきました
午前中の部はスクリーンが小さいようでしたので夕方の部にしました
1989年当時は映画館で見れませんでしたので
今の時代に15.6m×8.0mのスクリーンで鑑賞出来る機会が来ようとは感動ものです
いまさらストーリーや演出について語ることも有りませんが
35年経っても色褪せない名作だと思います
今回の上映はサウンドリニューアル版のようですね
事前案内では1989年当時のオリジナル版での公開とアナウンスされてたようでちょっとした騒ぎになっている模様ですが当方のように映画館で鑑賞することが重要な者もおりますのでこれはこれで楽しめば良いのではないでしょうか
嫌ミスのような後味の悪い作品は好きではない(生きているだけで嫌な思いなどいくらでも経験するのに)のでシンプルに感動し讃美出来る演出は休日には有り難いです
思い出補正入ってる? いいじゃないですかw
見たくて見に行ってるんです
「いいもの見たなー」「やっぱりこれだよね」
そんな1日を過ごせられるんだったら幸せでしょ?
まだ間に合いますよー 仕事休んででも行っときましょw
いつだってパトレイバーは最高だよ!
「機動警察パトレイバー 劇場版」公開35周年を記念してのリバイバル上映。
当時15才だった自分は、東銀座の映画館で眼を輝かせてこの作品を観賞。その時を含め何度となく劇場で観られる機会があれば観賞してるけど、何度観ても気持ちがあの頃に戻れるくらい、作品が色褪せない!
オープニング、不穏な空気感からの暴走レイバーとの戦闘(ここで流れる曲もたまらない!)
そして、今回の上映では本編開始前に2026年に公開が予定されてる「パトレイバー EZY」のパイロット版映像が2分観られる。今のアニメーション技術で描かれるパトレイバーも楽しみ過ぎる。
話を本編に戻して。一応、ロボットアニメでありながら個性豊かな特車二課の面々。帆場暎一の企みが徐々に明るみになってゆくスリリングな展開。刑事の松井さんがそんな帆場の痕跡を調べる中で見せつけられる東京が持つもう1つの顔。どのシーンを取っても作品として必要不可欠であり、クライマックスの方舟での戦いは息を飲む。
エンドロールで流れる「朝陽の中へ」を聴きながらこの曲を聴くためにこの作品があると思えるほど。是非、最後まで作品の世界観を堪能して席を後にして欲しい。
私的押井ベスト
未来少年コナンと同じく監督初期作にしてすでに全ての要素が出揃ってるパターン。押井作品で一番好きなんだけど、それは特車二課が「世のため人のため」に己が身を賭して「知恵と勇気」の限りを尽くすという、およそ押井作イメージと結びつかないストーリーだから。
シミュレーション系ストーリー
本作以外は何も見ていない。
しかしながら語られる場面によく遭遇しており、鑑賞ス。
まったく前後を知らずとも、設定はよく理解できた。
たとえば士郎政宗が、エンタメや文芸によくある感動やカタルシスに焦点を当てて創作していない、単に技術がもたらす未来をシミュレートしているだけ、のようなことを作品解説として語っていたように、
コチラもその「たとえば」な世界を映像化したものという印象を受ける。
正義が勝つでもなく、ヒロインが救われるでもなく、悲劇に泣き崩れるでもなく。
作品の良し悪しに、情動的なものの大きさが占める割合が大きいほど良し、とされる傾向があるのは仕方ないとして、こうしたシミュレーションタイプももっと見て見たいな、と思わせる本作だった。
ある意味、大人、オタク向け。
今ではテアカにまみれたカラクリだが、公開当時を思えば震撼のリアリティだったのだろうなと、目の付け所に拍手。
押井守監督作品は相変わらず、辛気臭いな。
暴走レイバーを確保するオープニングは好きな人は好きなんだろうが、無くても話通じるんじゃない?
以後の押井監督から鑑みれば、かなり一般向けに寄せているのは伝わってきますが…
こういう〈神話や精神世界を絡めた話は可愛い絵とリアルな背景で日常からシリアスに向けて加速しながら感じさせてくれれば良い〉のであって、それについての説明は要らない。
好きな人にはこの説明というか、説き明かす過程がたまらないんだろうけど。
で、絵が可愛くない。
自分は漫画版が大好きなので、ゆうきまさみ氏のセンスに惹かれたし、高田明美氏の絵柄も本来好きなのだけれども、本劇場版は脚本・演出すべて微妙にぎこちなくなっている。
先見性や後に影響を与える萌芽は確かに素晴らしいけれど、だからといって完成度が高いと言うにはどうかな。
おそらく、この作品世界から外側より見た客観視が物語に欠けるところに自分は不満があるのだと思う。
押井守にしては
押井作品にしては分かりやすい。その一言に尽きるw
中古のBDを買ったので久しぶりに鑑賞。部屋に並んで居るパソコン等が制作時期の形状そのままで全然未来感が無いw
絵はやはり古い作品なのでBDとは言っても、まぁこんなもんかなぁと。
キャラデザインがOAVとは微妙に違うので慣れるまでに、チョット時間が掛かった。
富永さんの演技ってこんな感じだったかなぁ、もっと上手かった様な記憶だったんだけど。
なんで公開日が2020年なのかと思ったら4DX上映があったのね。でも、これはオリジナル段階での日にちにして欲しかったな。または4DX上映版は別にするとか。
パトレイバー劇場版。 アニメ版より映像が綺麗になっていて単純に嬉し...
パトレイバー劇場版。
アニメ版より映像が綺麗になっていて単純に嬉しかった。
それぞれのキャラも相変わらず、やり取りも懐かしい。
ちょっとわかりづらい感じもするが、押井守らしい独特の世界観が出ている。
4DXじゃなくて普通に映画が見たかった
4DXは俯瞰で見ているのか、人物視点で見ているのか脳内補完が追いつかない。
2,000円出すから静かに見せてくれって言いたかった。
日本ロボットアニメの金字塔。
これを見ずして日本のロボットアニメは語れない。
見てない人はDVD貸してやるから見とけって胸倉掴んですすめるレベル。
パトレイバーの世界観は原作、映画、OVA、地上波とそれぞれの平行世界で動いているから
色んな楽しみ方ができる名作群です。
記念すべき第一作映画の公開はなと1989年
インターネットも無ければ(パソ通はある)、MD,USBメモリもない。
かろうじてあるRW記憶媒体はMOディスクくらい。
起動ディスクはMOなのにMDと勘違いしてる人もいるんですね。
MDは1991年の発表なので別物です。
PC、も98は98でもwin98ではなくPC-9800シリーズ
シゲさんや特車隊にあるPCの殆どがPCB98なのも時代を感じさせます。
固定電話でみんなが話をしている姿は今の若い人には奇異に映るんでしょうねぇ。
それでも33年前の作品とは感じさせない内容と展開。
一人の天才プログラマーが社会に叩きつけた挑戦状。
映画冒頭で飛び降りた彼が都市を見つめながら何を見て何を思ったのか。
ニヒルで熱い押井監督節が嫌というほど満喫できる作品。
なーんでこの作品がジブリ並に一部マニアにしか評価されていないのか不思議に思う。
永遠の80sロボットポリスアニメ!
2020年にパトレイバーを劇場鑑賞出来るうえに4DXで観れるとは嬉しい!
当時としても時代を先取りした感覚が斬新だなとおもってはいたんだが、よくよく考えるとスマホどころか携帯電話は無いし、ノートPCは無いし、データ保存はMDで、もちろんWiFiは無いし、なんと台風の数値はミリバールだし…等々!
にもかかわらず、パトレイバーはやっぱ面白い!
押井守もさることながら、やはりゆうきまさみの影響は計り知れない。
しかし4DXって凄い!
クライマックスの嵐のシーンでの4DX演出の臨場感たるや!
水分量がちょっと多いよ💦
全52件中、1~20件目を表示