劇場公開日 1972年4月29日

喜劇 男の子守唄のレビュー・感想・評価

全2件を表示

5.0堪らなく琴線にふれる素敵なエンディング

2024年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

『喜劇 男の子守唄』(1972年)
#フランキー堺 さん、#ミヤコ蝶々 さんとの軽妙な掛け合い、#倍賞美津子 さんのコメディエンヌぶりもお見事。#森川信 さん(初代おいちゃん車竜造役)のどこか憎めない社長役も素晴らしい。こちらも市井の人々が一発逆転の成功を夢みて織りなすドタバタ劇。
最後は何もかも失敗しても、本当の幸せを見つける王道喜劇ですが、これが堪らなく琴線にふれる素敵なエンディングでしたね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
矢萩久登

3.0☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 大阪万博直後の高度成長時代真っ...

2020年1月4日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

※ 鑑賞直後のメモから

大阪万博直後の高度成長時代真っ盛り。終戦前後の闇市を生き延びて来た、今はチンドン屋の男がフランキー堺。
お世話になった姉御の子供が、命よりも大事と育てている。
この男が好きな女性が、婦人警官の生田悦子。
隣に住むキャバレーの女と、闇市時代に〝ラクチョウのお竜〟の2役には倍賞美津子。
今は成り上がり貸し金女王が〝天王寺のお蝶〟ことミヤコ蝶々。

子供が重要な位置にいる典型的な《母モノ》だが、主人公が父親とゆう逆転現象になっている。

話自体は多くのひとが予想する通りの内容。
特にこれと言った内容でもないのだが。チラッと映る戦後の焼け跡だったり、闇市のセットがなかなか良い。『肉体の門』を彷彿とさせる、倍賞美津子(2役)とミヤコ蝶々のやり合う演技がまた良い。
フランキー堺はチンドン屋の格好で、元祖シティスリッカーズのスパイク・ジョーンズっぽい姿を披露し。《フランキー堺とシティスリッカーズ》時代をほんの一瞬だけ垣間見せる。

気の強い隣人のキャバレー女役の倍賞美津子が凄く良いのだけれど、何と言ってもミヤコ蝶々だ!
もう素晴らしいの一言。
誰にも止められないミヤコ蝶々の世界ここにあり。
あまりの凄さに声も出ないくらいです。
最早、これ程までも芸達者な人は出ないのだろうなあ〜(泣)

但し映画として残念なのは、フランキー堺が1番大事な〝もの〟を闇市仲間と自分の思い出の為に手放してしまう辺り、観ていてもちょっと悲しい。
普通ならば、その後にもう一山ある筈だけどなあ〜。結局そこで終わっちゃうのが…。

ゲスト出演で菊池章子が1曲歌う。同じくゲスト出演のバタやんは2曲。やはりゲスト出演の財津一郎は大いに笑わせてくれる。

2010年7月19日 シネマヴェーラ渋谷

コメントする (0件)
共感した! 0件)
松井の天井直撃ホームラン