ガメラ 大怪獣空中決戦のレビュー・感想・評価
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映画館4K HDRで見た!
設定や撮り方、リアル志向と言うのだろうか、金子監督の功績。例えば、人間目線と怪獣目線を交えたカメラワーク。バックグラウンドの見えないポッと出タクシー運転手は今見るとヤバいやつな気もする。子供のときの記憶がところどころ蘇ってくるようだった。やっぱり実写ならではの良さってあるよな〜と再認識。大迫力の特撮に大満足!子供時代再訪・再履修!中山忍への淡い恋心も…?
AIWAの看板とか新幹線の0系先頭車両の姿に感激!
女の子に傷が入る演出に金子監督のフェチズムを感じました。どこかで観たな...と思ったら、ああこれって綾波じゃん!と発見がありました。これが、ガメラ三部作の先頭として、後々の神がかりとか狐付きとか朱雀がどうとかいうのに繋がるんだなあと。
それで面白かったのが政府は前半までガメラを敵扱いして攻撃対象として排除しようとするんですよね。後半にようやくその間違いを認めてガメラを応援しようとする。
もしかしたらCovid19も...と邪推してしまいました。
いや人間の側ではないですね。自然の代表かもしれない。ゆくゆくは自然vs人類になるのでしょう。スーパーXの開発が必要かもしれない。
古い映画のリバイバルである点は理解できますが…。難がありすぎ。
今年20本目(合計87本目)。
この映画があまりにもうーん…だったので、この映画をみてポイントがたまった関係から、心を洗う目的で、ヴァイオレット~をまた見ました(心の洗濯)。ただ、こちらはもうレビュー済みなのでもう省略します(とはいえ、花言葉の理解など、ヴァイオレット~も、何度も見て「味がある」映画だとは思います)。
さて、こちらの映画。日本を舞台にした映画で、かなり古い時代(私が生まれる時代)からあったようです。それが何度かアニメ・映画化され、今回はそのリメイク版?にあたるようです(どうやら、近い将来に最新作品が放送されるようで、その前ぶりとして古い映画を流してみてほしかった、という趣旨の模様)。
内容的には1995年の映画のようで、今から25年前になりますので、映画の品質等については若干難はあります。ただそれは技術の問題であり、それを今どうこういうのはフェアではないですし、「映像が雑すぎて意味が理解できない」ものではないので、そこは減点要素などからは一切外しています。
内容はもう多くの方が書かれている通り、戦後からある映画のアニメ・映画版の一環で、日本を代表するアニメであるようです。内容も単純明快であり、ストーリーもわかりにくい点はないので(突然、こういう映画で何らの意味もなく大人の営みが出ても困る)、その観点では見ても「意味が分からなかった」ということはないかと思います。
ただ、下記の2点が意味不明であり、知識がある人が混乱する内容になっています。知識のある人が混乱するような映画は正直減点対象にせざるを得ないです(さもないと、資格を取るな、知識を吸収するな、という愚民政策にほかならない)。
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(減点0.6) 「衆議院の可決に伴って戦争の準備を~」という部分。日本国憲法では衆議院の賛成のみで何かができることは限定列挙されています(日本国憲法参照)。本来は参議院の同意も必要であり、そこで決議が分かれた場合にのみ、(状況に応じて)両院協議会などが開かれるのであり、衆議院「のみ」で物事が決まるものは憲法では列挙されています。今回はそれにあたらず「なんで衆議院の可決だけで物事が決まるのか」不明であり(参議院の存在を没却している)、何がなんだか不明です…。
(減点0.9) 「政府からの通達で、本怪獣を××と呼ぶことになりました」というニュース報道の部分。通達というのは、「上級行政機関が関係下級行政機関および職員に対してその職務権限の行使を指揮し、職務に関して命令するために発するもの」です(判例)。つまり上級行政庁が下級行政庁に対してのみ効力があるものであり、一般の国民やニュース報道関係者(これとて公共性を帯びても、民間と変わらない。NHKだとやや微妙)には無関係な話です。どうすると「通達」になるのか不明であり(政府は報道機関に「要請」はできても「通達」は出せません。報道機関は何の行政機関ではないから)、言いたいことがまるで不明であり、「んんん?」状態であり、ここで一気に興ざめしました。
ただ、もとの映画は1995年で、当時はまだ「通達」や「行政指導」「要請」などの定義があいまいであったため、去年(1994年)に行政手続法ができたばかり(今は一部改正されていますが、成立は1994年。このときに行政指導とは何ぞや、通達とは何ぞやというような点が次第と整備されるようになった)で、「言いたいことは一応理解するが、子供さんとみると公民の理解で支障をきたす」という点で大幅減点は免れないかと思います。
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※ こういうマニアックなところをつついているのは、先日、とある法律系資格に合格したからであり(はがきも来ています。合格証書は2月中旬とのこと)、さすがにこれは看破できない、と判断したものです。
ただ、一方で「いや、まぁそれはそれとして理解はするけど、一応理解はできるから」という点であればまだわかるのですが、問題は「お子さんと連れてきた場合に、小中の社会(公民分野)で支障をきたすから」にほかならず(当然、今回の私の事例のように、資格を取得した人が逆に理解を妨げられる、という「資格を取った人が逆に意味不明になる」という本末転倒な状況は趣旨を没却するのであり(それなら、資格は取るな、勉強をするな、ということにほかならない)、そういう意味での論点です。
ただ、そういう「子供とみると混乱する」「頑張って資格を取得した人は逆に何が言いたいのか理解不能で趣旨を没却する(資格を取るな、勉強するな、の論点)」であり、それに目をつぶるのであれば、3.5→4.5(各0.25減点程度)にとどまるでしょう。
席に座ったら最後。心は幼少期へタイムスリップ!
55周年記念ドルビーシネマ上映にて。
HDR映えする映像と大迫力のドルビーアトモス(立体音響システム)と聞いていたので、あえて前から2列目で観たのですが…
もう低音の暴力よ!
音圧が前から後ろから上から、そして左右からドドドーン!と襲ってくるようなイメージ。首は疲れるけど、いい体験でした。
ストーリーはあるようでないようなもので、巨大亀「ガメラ」vs巨大鳥「ギャオス」が戦う話。SF路線ではなく『シン・ゴジラ』のように、もし怪獣が現れたらどうするのか?という現実路線で自衛隊がどうのこうのとか、退治より捕獲だ!とか避難勧告だとか(指示は当時無かったのかな?)社会風刺たっぷりで面白い。
それに音楽の盛り上げ方が最高で身体の中から高揚感が湧き上がる!
怪獣の描写も以外とホラー的な演出が多くて、最初からドキドキが止まりません!
社会風刺とドキドキが上手く混ざり合い、如何にも日本映画的な面白さ。
だけでは終わらず!
もちろん特撮がメインな訳ですから!
特撮の可能性を存分に味わった、というか浴びた。バカバカ建物をぶっ壊して、ドッカーン!と爆発させて……
もう爽快もんよ!
観終わった後、名古屋駅のビル群が脆く見えて蹴ったらぶっ壊れるんじゃないか?と少し考えてしまった。
正直、最後の方はただ戦うだけで、最初から続く高揚感とドキドキが無かったのは残念だったけど、まだまだこれからの世界観なので、とりあえず2に期待!ということで。
人生初ガメラでした。
「来るよ。2もきっと来るよ。」
待っててね。ドルビーシネマ
怪獣映画はこうでなきゃ。
伝奇SF的タッチでいながら、実際に怪獣が出現した時の状況が結構リアルで楽しめました。人間がギャオスの捕獲作戦を行う工夫も面白いし、夕陽をバックに破壊された東京タワーを玉座とするギャオスのシルエットは映像的にも魅力的です。金子修介監督は、怪獣映画のツボの押さえ方が上手く、ゴジラ、ガメラ両方の監督をやってのけた唯一の監督さんだけあって、さすがのお手並!
やっぱりガメラはかっこよい。
ゴジラよりガメラ派。ギャオスのクビちょんぱとか昭和ガメラはなかなかえぐい作品が多かった気がするけど平成ガメラ3部作は更にかっこよいと思っていた。今作はたった90分間で駆け抜けるように展開。4K、ドルビーで映像も音もくっきり迫力満点。大画面で再見できてよかった。
昔は感動したのになぁ、いやいや。
観たい人が規定の数に達したら上映しますってイベント。ふーん、東京やねぇ。
やっぱり金子修介監督は素敵ですけど、初めて観た感動は、やっぱり、ね。
で、「4Kデジタル修復版」大阪に戻っておそらく今年初の映画館!
都合3回め鑑賞であります!結構な客入り、白杖ついた方も????
空中戦以外はさすがの「4Kデジタル」。ドルビーも迫力満点で
仕事中の背徳感(?)も相まって、おもしろかった!
怪獣映画の金字塔!
平成ガメラシリーズの素晴らしさは、三部作の世界観が統一され、そこになぜ事件が起きるのかを説明してあることだと思います。そこが、ゴジラとの大きな違いだと思う。
ゴジラの商業主義は、もともと原爆実験の結果生まれた怪物だったのに、南海に住む恐竜のような扱いになり、何故か子どもができたり、シェーもするし、放射線を吐きながら空も飛ぶ。出てくる度に学習しないニンゲン達に攻撃され、何度助けても、健忘症のように攻撃するじゃない。その辺がどうしても馴染めなかった。
さて、ガメラは昭和時代から破壊獣としては扱われてこなかった(初登場時は違いますが)。
何となく神獣として扱われ、子供が好きとか、外敵から守ると言うようなヒーロー的存在だった。
昭和時代のロボットアニメの系譜に繋がるね。しかも、スタイルとして、ブロレスのように徹底的にやられまくった挙句、奇跡の復活を遂げやり返すと言う、日本人の琴線に触れるストーリーにシビレます。
平成ガメラは、造形こそ進化したが、立ち位置は同じだ。守るものがありそのために闘う。
だからこそ、最後のシーンでの大見得なんだ。
歌舞伎だね!
ギャオスは究極の敵。
後のレギオンとの戦いを経て、再びギャオスと戦う。
一体でも大変なのに、大軍とはね。しかもハイパー。そして、ガメラ自身は手負い。
何てシビレる設定だ。
究極に残念なのは、このリバイバル上映が見られないこと(笑)
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と思っていたら、最新のゴジラ キング・オブ・モンスターズにはやられた。
シン・ゴジラの事象としてのゴジラに対し、地球代表としてのゴジラが活躍する、これは素晴らしい。
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ようやく4Kでのリバイバル上映を見ることが出来ました。
やはり名作。
前半のガメラが登場するまでのハラハラドキドキ感?ワクワク感が止まりませんでした。
今の技術なら、合成もミニチュアもCGでもっとなめらかにやれるだろうけど、着ぐるみやクロマキーを使った映画としては究極の出来だと思う。この時の独特な見せ方は、ウルトラマンダイナに始まるリアルさの追求だと思う。
ところで、見直してみると、カメラとギャオスは夜の渋谷で戦ってはいないんだね。ギャオスは山手線?を襲っているけど、東京タワーの巣を強襲するのは昼間なんだね。出来ればもう少ししつこく戦っておいて、のちのガメラ3に繋げて欲しかったな。そこは惜しいところ。
ハリウッドでリメイクして欲しいな。
令和3年11月15日.チネラヴィータにて鑑賞
いいね、怪獣映画!
観た。二つの世代が入り混じる観客の一人として。
自分のように、1967年の「ガメラ対ギャオス」に子供時代に出会った世代(俺は当時7歳)。つまり、60代。そして、1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」(本作ですね)に子供時代に出会った世代。つまり、30代。
怪獣好きなはずの俺は、平成ガメラには出遅れていて、実はイリスを観たのみ。
だけどそこで、隊員が「下がれ、退却!」と叫ぶシーンを初めて観て、「なんか、この映画、一味も二味も違って本格的!」と身震いしたのは、つい昨日のことのように思い出せる。「うわ、自衛隊がちゃんと後援してる」ってのは、俺にはインパクト大きかったな。子供の頃からの怪獣映画で、後退せず、ただ怪獣の強さを示すためだけに玉砕する防衛軍ばかり観てきたから「やっぱ、本物は違うなあ」と感心しきりだった。あれから、樋口監督、好きなんだよな。
三島駅で富士の裾野なのも、自衛隊の演習を活かしたいからなんだろうな、きっと。
樋口監督の特撮。やはり気持ちがいいです。あとから知ったけど、怪獣を見る視点が、人から見る視点に統一されていたんですね。それで、気持ちがいいのか。
そして、自分は、「シンゴジラ」のレビューで書いた通り、ゴジラの背ビレから放射される無数の光線がこの上なく美しいと思うのですが、既に本作でも、その片鱗が描かれてました。ちょっと発見で、嬉しい。
その樋口監督をもってしても、合成シーンは、いくつか悲しくなる出来の部分がある。漂流するガメラの背中で調査するシーン、空中戦の一部シーン、…
1997年だから、もうオプティカルプリンターではなく、CG合成だよなぁ。 しかし、Wikipediaで知りました。本作の制作費、たったの5億円なんですね。じゃあ、よくやったってことなんだろうな。
キネマ旬報のベストテンに入るなど、これだけ評価が高い本作も、稼いだ金は7億円。やっぱり、特撮映画って、大変なんだなあ。
そして、興行で80億稼いだ "シンゴジラ" の偉大さにあらためて気づかされました。
ヒロインは中山さんの妹の方。顔が派手ではない方で、自分はだいぶ好き。
ただし、棒読みっぷりは、呆れを通り越して感心してしまうレベル! 藤谷さんと二人揃ったその破壊力は、おそらくギャオスの超音波を凌ぐのではないだろうか、というレベル!!
でも、それでいいんじゃないかなあ。怪獣映画なんだから。
ついでに言えば、小野寺さんは、やはり "殿下" ってことになっちゃう。「太陽に吠えろ」世代なもんで。
あと、冒頭は、ホントに懐かしい。そうそう、そんな字体で名前出して、音楽はまさにそんな音楽で… それがいいわけじゃないけど、見事な再現に、感心!
おまけ
1995年頃を懐かしく思ったシーン。
福岡ドーム、出来たばかりなんだな。(93年)
Jは、ヴェルディなんだ。(93年優勝)
東海道新幹線、まだ、丸いんだなあ。
悪くないね
ドルビーシネマ版にて。
中山忍の肌の荒れやお化粧のノリまで分かるくらいにキレイなドルビーシネマで観たけれど、この解像度でミニチュア特撮を観るのは如何なものだろう?
センスオブワンダーを体現したような画作りは良いが、なかなかツラいものはある…
一方で、人間ドラマ部分がイマイチ的な評も見たけれど、ギャレゴジのグダグタな家族ドラマと比べれば全然良くまとまってたのでは!?
結果、退屈しないで観られました。
ビデオで観た時よりも印象は良い。悪くなかったよね…
怪獣映画の中で一番好き
1995年、幼かった頃に映画館で見た映画。
当時は怪獣が出てくるシーンが一番楽しかったが、大人になってからみると当時わからなかったニュース番組のリアリティや自衛隊の描き方など、怪獣という非日常を現実と上手く融合させていたんだなと実感した。
一番のお気に入りのシーンは最後の決闘シーンである。ここでガメラがギャオスにプラズマ火球を炸裂させるシーンの演出が超かっこいい。
大人も子どもも楽しめる最高の怪獣映画だと思う。
あとやっぱり、ガメラはかわいい。
意外と面白かった人生初ガメラ!
生まれてこのかたゴジラは観る事があっても、何故か全く観る機会のなかったガメラ。AmazonプライムのKADOKAWAシネマコレクションで初観賞してみました。CGがない時代の作品で微妙なのではないかと思っていたのですが、意外と面白かったです。
ガメラを下から見上げるようなアングルで撮っているのがカッコいいですね。そしてあのガメラの飛び方がスゴい!なんとなく知ってたのですが、実際観てみるとインパクトあります。で、足だけ甲羅の中に入れて飛ぶ事も可能なんですね。ガメラさん芸達者やなぁ。
自衛隊が民事に介入していいんですか?とか言うセリフだったり、ギャオスの染色体が一対しかないとかいう設定だったり、子供が観ると難しいんじゃないかと思われる所もあるのですが、その分大人が観た時に面白いので良く作ってあるなっと感心しました。こういうリアルっぽさって大事ですよね。ここからきっと「シン・ゴジラ」のような突き詰めた映画に発展していったのだと思います。
後、富士山の裾野の自衛隊演習場で撮影した戦車のシーンが良かったです。74式戦車が揃い踏みで進んで行く姿はカッコいいですね。ストーリー的には勘違いしてガメラを攻撃してたので残念な扱いでしたが。東京タワー目指してミサイルが飛んでいく描写もカッコ良かったです。東京タワー破壊しちゃいましたけど、その分ギャオスの夕日のシーンに繋がったのでヨシとしましょう。
なんとなくゴジラよりマイナーなイメージのあったガメラですが、ゴジラに負けまいという作り手の知恵と努力が伝わってきて、なかなか面白かったです。平成三部作の残りも楽しみです!
怪獣世代に捧げられた金子修介監督の素敵なプレゼント
怪獣映画やウルトラマン世代に捧げられた金子修介監督からの素敵なプレゼント。細かい欠点は挙げればきりがないが、こんな礼儀正しい怪獣映画へのオマージュに対して言うのは野暮なので書かない。ガメラとギャオスが大気圏まで垂直に飛び上がり、再び真っ逆さまに墜落するシーンにこの映画の素晴らしさが集約されている。童心に帰れただけで満足。
怪獣映画にそこまで思い入れはないつもりだったが
劇場公開時鑑賞。
昭和のガメラはあまりにもこども向け志向が強すぎたと思うが、平成ガメラはSFとしてのリアル志向が強く見て取れて、今から見ればのちの『シン・ゴジラ』につながっていくのかなと思える。設定やストーリーを成立させるためにきちんと手続きを踏んでいる感じが好き。この年終盤にテレビアニメの『新世紀エヴァンゲリオン』が放送開始されて「シンちゃんの由来の人なんだあ」(樋口真嗣氏)と感慨を新たにしたのはまた別の話。
女優としての中山忍さんを再発見したり、脇役が2、3でも同じ役で出てくるのも楽しい。蛍雪次朗さんとか。
カメ型怪獣飛ぶ、泳ぐ、回る、そして吠える
元々特撮は結構好きな方なので、いざ、初ガメラ!
ガメラの迫力が素晴らしい!
やっぱり、特撮ってすごいですね。
一部チープな部分もあるものの(そこがいいんですが)、本当にガメラやギャオスがいるように感じるあの臨場感は圧巻でした。
途中まで普通に観ていたんですが、ガメラが動き始めたあたりで、やはり突っ込まずにはいられないなと思ったので、以降、名言をつまみにツッコミまくりました。
テレビのアナウンサー「博多湾に怪獣、怪獣が出現しました。」
え、何故そんなに普通に怪獣が出たことを伝えられるんだ笑
そんなに怪獣の出現は普通のことなのか笑笑
そして、逃げたギャオスを追って、え、ま、まさか…
ジェット?ん、飛ぶの?
わっ!飛んだ!亀が飛んだ!
しかも回った〜笑
まるでハンドスピナーのように。
会議にて、「トキは人食いませんよ」
「お前より鳥を選んだのさ」
もう、名言。
そして、ガメラへの集中攻撃シーン
いや、結構攻撃外してるやん。
タクシーの強行突破
ハハハハじゃねぇよ、一度やってみたかったってやっちゃダメでしょ笑
再び会議にて、「例えばティラノサウルスが出現したとして」
え?もう、この際なんでもアリになってる笑笑
「奴らは滅んだ。でも俺らは生きてる。」伊原剛志さんカッコいい!
ギャオスが東京に襲来、中央線どこ持ってくのぉ?
「東京タワーが!」
あーあ、こりゃひでぇ笑
いやいや、避難してるのかもしれないけど、民家の上すれすれを飛ぶミサイル危な過ぎ!
「ガメラは今どこに居るんでしょう?」
からの、「身勝手過ぎますっ!」
テレビでアナウンサーが注意喚起
「夕方からは外に出ないでください。とりわけ、広い道路ではギャオスに襲われやすく、厳重な警戒が必要です。」
「今度、怪獣のいない東京を案内するよ」
これが言える大人になりたい。
結局は地上でお決まりの取っ組み合い
タイトルどこいった?
と思ったら、空中へ、いや、宇宙へ‼︎
え、これには開いた口が塞がらなかった…
ギャオスのやりたい放題、人食い目的で来たはずが、積極的に街を壊しにかかってる⁉︎
プルトニウムや当時の公害問題は勿論、折れた東京タワーに着地するギャオスなど風刺もバッチリでした。
エンディングクレジットに佐藤二朗さんの名前を発見!
風吹ジュンさんは確認できました。
また、あの学生が袴田吉彦さんだったとは驚き!
それにしても、ガメラとギャオス可愛かったです。
人生に一度は観ておくべき、傑作でした。
ギャオスの合成粗くて昔の映画だなぁと思うのだけれど、はじめの方から...
ギャオスの合成粗くて昔の映画だなぁと思うのだけれど、はじめの方からドームに閉じこめる作戦とか展開が良いので、ガメラ初登場シーン頃にはもう完全に気にならなくなっている。
プルトニウムとかそっちかと思ったら神話とか勾玉も取り入れて脚本が凝っている。まぁでもタイトル通りバトル中心。
自衛隊の攻撃が効かない!とかじゃなくて、けっこうダメージ与えている。
全編にわたってかなり見応えある。
ありがとうガメラ。
本物の報道の底力
当時の報道番組やワイドショーで活躍されていた方が次々に出てくる。
それだけで、そこに起こっていることにこれだけリアリティーをもたらせるのか。すごい。
TVが製作に絡んでいる映画には失望させられることが多いけれど、この映画は日テレの力が効いている。
そして、本田氏。アクの強さは抑え気味だが、コメディリリーフ的存在として、目が離せない。
そして、その横にいる長谷川氏。お二人の間合いがとてもいいのにも関わらず、本田氏が何やっても、それを漫才コンビのように受けるでもなく、ただ己のスタンスを崩さない。なのに、繰り返してしまうが、”コンビ”として成立している。なんてすごい存在なんだ。
本郷氏の出演も、かっての怪獣映画を思い起こさせてツボ。
そしてガメラとギャオス。
どちらもクリクリおメメがかわいい。
ガメラについては誰も「亀」と言わない。ひっくり返って足をバタバタさせる様すらあるのに。「どう見ても亀だろ!」と心の中でツッコミ。なのに、橋で主人公を逃がす場面では、逃げたか確かめてうなづく場面もあったりしてかわいい。そんな、台詞にはないが、脚本に仕込まれたギャグも効いている。
ギャオスの方は動きに迫力がある。画面に向かって飛んでくる様。商店街で犬を襲う様。迫力がある。なのに、成長するシーンでは大爆笑。
そして皆さん絶賛の、ギャオス on 東京タワーの美しさよ。
ツッコミどころも満載。
職場規範、それでいいんかい!とか、
巫女?で、お子様向けだからか「お父さん」と力を合わせてパワーを送るって(笑)。
いきなり宇宙ですか?まあ、確かに『空中決戦』ですが…。でも、決着したのは…。
他にも、あれもそれも、いろいろ…。
そんなツッコミどころも、狙った胸躍るオマージュ・お約束どころやギャグですか?と言いたくなるほど、脚本と演出と映像がうまくかみ合い、飽きさせない。
出演者も、すでに上に記した方々以外にも、蛍氏や、ワンショットしか出ない商店街で襲われそうになる婦人や自衛隊関係者がしっかり演じてくださり、作品を支えている。
怪獣映画も、本当に好きな人々が本気で作ると、こんなに楽しめる作品になるんだなあ。
こんな映画なら何度も見たい。
ps:報道系のキャスターたちが報道する様を見て、普段でもフェイクニュースでも、この映画のように本物っぽく伝えられるんじゃないか?と怖くなった。
最も、数々の大災害の時の実況報道と比べると、やっぱり、”ヒリヒリ”として緊張感が足りない。災害に関しては騙されないで済みそうかな。
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