「【祗園で呑んだ翌日に「祗園囃子」を観て思った事、幾つか。】」祇園囃子 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【祗園で呑んだ翌日に「祗園囃子」を観て思った事、幾つか。】
現代の京都の花街文化は、表面上では今作品で描かれる昭和28年当時と変わっていないように見える。
が、この映画を観ると当時の京都花街の因習、及び、舞妓・芸妓の置かれた哀しい立場が良く解る。
小暮実千代演じる芸妓の品性高き美しさと若尾文子演じる舞妓(何歳だったのかな、少女のあどけなさが残る)の自由奔放さが、この作品の趣を醸し出している。
それにしても、「アプレ」という単語は10数年ぶりに聞いた。(アプレ舞妓・・・現代の花街で使ったら、通じるだろうか?)
昭和20年代、日本の思春期映画の走りの作品。
滋味深くも、切ない作品でもある。
〈2019年8月13日 酷暑の京都にて鑑賞〉
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