劇場公開日 1999年6月5日

菊次郎の夏のレビュー・感想・評価

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3.5たくさん笑って少し泣いて

2014年4月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

幸せ

この映画、はっきり言って、これ、本当に北野武が、監督したの?と、思える作品ですが、面白いです、というよりも、感動します。 見所は、北野武監督ならではのリアルな笑い、しかも、ハチャメチャな笑わせ方ではなく、日常生活で、普通にあるような笑いです。そして、登場人物達も、普通に現実にいるようなキャラクターです。とくに、ビートたけしさん演じる菊次郎は、うちの身内にそっくりでした。(刺青は、していませんけど) しかし、映画のラストに入る頃には、泣けます。しかも、そんな号泣でもなく、すこーしだけ泣けます。 そして、この映画のテーマは、様々な、偏見 だと勝手ながら、思っています。絶対に、強い偏見で、見られていると思う菊次郎が、純粋な少年との友情、交流によって、偏見なく、むしろ可愛く見られます。多分、旅の途中で、出会う様々な人達も多分偏見で、見られていると思う人達ばかりです。しかし、そのひとたちの優しさや暖かさによって、これまで、持っていた偏見が、バカバカしく思えます。 泣ける、笑える、そして、最後は、暖かい余韻を残させてくれます。人生で、一度は見ておいた方がいい作品の一つだと思います。 どうでもいいことですが、この映画の子役だった人は、いまは、社会人として、立派に働いているそうです。

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ココナッツ