機動警察パトレイバー the Movieのレビュー・感想・評価
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「たちの悪い冗談に付き合わされている様なもんさ」
榊と実山、後藤と松井の会話は、年寄り同士の鉄板ネタでは無いかなと思う。それがどんなに滑稽か、みんな分かっちゃいるが止まることはできない。それが出来るのは、大洪水を起こし、バベルの塔を圧し折った人ならざる者の力のみと言うところだろうか。それ故の開幕での犯人退場なのか。
実行部隊である若者パートと、真相解明と舞台整備を行う大人パートが表裏となって進んでいく展開はとても良かった。
きっと、当時は最先端であったであろうこの作品が、今日に於いては古典であるという皮肉まで含めて、悪い冗談ということなのだろう。
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旧約聖書を諳んじる後藤隊長というのは、彼のキャラクターに合っているのか疑問に感じた。
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懐かしい声優の方々の声に引っ張られて、昔見たアニメのキャラクターが色々と脳裏をよぎった。
劇場初公開35周年記念上映!何度観ても面白い劇場版! 劇場は満席!みんなパトレイバー好きなんですね。
レイバーの業界標準OSと、そのウィルスによる暴走に着目したストーリーがすごい。
この当時、あまり一般的ではなかった、コンピュータのOSとコンピュータウィルス、それによる大規模な犯罪を扱っていて、しかも描写が的確です。
それだけではなく、ストーリーに自然に盛り込んであるのがすごい。
事の発端は、自衛隊のレイバーの暴走から静かに広まり始まる不気味さ。
主人公が自分の好きなパトレイバー"アルフォンス"が、暴走するかもしれないという不安。
犯罪の計画者が、すでに死んでいる犯人であり、その足跡をたどる刑事たちの見る、都市開発においていかれた風景。
その「バビロン・プロジェクト」も、政府広報もリアル。(この辺にも「踊る大捜査線」の元ネタがみえる)
「バビロン・・・」「方舟」だけではなく、随所にある聖書の引用も雰囲気を出す要素として有効に使われています。
クライマックスに向けての盛り上げ方も気持ちよく、戦闘ではパトレイバー新機種ZEROも得意技「抜き手」で活躍。
でも、劇中にもあるように、そう、合言葉は『知恵と勇気!!』
劇場版として、非常に完成度の高い娯楽作品です。
そして、最新作「EZY」プロジェクトが2026年に始動!2年も先!???
とにかくスタッフに押井守の名前がなくて本当に本当に良かった!
祝!リバイバル!!
80年代テイスト全開の名作アニメの傑作!
フィルマークス・リバイバル上映にて鑑賞
初公開時は青春真っ只中のリアル世代ですが、存在は知っているけど縁がなく、この度 初鑑賞
押井守監督作品らしく、緻密で細部までこだわって作り込まれた躍動感あふれる映像美に惚れ惚れします、これを劇場の大スクリーンで観れるという体験だけで大満足です
オープニングクレジットと映像がアップビートな音楽をバックに交互に映る、カッコいいオープニングから痺れました
押井監督作品らしく、セリフが小難しい単語まわしなのと、キャストが皆 独特な喋りをするのがいい、押井監督作品だなーって噛み締めながら観ました
でも、全く予備知識無しに本作を初めて観たので設定などについていけず、所々意味不明だったり、これは誰?、あれは何だったの?といった箇所があり勉強不足は否めませんでした
が、そんなの全然気にならないほど大枠のストーリーの秀逸さや映像・音楽が良かったので最高に楽しめました
ただのロボットアニメじゃない、70年代後半から80年代のアニメ黄金期を牽引した傑作の1本、最高の体験でした
まだ間に合いますよー 仕事休んででも行っときましょw
初日に有給を取って見に行ってきました
午前中の部はスクリーンが小さいようでしたので夕方の部にしました
1989年当時は映画館で見れませんでしたので
今の時代に15.6m×8.0mのスクリーンで鑑賞出来る機会が来ようとは感動ものです
いまさらストーリーや演出について語ることも有りませんが
35年経っても色褪せない名作だと思います
今回の上映はサウンドリニューアル版のようですね
事前案内では1989年当時のオリジナル版での公開とアナウンスされてたようでちょっとした騒ぎになっている模様ですが当方のように映画館で鑑賞することが重要な者もおりますのでこれはこれで楽しめば良いのではないでしょうか
嫌ミスのような後味の悪い作品は好きではない(生きているだけで嫌な思いなどいくらでも経験するのに)のでシンプルに感動し讃美出来る演出は休日には有り難いです
思い出補正入ってる? いいじゃないですかw
見たくて見に行ってるんです
「いいもの見たなー」「やっぱりこれだよね」
そんな1日を過ごせられるんだったら幸せでしょ?
まだ間に合いますよー 仕事休んででも行っときましょw
いつだってパトレイバーは最高だよ!
「機動警察パトレイバー 劇場版」公開35周年を記念してのリバイバル上映。
当時15才だった自分は、東銀座の映画館で眼を輝かせてこの作品を観賞。その時を含め何度となく劇場で観られる機会があれば観賞してるけど、何度観ても気持ちがあの頃に戻れるくらい、作品が色褪せない!
オープニング、不穏な空気感からの暴走レイバーとの戦闘(ここで流れる曲もたまらない!)
そして、今回の上映では本編開始前に2026年に公開が予定されてる「パトレイバー EZY」のパイロット版映像が2分観られる。今のアニメーション技術で描かれるパトレイバーも楽しみ過ぎる。
話を本編に戻して。一応、ロボットアニメでありながら個性豊かな特車二課の面々。帆場暎一の企みが徐々に明るみになってゆくスリリングな展開。刑事の松井さんがそんな帆場の痕跡を調べる中で見せつけられる東京が持つもう1つの顔。どのシーンを取っても作品として必要不可欠であり、クライマックスの方舟での戦いは息を飲む。
エンドロールで流れる「朝陽の中へ」を聴きながらこの曲を聴くためにこの作品があると思えるほど。是非、最後まで作品の世界観を堪能して席を後にして欲しい。
私的押井ベスト
シミュレーション系ストーリー
本作以外は何も見ていない。
しかしながら語られる場面によく遭遇しており、鑑賞ス。
まったく前後を知らずとも、設定はよく理解できた。
たとえば士郎政宗が、エンタメや文芸によくある感動やカタルシスに焦点を当てて創作していない、単に技術がもたらす未来をシミュレートしているだけ、のようなことを作品解説として語っていたように、
コチラもその「たとえば」な世界を映像化したものという印象を受ける。
正義が勝つでもなく、ヒロインが救われるでもなく、悲劇に泣き崩れるでもなく。
作品の良し悪しに、情動的なものの大きさが占める割合が大きいほど良し、とされる傾向があるのは仕方ないとして、こうしたシミュレーションタイプももっと見て見たいな、と思わせる本作だった。
ある意味、大人、オタク向け。
今ではテアカにまみれたカラクリだが、公開当時を思えば震撼のリアリティだったのだろうなと、目の付け所に拍手。
1986年 チェルノブイリ原発事故が発端
1986年 チェルノブイリ原発事故
1988年 ソ連崩壊始まる
1989年 ベルリンの壁崩壊
1989年 第5世代コンピューター
トロイの木馬問題
1991年 バブル崩壊始まる
1993年. バブル崩壊終わる
1995年 Windows95
1997年 海ぼたるアクアライン
2000年 二千年問題
2019年 台風19号
1989年時点での20世紀末を予言している。あのノストラダムスの大予言と重ねるか、科学的にきちんと説明している。
篠原重工は、本○技○工業がモデルだろう。日本経済がまだ世界を席巻していた時で、バブル崩壊など日本の中では全く想像する者がいなかった。しかし、ヨーロッパではチェルノブイリの事故から、その予感が漂い、この映画の前後で、同じ貨幣経済の社会主義と言う経済体制が崩壊する。その変化は社会主義や資本主義に留まるわけではない。世界を席巻した日本経済も崩壊を始めたのだから、ある意味貨幣経済と言う全体が崩壊に向かっているのだと想う。今はその途中なのかもしれない。
この作品が89年に作られていた衝撃!
アニメ関連の講座で紹介されていたのを機に鑑賞。
TVアニメシリーズは1話のみ観た記憶。
そんな私が観ても面白かった!!
作品の設定、ストーリーの構成良すぎかよ…!
これが1989年に作られてたってまじか…と思う。
2023年の今観てもとても面白い。
登場人物がみんな自分の持ち場で、自分の仕事に誇り持って動いてる様子が、30代のわたしに刺さる…。
格好良いよこの作品の登場人物たち!!
(たまに愚痴ったり上司に文句言ってるのも好き。働く者のリアル。笑)
そして後藤さん格好良すぎ問題。
上層部との駆け引きもこなし、関係機関への根回しも自ら行う。部下を信じて自分で動くように仕向け、さりげなく発破もかける。自分や部下のしたことに対し責任もちゃんと取る覚悟もある。何この有能上司…!!こんな方のもとで働きたい!
押井守監督作品は相変わらず、辛気臭いな。
暴走レイバーを確保するオープニングは好きな人は好きなんだろうが、無くても話通じるんじゃない?
以後の押井監督から鑑みれば、かなり一般向けに寄せているのは伝わってきますが…
こういう〈神話や精神世界を絡めた話は可愛い絵とリアルな背景で日常からシリアスに向けて加速しながら感じさせてくれれば良い〉のであって、それについての説明は要らない。
好きな人にはこの説明というか、説き明かす過程がたまらないんだろうけど。
で、絵が可愛くない。
自分は漫画版が大好きなので、ゆうきまさみ氏のセンスに惹かれたし、高田明美氏の絵柄も本来好きなのだけれども、本劇場版は脚本・演出すべて微妙にぎこちなくなっている。
先見性や後に影響を与える萌芽は確かに素晴らしいけれど、だからといって完成度が高いと言うにはどうかな。
おそらく、この作品世界から外側より見た客観視が物語に欠けるところに自分は不満があるのだと思う。
シンプルかつ正統派なエンタメ作品
10年ほど前に1度視聴しましたが、久しぶりに視聴しました。ちなみに、パトレイバーはアニメ作品は全て鑑賞済みです。
改めて思いましたが、やはりこの作品は押井監督作品の中でもかなりエンタメしている、というか分かりやすく作られている作品ですね。最初の数分は世界観の説明のため多少説明臭いですが、その後は作品の中でも各キャラや関係性がしっかりと描かれていたと思います。
帆場が仕掛けた策略を解明していくと、計画の全容が判明していき、それに特車2課が立ち向かう。謎解き要素もありつつ、最後の箱舟解体作戦やレイバー戦といった迫力あるシーンで締める。エンタメしてますね。ストーリー展開も無理がなくとても面白いです。1989年という時代にコンピューターウイルスやそれによる犯罪を、今見ても違和感なく描いていることが素晴らしいと思います。
今回見て思いましたが、帆場の犯行動機って推測はされていますが、帆場自体から明確に示されていないんですね。
遊馬が篠原重工で帆場のプログラムを踏んでしまったシーン、後藤隊長が夕焼けを背に帆場について話すシーン、箱舟に乗り込む直前の箱舟がそびえたつカット、乗り込んでから中央管制室に向かうまでのライトで視界が限られているシーン、魚眼レンズのようなカット等、所々カット割りや表現で少しアクセントを付ける感じ、自分は好きです笑。作画は箱舟がパージされていくシーンや、アルフォンスと新型が対峙するシーンは力が入っているな、と感じました。
時代なのかもしれませんが、パトレイバーはそれぞれのキャラクターの性格や関係性が良い意味であっけらかんとしていて気持ちよく見れますよね。セリフ回しや反応なんかはそれこそ昭和っぽさは感じますが、気持ちよく見れる好きな作品の1つです。
押井守にしては
4DXじゃなくて普通に映画が見たかった
4DXは俯瞰で見ているのか、人物視点で見ているのか脳内補完が追いつかない。
2,000円出すから静かに見せてくれって言いたかった。
日本ロボットアニメの金字塔。
これを見ずして日本のロボットアニメは語れない。
見てない人はDVD貸してやるから見とけって胸倉掴んですすめるレベル。
パトレイバーの世界観は原作、映画、OVA、地上波とそれぞれの平行世界で動いているから
色んな楽しみ方ができる名作群です。
記念すべき第一作映画の公開はなと1989年
インターネットも無ければ(パソ通はある)、MD,USBメモリもない。
かろうじてあるRW記憶媒体はMOディスクくらい。
起動ディスクはMOなのにMDと勘違いしてる人もいるんですね。
MDは1991年の発表なので別物です。
PC、も98は98でもwin98ではなくPC-9800シリーズ
シゲさんや特車隊にあるPCの殆どがPCB98なのも時代を感じさせます。
固定電話でみんなが話をしている姿は今の若い人には奇異に映るんでしょうねぇ。
それでも33年前の作品とは感じさせない内容と展開。
一人の天才プログラマーが社会に叩きつけた挑戦状。
映画冒頭で飛び降りた彼が都市を見つめながら何を見て何を思ったのか。
ニヒルで熱い押井監督節が嫌というほど満喫できる作品。
なーんでこの作品がジブリ並に一部マニアにしか評価されていないのか不思議に思う。
永遠の80sロボットポリスアニメ!
もっと早く見ておくべきだった!
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