機動警察パトレイバー the Movieのレビュー・感想・評価
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4DXじゃなくても。
個人的にオリジナルストーリーの中で最強アニメだと思う。
オリジナルが公開された時代なんか、コンピューターウィルスなんてあまり聞かなかったしね。
近い未来、「このような問題が起こる。」
警告的な内容には、「アニメなのに中々深みがあるもんだ。」なんて思えた。
とは言え、初めて見たのが、WOWOWで放送された劇場版一挙放送なんだが。(笑)
まぁいいや。
音楽がリミックスされたのはしょうがないが、公開バージョン見た事ある人間からしてみれば、『AKIRA』同様、多少残念。
何だか違和感があった。
それともう1つ気になったのが、セリフが聞き取りにくい部分が何箇所があったかな。
こんな感じか。
4DXはいいが、ラストって、台風の中の戦いだったんだよね。
ここだけは忘れてて、天井及び前席からの水攻撃が結構苦戦した。
まぁ、4DXの環境であまり鑑賞していないからかもしれないが。
でも、4DXに拘る必要も無いかと思えた。
『AKIRA』みたいな、IMAXや4Kリマスターでもよかったような。
とても楽しい
おそらく3回目か4回目で、初めてスクリーンで見ることができた。ただ4DXで、椅子が揺れたり風が吹いたり水が掛かったりが迷惑でしかない。特に水はメガネが濡れるのでスキを見て拭かないといけなくて困る。水が掛かって風が吹くと寒い。3Dでないだけまだよかったのだけど、ただの2Dで上映して欲しい。
久しぶりで改めて見ると公開時期が80年代の終わりで、はーっと深いため息のような気持ちになる。80年代の終わりに90年代の終わりを予想した世界。東京のウォーターフロント開発が途中で、『踊る大捜査線』のようにその地域がまだ田舎扱い。また、水路の脇のバラックのような建物があって、今は失われた世界。当時本当にあったのかどうかも記憶にない。パソコンがFM-Vみたいな機種。
クライマックスは改めて見るとかなり強引で、レイバーが暴走すると言っても箱舟の中だけなら別に暴走しても特に問題なさそうだし、パトレイバーで行く必要があまりない。人間だけでこっそり行った方が安全なのではないだろうか。
ミステリアスな雰囲気はたっぷりなのだけど、後藤と篠原の会話があまり噛み合ってない。ノアがあんまり出番ないし、魅力もあまり描かれていない。箱舟を破壊しなかったら東京中のレイバーが暴走したのだろうか。きちんとシャットダウンしていれば大丈夫なのではないだろうか。それに箱舟を壊しても、ウィルスが蔓延したままでは新宿や他の2か所の地点で強風で音が出たら暴走するのではないだろうか。
4DXとの相性抜群...!!
平家ばかりの東京なんていつの時代でしょうか...笑
ロボットアクションの中ではサイズ感もシステムもかなり身近に感じやすいパトレイバー
東京湾での作戦での悔い無き選択、リスクなんてお構い無し。
終盤のテンションが物足りないと感じるのは仕方ないとして割と楽しめた...!!
悲願達成
OVA、テレビシリーズ、全部観ましたが、この劇場版を見逃したのは悔いが残りました。なんせキネマ旬報読者の部でベストテンに入りましたからね。ビデオ、テレビ放送見るたび「劇場で観たい!リバイバルしないかな」と思い続けて30年ついに悲願達成、しかも4DX。満足満足。この映画の好きなところはエンディングへの入り方、ミッション終了後の健闘を称えあったり、反省会的なシーン無しでいきなりエンドロールへ、これがいい!
アニメ史上屈指の名作を最新技術で楽しめる贅沢な時間が味わえます♪
もう大好きな作品でVHSビデオやDVDで何度見たか分かんないくらい。
と言うか、定期的に見たくなる作品なんですが、実は劇場では観た事がないんですよね。
春に4DX版の上映のニュースを聞いた時にはもう狂喜乱舞したんですが、コロナの影響でやむなく延期。
で、今回満を持して公開された訳ですが、初日から予約が殺到してやっと公開3日目の日曜日に観賞出来ました。
で、感想はと言うと、もう満足満足♪
面白いのは折り紙付きですが、改めて、あ~楽しかった!最高!!です。
とにかく、大好きなこの作品が劇場で観れた事がとても嬉しく、それだけでお腹一杯。
また、初めての4DX体験は映画を観ると言うよりも映画を感じるアトラクションそのもの。
いや~凄いね。ビックリしましたわ。
価格は3,000円と少々お高いかと思いますが、作品によってはかなり楽しめるのでたまには良いかなぁ。
今から31年前に公開された作品とは思えないくらいのストーリー設定の巧みさは今観ても唸ります。
公開がもう10年遅ければ映像技術が追い付いていたかと思いますが、このアイデアの先取りが押井作品の真骨頂なんですよね。
「娯楽の王道をいくこと」「主役でありながらOVAでの活躍が少なかった遊馬と野明が大活躍すること」「レイバー対レイバーの戦いを描くこと」を念頭においた「劇場版 3つの誓い」がきちんと構成されていて、そのバランスが絶妙なんですよね。
リアルロボットアニメとしての面白さも兼ね備え、警察組織の構造もリアルに描かれている。
それでいて、主人公の活躍と他の登場人物(主に後藤さん)とゲストキャラ(帆場瑛一)の存在感が抜群。
まだパソコンが一部のマニアの物でコンピュータウイルスの存在自体が極一部の人しか知られていない時代にコンピュータウイルスをテーマにしているのも秀逸。
SFロボットアニメでありながら、劇場版のストーリーは極めてシリアスなサスペンスドラマで、何処かミステリーホラーな側面も兼ね備えている。
それでいて、川井憲次さんの音楽が最高。
オープニングからエンディングに至るまでの構成や虚空と現実、ミステリー感や虚無感、高揚感と疾走感、大団円をストレートに感じさせる見事な曲の数々。
笑える所は笑えて、引き締める所は引き締める。決める所はバッチリ決めると言う、もう非の打ち所の無い構成はアニメ作品でありながら、邦画作品としても群を抜く程の出来映えかと思いますし、アニメ作品では過去現在も含めてベスト3に入る作品かと思います。
そんなパーフェクトで好き過ぎて、胃が痛くなるぐらい好きな作品ですがw、今回の上映で難点を言うのは野暮かと思うんですが…正直な所、無い訳では無いんですよね。
1つは今回の4DXは1998年にリメイクされた「サウンドリニューアル版」が上映されたんですが、声の演技の部分でどうも軽く薄く感じるんですよね。
これは元の1989年版を聞き慣れたから聞き比べてしまったからなんですが、どうも元の方が確りと落ち着いて良い様に感じてしまう。
一番気になるのは野明が遊馬にバイクを取られて放ったらかしにされる所の"バカー!遊馬なんてどゎいっ嫌いだぁ~っ!!"と言う台詞。
これが軽いんですよね。
音源は5.1chサラウンド化されているので遥かに良いんですが、今となっては 5.1chサラウンドすら古いもある訳で、出来れば元の89年版の方が演技の部分も含めて、そちらの方が良かったのではないかな?思ったりしました。
2つ目は4DXの過剰な仕掛けが結構気になる。
4DX体験はかなり楽しめたのですが、所々"ここで、この演出効果いるか?"と思える所に風とか水とか揺れたりとかしててちょっと過剰かな?と。
BGMとか効果音も無いシーンで水とか風とか吹かれると「プシュー」と言う動作音だけが聞こえて気になったりしました。
それでも、クライマックスの方舟に乗り込むシーンからの迫力は満点。
ホントちょっとした所なんですが書いちゃいましたw
3つ目はこれは気になると言うか、どうしょうも無い事なんですか、やっぱり画像が荒いしなんか古い感じ。
"そんなん31年前の作品なんやからしゃあないやんけ~!"と言われたら、まさしくその通りなんですが、家でDVDで見ている時にはそんなに気にならなかったのに、映画館のデカいスクリーンで観ると、結構気になった。
これは「AKIRA」をリバイバル上映で映画館で観た時も気になったんですが、4DXと言う最新設備のスクリーンで観ると映像だけ取り残されてる様な感覚になるんですよね。
まぁしょうがない事なんですが、気になった訳です。
本当だったら、星7つくらい付けたいんですがw、上記の点を差し引いても星5つは十二分にあります。
アニメーション作品でありながら、アニメーションと言う表現方法が巧みに活かされていて、アニメーションでなければ成立しない作品。
…まぁそれを言ってしまうと後に実写化される「THE NEXT GENERATION パトレイバー」の立つ瀬が無くなるんですがw、それでもこれ程アニメーションの表現方法を活かしきって、邦画作品としても1級の作品は無いんではなかろうか?と思うんですよね。
劇場は何処も満員御礼みたいで、観客もオッチャンが多かったんですがw、それでも十分に商売になると思えるくらい。
是非、これに味を占めてw、「機動警察パトレイバー2 the movie」も是非再上映して頂きたい!と切に願います。
ベタ褒めしてますが、掛け値なしに超1級のアニメ作品です。
未観の方はこの機会に是非是非!
シズル感溢れるサウンドの再現が印象的、30年の時を経ても色褪せない異色の名作
1999年、人型作業ロボットの工事用レイバーが建設作業に従事している大規模開発計画“バビロン・プロジェクト”が進行中の東京湾。富士山麓で自衛隊のレイバー試作機が無人で暴走、都心部でも工事用レイバーの暴走が多発したことから警視庁特車二課が捜査を開始。暴走事故の発生がレイバーに新規導入されたばかりのオペレーションシステム、HOSが怪しいと睨んだ篠原遊馬だったが、HOSの開発者だった帆場はバビロン・プロジェクトの中心施設“方舟”から投身自殺を図っていたことを知る。
そもそもコミックもOVAも知らないのですがそれでも全然鑑賞に支障がないくらい丁寧かつ簡潔に登場人物を描いていてストーリーにグッと引き込まれます。ロボットアニメなのに戦闘シーン自体は相当控え目で、尺の大半を占めるのが犯人が故意に遺したエビデンスを淡々と拾い集める捜査劇。今の時点で観てもいかにも押井守的な演出、爽快感と絶望感を同時に提示する予定調和を拒絶した展開が『シン・ゴジラ』に大きな影響を与えたであろうことがよく解ります。公開当時にはまだまだ色濃く残っていたであろう昭和の残り香がしっかり刻まれているのも印象的で、ストーリーとは全く関係なくノスタルジーが掻き立てられます。
今回の再上映は4DXというのがウリですが、そちらよりも先にハートを鷲掴みにされたのは音響効果。昔VHSで鑑賞した時のようなこもった感じが一掃されて80‘s特有のシズル感溢れるシンセサウンドが非常にクリアになっていてタイムスリップしたような感覚をまず耳から味わえました。もちろん4DXの効果は絶妙で、ストーリーへの没入感をスムーズに増幅してくれます。ただ雨のシーンが多いので肌の露出が多い服装で鑑賞すると肌寒く感じてしまうかも。雨合羽着用でもいいくらい水を浴びますので予め覚悟が必要。水の噴射は各自座席でオフに出来ますがそこはしっかり堪能したいところ、メガネの着用は出来れば避けて長袖のシャツを羽織っておくといいでしょう。ドリンクを持ち込む際には上映前に3割くらいは飲んでおかないと座席の振動で溢れかねませんので要注意。私はホットコーヒーのトールサイズを持ち込みましたが、冒頭で膝にブチ撒けてしまいました。
結果としては大満足。この勢いで3作目の『WXIII 機動警察パトレイバー』まで4DX化してもらいたいです。
大迫力の4DX
1989年の初公開時に2回、2019 年の30周年記念上映1回に続き、4回目はサウンドリニューアル4DX版。
内容的には、後藤隊長と遊馬の会話が、のちに『踊る大捜査線』に大きな影響を与えているな、と感慨に浸りつつ。
音の面は戦闘シーンがクリアなのと、音楽がよかった。
4DXは水しぶきがすごかった。
自分の席の水を手元のスイッチでカットしても、前や横の席から次々と水が攻めてきて、気分は方舟パージ!
大迫力で楽しめました。
内容が非常にシステムと相性がいいし、揺れるシーンの椅子の演出も上手いと思うので、パトレイバーファンは一度体験しておくとよいと思います。
4DXで蘇った、押井エンタメの一つの到達点
31年前に劇場で出会い、その後VHS→DVDと購入して何回となく繰り返して観たこの作品が、コロナを乗り越えて再び劇場にかけられる日がやってきた。
スクリーンの前に集まるのはもちろん当時からのファンばかり…かと思いきや、そのジュニア世代を引き連れたパパも多く、シネコン自体は日曜でもまだまだ閑散としているが、このスクリーンだけはほぼ満席。
ありがとう。我ら世代の伝道師たち。
4DXの演出は…まあ、文句言い出せばきりがないけど、これはこれでいい。
特に方舟への出動シーン以降。雨と風と揺れはすごく効果的に機能していて良かった。まさに胸熱。
(ただ、顔に直接吹き付ける水の量は…ちょっと多すぎませんかね?ラストの嵐ではもう寒くて…)
作品を観ながら、次の展開はもちろん、セリフや音楽もほぼ頭の中でトレースできる我々ファンが、やはり当時と同じ様に引き込まれてしまう。
この31年の間に、当然数えきれない批評や作品分析が行われ、スタッフの方へのインタビューや回顧録がたくさんあるので、今更、しがないいちファンの私が言うこともないが、「銃火器」「旧約聖書」「鳥」「記憶」…やはりここで押井監督のエンターテイメントが一つの到達点を迎えていたんだと再認識した。
…いや、そんな偉そうな話じゃない。
「私はこの作品が大好きだ」ということを再認識した、って話。
作品をかつて楽しめた方は、あらためてまた劇場で堪能して頂きたい。
傑作!!
SFアニメの金字塔。
それ以外の形容詞が見つからない。まさに傑作。
公開されたのは1989年。なんと30年前。
本当にびっくりです。古さを感じさせない。
初めて観たのは、たしか中学生のときだったかな?
本当に感動しました。練りこまれたストーリー、キャラの魅力、音楽の素晴らしさ、観終わった後しばらく余韻が消えなかった。呆然とした記憶がある。それから30年、何度見返したことか。。
この作品で押井守監督が大好きになり、その後監督が製作したアニメ映画はすべて観ることになった。この続編の「パトレイバー2」、「攻殻機動隊」や「イノセンス」などのちょっと暗い雰囲気の作品も好きなのだが、エンタメ作品としては押井監督の文句なしNo.1の作品。何度観ても楽しめます。
ちなみに、今回は映画館で視聴。
コロナの影響で映画館が数ヶ月閉鎖になっていたけど、7月くらいから新作ではなく古い作品をリバイバル上映してる。その1作品として4DXで上映されている。
この作品は4DXで観るにはちょうど良い。
雨や嵐のシーンが結構あるので。水しぶきが凄かった(笑)今まで何度も観てるけど、もちろん4DXで観たのは初めて。これはこれで新しい楽しみ方かな?何度も観てる人でも、結構楽しめます。
まだ一度も観たことはない人は、まずテレビ版のパトレイバーを観るべき。キャラの関係性がわからないと物語に入り込めないので。今ならHuluで観れます。OVA版まで観るとさらに楽しめると思います。
その上でこの作品を観てほしい。
もう30年も経つのかと思うと感慨深い。
今後自分が死ぬまでに、まだまだ何度も見返す作品。
一生の内に、そんな作品にそう何度も出会えるものではない。
出会えた幸せに感謝したい。
本当にそう言える、稀有な作品だと思います。
4DXとの相性、抜群!
名作と4DXとの相性は、バツグン♥
パトレイバーは、最高のストーリー・監督が相なす見応えたっぷりで最高でした。野明のアルフォンス(イングラム)への愛情・遊馬と後藤隊長らによる容疑者の謎にせまるリアルな謎解きなど今みても、古さを感じさせません。
名シーンの多い、秀作です。
架空の世界。コンピューターウィルスを用いたテロを防ぐために、パトレイバー隊員が活躍する物語。
パトレイバー隊員が活躍する近未来アクション映画です。
特にクライマックスのアルフォンスの闘いは秀逸です。「丁寧さ」、「精密さ」、「迫力」、「緊迫感」。台風一過の日の出も印象的な名シーンです。
この映画はストーリーも、映像も凄く良いのですが、印象的なシーンが多い作品でもあります。
例えば、出動準備のシーン。大規模テロを防ぐ責任と自負、失敗した時の不安、危険に直面する恐怖、そして近づく大型台風。効果的なBGMをベースに、隊員達の「高揚する気持ち」が描かれます。
例えば、中盤で刑事が寂れた街を歩くシーン。セリフ一つなく、淡々と再開発される直前の街並みを映します。社会の無常を効果的に映し出されていて切なくなります。
徐々に小難しい映画ばかり作り始める押井監督ですが、この作品は万人に紹介できる良作だと思いました。
あっ軽い人びとが大活躍! SF映画史上に残る大傑作!
1988年より開始したメディアミックス作品、『機動警察パトレイバー』シリーズの劇場用アニメーション第1作。
突如として頻発するようになったレイバー暴走事件に、警視庁特車二課第二小隊のメンバーが立ち向かう。
監督は『うる星やつら』シリーズや『天使のたまご』の日本アニメーション界の巨匠、押井守。
『パトレイバー』シリーズですが、漫画版は既読済み。アニメーションも劇場版を含めほぼ全て鑑賞済み。実写版だけは全くの未見。
熱狂的ではないですが、まずまずのレイバーファンのレビューになります。
あくまで私見ですが、チームものとしても、お仕事ものとしても、近未来を描いたSFものとしても、ロボットものとしても、『パトレイバー』以上のコンテンツはほとんどないと思っています。
キャラクターはみんな最高!時代設定も秀逸!舞台設定も完璧!
何故近年新作が作られないのか不思議でしょうがない(実写版はあったけど…)。
『ガンダム』や『エヴァ』以上に魅力的なコンテンツだと個人的には思っています。
そんな思い入れのあるシリーズの劇場版第1作な訳ですが、久しぶりに見返してみて驚きました。
いや、面白すぎる❗️
80年代のアニメーションとは到底思えない圧倒的なリアリティを持った映像のカッコよさ。
コンピュータウィルスを物語の核に置く先見性。
鳥肌の立つような恐ろしいサスペンスと、お馴染みのキャラクターが織りなすコメディのバランスの完璧さ。
都市再開発に伴い消えていく、昭和の街並みに対するノスタルジア。
何から何まで最高すぎる。
シナリオには全く欠点が見られない、完璧な完成度。
最大の悪役が既に故人であるということの異様さが、映画全体の緊張感を引き立てています。
本当に最初から最後まで物語をかき回し続ける。
どう足掻いても彼の思惑通りに進むという展開には舌を巻きます。
最高のSF映画であることは疑いようがない。
クライマックスがちょっと薄味だったことが残念といえば残念なのだが、頭からお尻までつまらない時が無い。
あまり知名度が高く無いのが本当に残念。みんな観てくれ〜!
終わりなき日常の内破
平成が幕開けた1989年に公開された作品。うる星やつら的なノリと攻殻機動隊的なカオスが折衷した世界観。30年以上も前にウィルスプログラムによる大規模サイバーテロを描き出す圧倒的な先見性に驚かされる。
「ビューティフル・ドリーマー」で示した80年代的「終わりなき日常の内破」というテーマを、都市論的、情報論的に展開させた作品であるとも言える。
零式が好きです。
私は、この押井氏を大事にしたいと思ったのは、零式のシーンにシビれたからです。
このロボットは、今でも賛否両論あり、私個人が自費で、ガレージキットを零式vsボクサーを二度購入し、3年前に、プロに製作依頼をした過去があるため。
あのシーンが無ければ、このキットは存在しなかったと、思います。
あのシーン、ぼくは、DVDの特報、TVコマーシャルまで映画の後、観て思いました。華があって、零式の事ですが、超必殺のような、普段見れない強さに、生きてて良かったと、スタッフ全員に言いたいです。
機械に立ち向かう人類の知恵と勇気
作業用レイバーがコンピュータウィルスによって暴走し始める。台風が海上プラント通称方舟に影響を及ぼして、8,000台のレイバーを暴走させるテロリスト帆場暎一(エホバ-ヤハウェ)。
1989年とは思えないほど2016年でも現代的なテーマを扱ってて見れる作品。各登場人物がそれぞれの立場で緊急事態に適材適所の働きをする過程が丁寧に描かれてる。
今なお色褪せぬ「先見の明」が光る
"機動警察パトレイバー(映画)" シリーズ第1作。
DVDで4回目の鑑賞(劇場公開版)。
OVAは未見。
本作がきっかけで「機動警察パトレイバー」と云うシリーズを知った。元元、刑事ドラマや警察小説が好きだったので、アニメでもこの手のジャンルの作品があるのかと驚いた。
レイバーが存在していること以外、現実に則した世界観と設定が構築されているところがとてもリアルだし、警察官たちの日常を描くところに主眼が置かれているのが斬新で面白い。
コンピュータ・ウイルスを使ったテロ事件を題材にし、情報化社会の脆弱性について警鐘を鳴らすストーリーは、製作された年代を考えると時代を先取りしていて驚かされる。
今観ても色褪せることの無いテーマ性であるし、人工知能などの技術が発達してだんだん「未来」では無くなりつつある今こそ、観る価値を持っている作品ではないだろうか。
帆場暎一の犯罪を紐解いていくミステリであると同時に、特車二課のはみだし隊員たちが繰り広げる活劇でもあり、後の劇場版よりもエンターテインメントに振り切った作風が爽快だ。
帆場の仕掛けたテロ計画の巧妙さは意表を突くものであり、物語を盛り上げる。クライマックスの「方舟」でのバトル・アクションはとても迫力があり、手に汗握り見入ってしまった。
[余談]
「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督はパトレイバーの大ファンだそうだ。演出の参考にしているらしく、言われてみれば湾岸署の面面にヒーローはいないし、作劇にも似通った点がチラホラ見受けられる。その際たるものは「交渉人真下正義」だろう。犯人の正体の見えなさ加減がそっくりだなと思った。
[以降の鑑賞記録]
2021/02/14:DVD(サウンドリニューアル版)
2024/09/27:DVD(劇場公開版)
※リライト(2021/02/14)
※修正(2024/09/27)
89年の作品が世紀末を描く
アニメの絵柄で懐かしい。
零式イングラムが格好良い。
後藤さん渋い。
精神的にお返ししますよ
自重、自重。
ゼロハンって久しぶりに聞いた
無理したんでしょうね。
押井さんが無理をして売れ線にしようとしてるのがひしひしと伝わって来ました。途中挟まる東京の情景描写のみのカットやオープニングカットなどなど、所々隠しきれてないのがよくわかります。
「2」で目一杯やったからいいんでしょうかね。
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