喜劇 女は男のふるさとヨ
劇場公開日:1971年5月19日
解説
藤原審爾原作の「わが国おんな三割安」の映画化。脚本は「男はつらいよ 奮闘篇」の山田洋次。監督は脚本も執筆している「高校さすらい派」の森崎東。撮影も同作の吉川憲一がそれぞれ担当。
1971年製作/91分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1971年5月19日
ストーリー
ストリッパーの斡旋所「新宿芸能社」を経営する金沢夫婦の前に笠子が姿を見せたのは七年振りのことだった。笠子は、旅先から送金した金が五百万になったので、そろそろ身を固めるつもりで帰ってきたのだが、帰るそうそう昔のヒモに、暴力バー「コスモス」に連れ去られるという事件に巻き込まれてしまった。金沢は、笠子を取戻しに、単身「コスモス」に乗り込み、傷だらけになって帰ってきた。怒った竜子は汚物の入った肥桶を店内に蹴り込んだため、翌日お礼参りにあったが、徳田刑事が駆けつけたので、大事に至らず落着した。笠子は、この事件に責任を感じ、また旅に出た。そして、九州で照夫という貧相な自動車修理工と知り合い、相手が妻子持ちとも知らず、結婚するために急ぎ上京した。しかし、真相がわかるとたちまち大喧嘩となり、また一人旅に出た。「コスモス」事件の一ヵ月後、旅に出ている笠子の書状をもって星子という少女が「新宿芸能社」に現われた。星子は、竜子の世話で料亭で女中をするが、トイレで酔客と性交してクビになってしまい、金沢たちに連れ戻された。そして、村枝の指導でストリッパーの道を歩きだした。ある日、受験に失敗して自殺を図る高校生を目撃した星子は、セックスの楽しさを覚えれば思いとどまるかもしれないと思い身体を与えたところ、売春の嫌疑で、警察に捕えられた。そんな星子にも幸福の星が輝いた。ケチで有名なケチ権が、星子をほしいといいだしたのだ。星子もOKし、結婚式は賑やかに行われた。