劇場公開日 1953年8月12日

「【祗園で呑んだ翌日に「祗園囃子」を観て思った事、幾つか。】」祇園囃子 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【祗園で呑んだ翌日に「祗園囃子」を観て思った事、幾つか。】

2019年8月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

知的

 現代の京都の花街文化は、表面上では今作品で描かれる昭和28年当時と変わっていないように見える。

が、この映画を観ると当時の京都花街の因習、及び、舞妓・芸妓の置かれた哀しい立場が良く解る。

 小暮実千代演じる芸妓の品性高き美しさと若尾文子演じる舞妓(何歳だったのかな、少女のあどけなさが残る)の自由奔放さが、この作品の趣を醸し出している。

 それにしても、「アプレ」という単語は10数年ぶりに聞いた。(アプレ舞妓・・・現代の花街で使ったら、通じるだろうか?)

 昭和20年代、日本の思春期映画の走りの作品。

滋味深くも、切ない作品でもある。

〈2019年8月13日 酷暑の京都にて鑑賞〉

NOBU