喜劇 初詣列車のレビュー・感想・評価
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東映から松竹へ 車掌からテキ屋へ
初詣うんぬんより、当時の新宿西口のワカモノ文化がメインかも。
興行的に当たった列車シリーズは東映のお家騒動の影響で3作目のこれで打ち切りに。マドンナ佐久間良子がさようなら。監督と渥美清は松竹に移籍。
なんとなく全体にインスタントで粗い。
うぶな寅さんのキャラは東映の列車シリーズでほぼ完成されてる。妄想、夢オチも。
松竹は棚ぼただったかも。
最後の富士山のカット。頭の中では松竹映画の文字がかぶってしまいました。
小松政夫と佐久間良子が姉弟。
佐久間良子は先生から新潟芸者役。
楠トシエは西村晃と夫婦役。
渥美清と川崎敬三が兄弟役。
中村玉緒が渥美清の奥さん役。
川崎敬三が中村玉緒に馴れ馴れしくて、妙に親密なので、実の弟かと思ったら、義理の姉さん。こっちのほうが、佐久間良子と渥美清よりずっと怪しいカンケイにみえてしまう。
娘役の子役がなかなか達者。
財津一郎、大泉滉、若水ヤエ子(ぽん太)が懐かしかった。
出来たばっかりの新宿西口の排気口も。
フーテン族たちのアングラライブハウスのコント場面がものすごく恥ずかしい😅
寅さん(渥美清)にこんなシリーズがあったんだ、知らなかった。しまっ...
団塊世代の消長が新宿西口の建て替えという形で制作陣が全く意図していないのに結果としてそういう映画になっています
喜劇 初詣列車
列車シリーズ第3作というか最後の作品
タイトルに関わらずあまり正月らしさはなく正月に観ても肩すかしです
寅さんシリーズが正月光景を良く撮影しているのとは大違いです
お話も大して面白くもありません
列車シリーズも本作で最後になるのも仕方ないなという作品です
見所は中盤に登場する新宿西口ロータリー からのシーン
ロータリーは1966年11月に完成したばかり
背後にそびえる小田急百貨店は同年6月の開店
今は建て替え工事中で何にも無くなっています
高層ビル群はどれもまだ建設前で1 棟も建っていません
そんなエネルギー溢れる新宿の若者文化を撮影しているシーンが一番の見所です
団塊世代の消長が新宿西口の建て替えという形で制作陣が全く意図していないのに結果としてそういう映画になっています
当時の風俗描写がうれしい
【「東映列車」シリーズ第3弾。ドタバタ色が強くなり、お色気色も強くなり。昭和中期の若者文化も盛り込んでるのかな?】
ー このシリーズは、渥美清さん、佐久間良子さんが連続出演しているが、役柄が夫々変わっている。
だが、若き佐久間良子さんの突出した美しさがシリーズを牽引したのは間違いないであろう。ー
◆感想<Caution!内容に全然触れていません!>
・無茶苦茶若い中村玉緒さんや、小松政夫さんに吃驚し、昭和の若者文化で良いのかな?ヒッピーとか、ゴーゴーダンス・・で良いのかな?や前衛的な絵画制作シーンが出てきたり、昭和40年代の前半ってそういう時代だったのかな?
・一番驚いたのは、このシリーズの監督である瀬川昌治さん、今作公開の昭和43年にナント6本も映画を公開しているのである。
どういう仕組みで映画を作っていたのだろうか。休みなしだったのかなあ。
<このシリーズも今作がラストだったようである。何となく分かる気がする作品ではある。序でに言うと、映画の入場料って幾らだったのだろう・・。>
タイトルなし(ネタバレ)
新潟行き(?)の急行で小学校5.6年で湯沢へ行った。
映画のプロローグ場面が混んだ急行だったが、我が家族はその急行に乗ってスキーへ行った。場所は同じ湯沢。混んでいたので、我が亡父は家族を口実に周りの若者と喧嘩をしていた。僕はそれが嫌だった。中学生になる迄連れ回されたが、僕はスキーが嫌いになった。
途中、柳小路が出てくるが、当時フーテンのたまり場だった、西荻窪の柳小路てある。永島慎二先生の『フーテン』と言う漫画を読むとハイミナールの逸話は沢山出てくる。
つまり、ジャパニーズカウンター・カルチャーの時代。芸術は退廃的に花が咲いていた。
神武景気はうなぎ登りだが、経済は東京オリンピック後で急進力を無くし、反ベトナム戦争や反安保闘争と言った若者の反体制運動とあいまって、混沌を極める。
そして
この初詣にタンカバイを倡えるのが、フーテンの寅なのである。
ここに登場する『イカス若者』達は団塊の世代である。やがて近未来にその団塊の世代が消えて、我々が認知症になれば、こう言った文化があった事を知る者は誰一人いなくなる。
この時期は日本文化の頂点であり、本当の退廃に向かう魁の様な時代で、大変に重要な時代だと感じている。それを今の若者に伝える世代が我々の役目かと感じる。
今年もよろしくお願いします。
純情な国鉄マン‼️
1=渥美清が真面目な男の役 → 小生は、この方が安心して観れるの...
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