ガメラ対大悪獣ギロンのレビュー・感想・評価
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ギロンのかっこ良さと言ったら。
ギャオスにつぎシャープなイメージのギロン。ナイフの頭部をバッチリいかしてしょっぱなからギャオスバラバラの刑。本当に毎回カオスな怪獣の殺し方。ラストに教科書の様な教えがあるのもガメラ的。子供の味方、だからもうヒーロー的な展開は致し方なし。
特撮映画の明日につながるそれなりの意義は本作にもあったのだ
ガメラシリーズ第5作
1969年3月公開
前作のガメラ対宇宙怪獣バイラスよりは子供二人のかけ合いや、二人を取り巻く人々
妹、二人の母親特にイーデスハンソン、駐在さんの大村崑、博士の船越英二などが楽しく退屈しない
特撮シーンは大して見るべきところはない
強いていえば見所は宇宙空間の表現だろうか
真っ暗な宇宙空間に瞬かない恒星の星空
2001年宇宙の旅やスターウォーズに通じる表現と言うのは言い過ぎだろうか
東宝特撮映画は1968年8月公開の怪獣総進撃で一旦フイナーレを遂げていたのだ
本作はそんな怪獣ブームが去りつつある中、孤軍奮闘して怪獣映画の人気を維持してくれていたのだ
ガメラが続けてくれていなければ、日本の怪獣映画特撮映画ももっと早く駄目になっていただろう
特撮映画の明日につながるそれなりの意義は本作にもあったのだ
町並み背景の二階建ての家はドラえもんの絵そのままの形だ
子供達の自転車はセミドロップハンドルのサイクリング車だ
登場する子供達は10歳くらい
つまりオタク第一世代になる子供達だ
平成ガメラを撮ることになる金子修介は当時14歳、樋口真嗣はまだ4歳、伊藤 和典は15歳
そしてシン・ゴジラを撮る庵野秀明は正に9歳であったのだ
ちょっとふざけすぎのところございますし、ギャオスを輪切りにするスプ...
ちょっとふざけすぎのところございますし、ギャオスを輪切りにするスプラッターシーンは、「ウルトラマンA」でムルチが超獣に引き裂かれるシーンと同じくらい、子供こころにはショックでした。
強いぞガメラ♪
カメ、トカゲ、コウモリ、イカと動物シリーズが続いていたけど、今度はギロチン?最初に星座の姿や天文台が映し出され、天体好きの少年にはたまらない冒頭。世界各地の天文台に宇宙からきた電波。宇宙人がいるんじゃないかと噂される。巡査役に大村崑。子供たちにコンちゃんと呼ばれているのが面白い。「嬉しいとメガネが落ちる」というギャグまで・・・
たどり着いた星はテラ星。太陽をはさんで丁度地球の反対側にあるという太陽系第10惑星。。ギロンという怪獣はそのテラ星の番犬のような存在。科学が発達しすぎて、いろんな怪獣が生まれてしまったらしい。しかし、友好的な宇宙人ではなく、子供たちを食べようという恐ろしい存在。彼らがピンチになったときガメラがやってくる・・・
最初はやられたけど、子供たちの声援によって復活する。鉄棒の大車輪とかゴーゴーダンスとか、笑えるシーンが続く。強いぞガメラ♪と歌われつつも、子供たちの助言のおかげでギロンを倒したガメラだった。
それにしても、子供が勝手にテラ星へ行って破壊活動するなんてのは明らかに侵略行為。地球では彼らの行方不明だけが問題になったのであって、被害は何も被っていないのだ。それでも戦争や交通事故のない世界を作りたいと願う子供の気持ちは大切にしたいものです。
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