劇場公開日 1989年7月23日

「う〜ん、二点のみ」ガンヘッド Chuck Finleyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0う〜ん、二点のみ

2022年6月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

寝られる

・ガンヘッドかっこいい、よく作り込んである。
・若さいっぱい23歳高嶋兄の演技は、空回り気味だけど凄い頑張ってる。無理に言えば「スピード」の時のキアヌみたい… とか
評価したいのはこの二点です。で☆も2点、でもこれはだいぶオマケしているつもりです。

本作は、海外展開を考えて普通のつづりの”GUN-HEAD”ではなく独自性がありクールな”GUNHED”にするなど、なかなか粋なところもあって、今思えば公開前に少年マンガ誌などで巻頭カラー特集が組まれているのを、当時期待を込めて見ていました。

が、褒めるor冷静ニュートラルに語れるのはここまで。
苦労して作品作りをしたであろう邦画界の方々に30+年前作品の悪口をあまり聞かせたくないので控えたいのですが、この映画は若いワタシに邦画SFに期待するのを諦めさせた作品(の一つ)になってしまいました… 脚本・演出・キャスティング(配役)・撮影・照明・音響・特撮・大道具(操縦席の可動レバーがお兄ちゃんのハッスル演技で壊れたので以降はアップ映像のみ、とか。直せよ)、全てに日本映画の悪しき、ショボイ面が濃縮されている、とても典型的に残念な映画。

内容は端的に単純かつ支離滅裂(物語の発想は良いですが、竜頭蛇尾もしくはしっぽバラバラなのも典型的‥)で画面は終始薄暗く或いは真っ白、人肌は油っぽい土気色、普段の台詞からあまりよく聞こえず、騒音下では全く聞き分けられず、進行がよく分からない。でも結局全てが最後の戦いに突進していく単純ストーリーなので、寧ろ細かいところはあまり気にしない方が楽しめたりします。

実はこのサイバーアクション大作、サンライズが中心になってアニメ映画にしてたら普通に面白い作品になったと思うんですよね。実際、90年以降ゴジラ等の定番以外のオリジナルSFは実写でなくアニメばかりになっていったし。実写モノはこの10年前の「宇宙からのメッセージ」で大コケ(観た私もコケた)し、本作でトドメを刺された感じでしょうか。でもそれでも、いやそれだけに、敢えてまだ優位性のあった模型特撮と、高嶋兄やミッキーさんらキャストの(空回ってるけど)渾身のSFチャレンジに2☆付けたいと思う、自分きはそんな映画でした。

keebirdz