菊次郎の夏のレビュー・感想・評価
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順番が問題か?
予告編を見ると、楽しく過ごし、悲しいこともあり、最後はしんみりという展開になってます。
なぜか本編は悲しいことが早めに来すぎちゃって、あとのおふざけが強く感じられちゃいました。
タケシ軍団・・・
母に会うために夏休みに旅にでる小学生と、
それに付き添う見ず知らずの大人(タケシ)とのロードムービー。
暗い境遇を持つ小学生に赤の他人がどこまで踏み込めるのか
という部分で、もう一歩踏み込んでほしかった。
絵日記的つなぎ
やっぱり菊次郎の夏は大傑作だ。この映画を観るだけで少年時代の心と夏休みへの愛情が押し寄せてくる。編集も秀逸で、絵日記に見立ててるのが分かるように絵の繋ぎであっさりと展開していく。遊び心も満載で、たけしさんの表情に時折はっと深みを感じさせられる。映画はどこを省略するかだと改められる。
特に母親を見ている表情は凄すぎた。
井手らっきょが良い
『HANABI』までの北野映画に比べるとわかりやすくて普通に良い話だった、というありきたりな感想。万人にオススメできる。音楽がよければたけし軍団がクソくだらないことをやっていても(実際やってるんだけど)良いことやっているように見えるという久石マジック!個人的には井手らっきょが最高。
北野監督のロードムービー
北野監督作品にはロードムービーの要素が入っているものが多いが、これもそのひとつ。
北野監督の独特の間と久石譲の音楽がマッチして、遅いテンポでも気にならない。
たくさん笑って少し泣いて
この映画、はっきり言って、これ、本当に北野武が、監督したの?と、思える作品ですが、面白いです、というよりも、感動します。
見所は、北野武監督ならではのリアルな笑い、しかも、ハチャメチャな笑わせ方ではなく、日常生活で、普通にあるような笑いです。そして、登場人物達も、普通に現実にいるようなキャラクターです。とくに、ビートたけしさん演じる菊次郎は、うちの身内にそっくりでした。(刺青は、していませんけど)
しかし、映画のラストに入る頃には、泣けます。しかも、そんな号泣でもなく、すこーしだけ泣けます。
そして、この映画のテーマは、様々な、偏見
だと勝手ながら、思っています。絶対に、強い偏見で、見られていると思う菊次郎が、純粋な少年との友情、交流によって、偏見なく、むしろ可愛く見られます。多分、旅の途中で、出会う様々な人達も多分偏見で、見られていると思う人達ばかりです。しかし、そのひとたちの優しさや暖かさによって、これまで、持っていた偏見が、バカバカしく思えます。
泣ける、笑える、そして、最後は、暖かい余韻を残させてくれます。人生で、一度は見ておいた方がいい作品の一つだと思います。
どうでもいいことですが、この映画の子役だった人は、いまは、社会人として、立派に働いているそうです。
「おい、ぼうず」から「坊や、ありがとな」
映画「菊次郎の夏」(北野武監督)から。
「ばかやろう」とか「てめぇ」とか、乱暴な言葉で
相手を威嚇してきた遊び人の主人公と、母親を探す小学生、
不釣り合いなふたりが繰り広げる一夏の冒険に違いないが、
気になる台詞をメモしていて気がついたのは、
北野武さん扮する菊次郎が口にする、子どもに対する呼び方。
旅の最初から途中までは、ずっと「おい、ぼうず」。(坊主)
それが、辛く哀しい経験をしていくにつれて「坊や」に変わる。
小学生が探していた母親が、あまりに幸せそうだった場面、
「人違いだった」と嘘をつきながら、引き返すシーンや
浜辺をてをしっかり握りゆっくり歩くシーンに、涙腺は緩んだ。
そして、お祭りで悪いことをして殴られ血だらけになった主人公の顔を、
小学生が、走り回って見つけた薬屋で買ったガーゼ等で、
丁寧に拭き取るシーンでの台詞「坊や、ありがとな」で最高潮に達し、
これ以後「坊や」と呼ぶシーンが増えた気がする。
この変化、きっと意識的だろう。
主人公・菊次郎の心の変化が、こんなところに表現されているとすれば、
メモが役にたったこと喜びたい。
「おじいちゃんの名前なんていうの?」という問いに
「菊次郎だよ」の会話で「ぷっ」と吹き出し笑いするラストシーン。
何か意味がありそうだなぁ。
P.S.
「競輪で6-3配当17,660円」を当てた時だけは「坊や」だったかも。(笑)
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