大怪獣決闘 ガメラ対バルゴンのレビュー・感想・評価
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宇宙に行ったガメラが復活。前作の船越博士とかどこ行った?(笑) な...
宇宙に行ったガメラが復活。前作の船越博士とかどこ行った?(笑)
なぜか水に弱い怪獣バルゴン、卵は水に沈んでなかったっけ。
ラストは本郷と江波のラブストーリーに。なんだこりゃ(笑)
映像がとにかく美しい。4K修復恐るべし。
BS12
『大怪獣決闘』の裏側で、もう一つの対決が…
大映ガメラシリーズの二作目。
誰も成功を期待せずカラー化する予算ももらえなかった前作『大怪獣ガメラ』の予想外のヒットを受け、大幅予算アップで製作された本作。もちろんカラー作品。
シナリオも前作と同じ作家が書いたとは思えないほど重厚で本格的。
核兵器の影響でガメラが復活するということ以外メッセージ性皆無だった一作目と異なり、人間の強欲(利己主義)が招く悲劇が主要なテーマとなっていて、巨大オパールと誤解されるバルゴンの卵や5000カラットのダイヤがアイコンとして寓意的に用いられている。
本作で新しく用意されたガメラの着ぐるみは目つきが鋭く口も大きく開き、より凶暴な雰囲気。
光学処理ではなく直火を使用したガメラの演出はあらためて見るとかなりの迫力。
前作ではアニメで表現される場面が多かった回転ジェットもすべて本物の火が使われていて、見応え十分。
ただし、いろんなものに引火して撮影現場は大変だったそうで、ガメラが大阪城で復活する場面でも本体に延焼しているのが確認できる。
今回登場する冷凍怪獣バルゴンはガメラの腹甲同様、焼き網模様の表皮のデザインがチープで造形的には今イチ。しかし、大映特有の凝ったカメラアングルや陰影を強調した撮影でカバーしていて、尻尾の操演もゴジラのスタッフがバイトで参加してるんじゃと勘繰りたくなるほどヴィヴィッドで生物的。
ダサいデザインに反して初戦ではガメラを圧倒し、人類が繰り出す攻撃にも倒れず意外と強い。
神戸港で巨大化したあとすぐに姿を見せず、倉庫を見下ろすようにして登場する場面の演出は秀逸。
海中でデカくなったのに水が弱点という設定には矛盾を感じるので、せめて淡水に弱いということにしておけばよかったのでは。
本作は旧大映シリーズのみならず、すべてのガメラ作品のなかで唯一子供がストーリーに絡まない大人向けの作風。
レビューを投稿された方の間でも賛否両論だが、本作のようにアダルトな方向性を継続させるべきだったかはギロン、いや議論を呼ぶところであろう。
主演の本郷功次郞はゲテモノ映画に出るのが嫌で、散々逃げ回った挙げ句に仮病で入院までしたのに、「治るまで待つ」と言われて観念したそう。
後年、彼はその時のことを「ほかの俳優がみんな逃げちゃって自分しか残ってなかった」という趣旨の発言をしているが、たぶん違うと思う。
当時の大映での本郷は看板俳優、市川雷蔵の弟分的立場。消去法的なキャスティングではなく、会社としては東宝における宝田明のような存在に彼を仕立て上げたかったのだろう。
柔道をやってただけあって、いいガタイしてる。
江波杏子が演じるカレンは場面ごとに衣裳が異なり、おしゃれでファッショナブル♡
本作の見どころの一つなので、「来日中の原住民の娘が何着服持ってるんだ」などと言い掛かりを付けてはイケナイ。
子供の頃、江波はすでに軸足をTVに移していて姉御的な役柄が中心。
あらためて大映時代の出演作を調べると、『女賭博師シリーズ』とか、女なんとかみたいなのばっかし。
本作こそ彼女の初期の代表作といってもいいような気もする。
医師の松下を演じた菅井一郎は溝口健二監督作品の常連にして、黒澤明の監督デビュー作『姿三四郎』(1943)をはじめ、彼の作品にもたびたび起用された名脇役。
出番は少ないが、老練な演技を見せてくれる。
上記の三人と藤岡琢也を除けば、出演陣はほぼ端役中心だが、大映誕生以前から活躍したベテラン監督の田中重雄が妥協のない演技を引き出している。
南国の原住民を日本人が演じるのは東宝特撮作品でも定番だが、本作は短いダンスシーンのためにプロの舞踊団を雇うなど本気度が非常に高い。
原住民部落の全景に使われたマットペイントなんて、出来映えはほとんど絵画作品。
本作は初公開当時、京都撮影所が製作した『大魔神』との併映。どちらの製作スタッフも互いの情報をある程度は把握していたはず。
大映の東西両撮影所は対抗意識が強かったことで有名(今風にいえばバチバチの関係)。
そもそも『大魔神』は『大怪獣ガメラ』を成功させた東京撮影所に対する競争心から生まれた企画で、本作が関西を舞台にしているのに関西弁がほとんど使われないのも東京撮影所の京撮に対する反発心が影響しているから。
『大怪獣決闘』の裏では「大映撮影所の対決」が行われていたとも言えるし、深読みすれば副題には京撮の『大魔神』と雌雄を決するという心意気が込められているという気も。
両撮影所が互いをライバル視して競い合った結果のケミストリーが、ともに完成度の高い作品を生み出したように思う。
ちなみに、どちらも大型予算を組んでもらったものの、本作は赤字、『大魔神』はトントンだったとか。
色彩美を意識した大映伝統の画面作りへの拘りは本作でも健在。
ガメラの炎やバルゴンの殺人光線(虹)を強調するため、両怪獣の二度の決闘はナイトシーンに限定され、怪獣の血やガメラの炎(火炎噴射は赤、回転ジェットは青で表現)の色分けといった細部まで徹底している。
原住民のダンスシーンの衣裳や楯もカラフル。
自分の推し場面はバルゴンが孵化するシーン。
赤外線治療器のクローズアップを執拗に繰り返すことで、ただの機械がまるで一つ目の怪物かHALー9000のように邪悪な意思を持つ存在に見え、機械文明への警告や、前作で言及されなかった放射能の危険性への暗喩にも思えてくる。
バルゴンはお目々パッチリでキュート
ガメラ生誕60周年記念昭和ガメラ映画祭にて鑑賞。
当時の印象はほぼ覚えていないが、あらためて観ると非常に真っ当につくられた直球勝負の怪獣映画で面白かった。脚本がしっかりしており、ドラマパートと特撮パートのバランスもよいが、冒頭に地球に帰還したガメラがひと暴れしたあと、しばらくは怪獣が登場しないため、当時の子供たちには退屈だったかも。
ミニチュアもよく作り込んであり、バルゴンが通過する背景の建物の中に人影が動いていたりと芸が細かい。特にバルゴン幼獣孵化のカットは、エイリアン誕生ばりの粘液ネッチョリの表現で、今見ても感心する出来栄え。
なお怪獣が登場するシーンは全て夜という設定で、おそらくは特撮のアラを隠すためだろうが、その甲斐あって当時結構コワかった記憶。まあバルゴンはお目々パッチリの3頭身体型(シッポ含まず)で意外とキュートですけど。
観たのは平日午前中の上映回だったが、客層はリタイアして時間(ヒマ)だけはありそうな60代ぐらいの男の子が大多数という殺伐とした雰囲気。マッツ・ミケルセン特集とはエラい違いだなあ(笑)。
4Kレストアはやりすぎ感のない自然な仕上がりでとても好感がもてた。
氷の街に架かる夜の虹!欲望渦巻く大人のガメラ映画。怪獣映画界のうなぎパイ。ミニチュア特撮の幸福。
私のベストガメラ映画です。ガメラにとって、シリーズ2作目にして最初の対戦映画であり、最初のカラー作品。
シリーズでは異色作。その特長は、欲望が渦巻く、大人のガメラ映画であることです。
子供が出てこない、9割が夜のシーン、ガメラの歌もない(ギャオス以降)、ガメラマーチも無い(ギロン以降)。
ガメラは人類の味方ではなく火炎エネルギーを求めて飛来し、出合ったために本能的に戦闘しただけ・・・など、あからさまに子供向けには作られていない点が良いです。
そして、初の対戦相手であるバルゴンがユニーク。
もっぱら特撮ファンの間で有名な話は、バルゴンの不思議について。
熱帯のニューギニア出身なのに冷凍怪獣!なのに水に弱い!周りを凍らせた氷が溶けたらどうするの!
自己矛盾してないか! などという愛ある突っ込みが出来るところが、また愛おしい。
高山良策氏(ウルトラシリーズでお馴染み)製作によるヌイグルミも、愛嬌があり、縦に閉じるまぶたがキュート。
また、本作ではガメラも凶悪な面構えと基本四足がカッコイイ。ゴジラで言うところのキンゴジに相当?
最も好きなのが、「大阪、夜の虹」!
大阪城でバルゴンが虹色光線を放射するシーン。
夜、凍る街で、いきなり虹を映し出す意外性と、その妖しい美しさ。
シネスコ画面を横断するスケールといい、本作でのベスト・シーンです!
他にも特撮では、冒頭のダム破壊、神戸港でのバルゴン誕生、大阪城冷凍、琵琶湖決戦など、シネスコの横長画面いっぱいに映える広大なミニチュアセットをロングで捉えていて、左右に2怪獣を配置する構図が見事です。
また、数カットですが、人と怪獣を一画面におさめた、きれいな合成も効果的です。
出演者では、江波杏子の日本人離れした容姿が美しい!現地人のコスプレも白いスーツもお似合いです!
本郷功次郎の正義漢は定番ですが、ヒロインとちょっといいムードになるのも憎い。
その他、大映俳優陣の方々もいい味を出してらっしゃいます。
一番親しみを感じるのが「ルビー殺人光線銃」※を開発した北原義郎演ずる天野教授で、バルゴンの断末魔の虹を解説します。
(※いいのかそんなもの作って!東宝はちゃんと気を使ってメーサー殺”獣”光線と言ってます。)
ギャオスでも同じく博士としてラストに出演されて、ギャオスの断末魔の音波光線でもまったく同じ解説をされるので、昔の名画座での連続上映では毎回拍手喝采でした。(^^)
ナレーションの若山弦蔵!(ショーン・コネリーなどの声優)もしぶいです。
「カットされた?幻のバナナの皮のギャグ」について
※今回のトークショーで樋口監督が言われていましたが。
ニューギニアからの帰り、洋上の船で、船員が船室から小野寺(藤山浩二)をマージャンに誘い出すときのシーン。
その船員が戦友の遺骨(と称した箱)にお供えしてあるバナナを1本とって食い、廊下で皮を捨てるのですが、その皮を踏む直前でカットが変わります。
どこにも証拠はありませんが、絶対皮を踏んですってんころりんというカットが絶対あったはずです。
あまりに古典的なギャグが流れに合わないので切ったのでしょう?
ちなみに併映は「大魔神」!
音楽は木下忠司(木下恵介の弟。「喜びも悲しみも幾歳月」(1957)他多数「特捜最前線」の巨匠。今回初めて気づきました。)
キャストでは、東宝なら、江波杏子さんは水野久美さん、本郷功次郎さんは佐原健二さんか宝田明さん、久保明さんですね。
昔のアクション映画には「怪しい中国人」が必ずいましたね。谷謙一さんの他にも藤村有弘さんとか、怪しい中国訛り?の日本語で。
【”皆、大好き怪獣映画。そして炎VS零下100度の冷凍液。”今作は、欲に駆られた人間が孵化させてしまったニューギニアの伝説怪獣バルゴンとガメラの決闘シーンは見応えがある作品なのである。】
■ニューギニアの奥地の洞窟に隠されていた巨大なオパールを、小野寺が仲間の平田、川尻を犠牲にして日本に持ち込む。
だがそれはニューギニアの伝説怪獣・バルゴンの卵だった。小野寺が水虫の治療で赤外線を使ったために(クスクス)孵化したバルゴンは突然変異により成長し、大阪を襲来する。零下100度の冷凍液を噴出して大阪城を氷結させる。そこへ、ガメラが現れるが冷凍液により凍ってしまう。
◆感想
・ガメラが人気なのは、人型ではなく円盤状の形態になり、グルグル回りながら飛ぶところだと思う。多数居る怪獣の中でも、その斬新な形態が魅力なのである。
・今作では、対決するバルゴンも爬虫類系で、こういう場合どのように動かすのかな?人が入っていたのなら、そりゃあ大変だ!
■怪獣あるある。…ムッチャ強いのに、意外な点が弱点という事。
⇒今作で言えば、バルゴンが水に弱いという所である。
・ガメラとバルゴンの対決は見応えがある。人型でなく爬虫類VS亀と言う所も斬新なのである。
<今作は、欲に駆られた人間が孵化させてしまった怪獣バルゴンとガメラの決闘シーンは見応えがあるガメラシリーズ第二弾である。>
巨大怪獣と大人の物語
BSトゥエルビの録画を観ようと思ったのですが、2025.11.9の放送時、津波注意報の表示が有り終盤まで画面に日本地図が入り込んでいて邪魔に感じたので、Huluの配信を観ることにしました。
大人の男女に焦点を当てたガメラ映画です。
前作は東京タワーでしたが、本作は大阪城や琵琶湖が登場します。
和風の琴の音色も大人っぽさを感じさせます。
ガメラが空から登場し、卵から孵った急成長バルゴンと戦います。
人間がヘリコプターを使用して人工的に天候を変えたり、バルゴンから出る虹を巨大な鏡で反射させたりと、バルゴン討伐のために様々なことをします。
異国を探検したり、現地に住む美女に助けられたり、宝石をめぐるプロットは面白いです。
ガメラ対ゴジラ
カラー化された初のガメラ
今だに観返すシリーズ9
箇条書きしてみる。
・ガメラ再来! ダムに体当たり、恨みが感じられる。
・バルゴン孵化! 血混じりの粘液、キッショ。
・シネスコ効果満点! 第1R、朦朧とする目の点滅、最後の一撃、ギャッギャッギャー!!
・傷口ゴポゴポ、最終Rは嬲り殺し?
・一人じゃないわ・・来るよ、きっと来るよ!(嘘)
とにかくヌメヌメ、紫、変な瞼、キモイ舌、バルゴンの気持ち悪さが際立つ。ギャッギャッギャー!!!
追記 最近、レビューのアイコンを大阪のシーン再現に変えました。
角川シネマ有楽町にて4K上映。
樋口カントク&監修小椋俊一トークイベントはちょっと寝ていたが、言われたガメラの発光する目に注目。確かに赤く見えたりしていた。
毒サソリが尾を震わせたりして、意外とちゃんと作られていた。
ダイヤ&小野寺を呑み込み、尻尾を振って上機嫌のバルゴンがちょっとカワイイ。
全席完売、杖無しで歩けないお客さんも多数。
0009 最終決着地は琵琶湖
1966年公開
のったりーまったりーするけど
重厚さのある怪獣映画といえばコレ!
とにかく画面の使い方が斬新。
左端のバルゴンの光線が画面の右端のガメラに炸裂!
ワンテンポ遅れてガメラが吹っ飛ぶ。
特撮が下手なのか演出が凄いのかわからんが
効果は抜群。
ガメラがバルゴンを強引に湖に沈めて決着をつけるが
木下忠司の荘重な音楽がようやく危機が去ったという
安堵感を醸し出す。
ガメラはさらなる強敵を求めてどこかに飛び立っていく。
70点
本作は「大魔神」が併映。
東京で「ガメラ」京都で「大魔神」を製作。
東宝では出来なかった特撮2本立てを実現する。
前半の展開が
怪獣映画の水準が今後低下していくことを予感させる
ガメラ第2作
1966年4月公開
東宝特撮の独壇場であった怪獣映画がに遂に他社が挑戦を初めました
それが1965年11月のガメラ第1作大怪獣ガメラです
思いのほかの大ヒットでした
本作は、それをうけ早くも前作の5ヵ月後に公開された続編です
予算も大幅に増えてカラー作品です
冒頭は前作の粗筋紹介ですが、前作が白黒作品だったので回想シーンとして収まりが良いです
そしてカラーで本編の開始ですが、オレンジ色の火の海を背景に、青白い超高温のロケット噴射を行い回転飛行を始めるガメラが美しく、ガメラとはこうだったのか!という感激を上手く色彩の鮮やかさで表現しています
南海の島から怪獣を呼び寄せてしまうモチーフはモスラを思わせます
オープンセットの強い陽光の下での原住民のダンスシーンはスタジオセットでの撮影のモスラに勝る臨場感があります
ジャングルシーンもマタンゴより雰囲気が出ています
ドラマパートも本郷功次郎や江波杏子を始め脇役までなかなか頑張って良い演技を見せてくれます
特に本郷功次郎は嫌な仕事だと逃げ回っていた筈なのに、素晴らしい印象を残します
現に彼は本作以降ブレイクしてテレビドラマなどで売れっ子俳優になりました
江波杏子もクールビューティーぶりは素晴らしく、東宝の美女達に全く負けていません
脇役では藤岡琢也がさすがの名演技です
彼も本作以降売れっ子俳優になります
しかし前作での良い点であった子供の目線が全く忘れさられているのは残念なポイントです
とはいえ、脚本は前作につづき面白く、良い出来で最後まで興味を失いません
さて肝心の特撮シーンですが、序盤の黒四ダム破壊シーンはなかなかの迫力ですが、大阪城は冷凍にしてくれますが破壊してくれずフラストレーションがあります
神戸港のメリケン埠頭とポートタワーのシーンは良い出来映えで、ミニチュアセットも頑張っています
しかし、大阪市内のミニチュアセットはもうひとつ嘘臭い出来映えで破壊シーンも少なくつまらないです
大阪の皆の知る実在の場所を再現して破壊して見せようという意欲はまるで感じられません
琵琶湖大橋も破壊シーンはあってもそうハイライトが当たっていません
バルゴンの着ぐるみは頭部から上半身は良いのですが、後ろ足は完全に人間が四つん這いである事を隠してもいません
怪獣同士の闘争は流血シーンがあり、東宝特撮との違いを打ち出した演出をしています
特撮シーンの技術としては、東宝特撮の劣化コピーの印象ですが、普通の一般客なら十分な出来映えです
ただし怪獣映画の水準は、今後どんどん低下していくことを予感させるものです
このままでは厳しい
特に対戦相手の怪獣にもう一工夫がないと駄目だという反省が大映にも生まれたと思います
それは次回作、大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオスに結実します
しかしそれを待つことなく、実は本作の併映作品に日本の特撮映画の金字塔がもうすでに撮られていたのです
それは名作大魔神です
亀対トカゲ
予想外の何だか渋めなお話。舞台はまずニューギニア部落で土人が登場(そういう描写が普通に出てくる)。ある石を巡る話で中々に個性的なプロット。
バルゴン登場シーンは中々に素晴らしい。でも目が可愛い過ぎw 戦車も戦闘機をサクサク登場して展開が速い。報道や司令部の描き方も抑揚が効いてて渋い。何度も対怪獣作戦を描くという硬派っぷり。シンゴジラはこの作品をチェックしているのでは?と思ったよね。
ただガメラとの対戦シーンは重力が無い如くフワフワ気味。結末もアッサリ。ガメラはどっか飛んで行っちゃったきりで完。それでいいのかw
完成度は高くはないけれど、ただの子供向けでない内容は一見の価値あり、かもです。
はじめの方は怪獣出てこなくてオパールで金儲けしようとする人間の話。...
はじめの方は怪獣出てこなくてオパールで金儲けしようとする人間の話。バルゴン登場シーンはかなり良い。ひと暴れしたのちまた人間の話。水虫オノデラのせいでバルゴンが急激にデカくなったとわかる。ダイヤ作戦もオノデラの欲望に阻まれる。
人間ストーリーはバルゴンなんとかしようと考える江波杏子とサイコパス・オノデラが大暴れてひっかき掻き回すみたいな。人間欲の皮はあんまりつっぱるもんじゃない。というラスト。
1回目のダイヤ作戦失敗で揉めたりとか人間の醜さに対して教訓めいた内容。全体的には良かったけど、カタコト日本語が全然安定てしないのと、中途半端に仄めかすラブ要素ちょっと入ってるところが✖︎すっきりしない。
黒部ダムが壊滅的被害・・・この2年後に『黒部の太陽』が作られたのは皮肉なのか。
物語は急展開して、ニューギニアのジャングル。“土人”という言葉が平気で使われていることに時代を感じる。洞窟のある虹の谷へは行くなと土人たちに引き留められるが、強引に道を進む探検隊もどきの3人。川尻は毒サソリにやられ死に、小野寺(藤山浩二)が宝石を奪って逃げ、まんまと置き去りにされた平田だったが、見つけたオパールと思ってたモノは宝石ではないのだと聞かされる。あわじ丸で一人日本に帰る小野寺は水虫のため赤外線治療するが、それが宝石だと思っていた物体からバルゴンが産まれる・・・
神戸に現れた怪獣バルゴン。そのトカゲの怪獣の口から吐き出す液体は一瞬にして万物を凍らせてしまうのだ。しかも背びれからは虹色の光で攻撃。その光に反応して大阪上空にガメラが登場。炎対氷といった構図も面白いが、白と黒の背景に光る虹はとても奇麗。そして、あっけなくガメラは凍ってしまう・・・
水に弱いため、5000カラットのダイヤを湖に沈め、バルゴンを誘導する作戦。カレン(江波)がニューギニアの部落から持ってきたことにも驚きだ。しかし最初は失敗。殺人光線によってダイヤの光を増長させるしか方法がなかった。しかし・・・
平田の兄夫婦も殺した殺人鬼となってしまった小野寺。ガメラ対バルゴンよりも、平田対小野寺の方が迫力あった。宝石に目がくらむ愚かさといい、暴力的になってしまうところといい、怪獣よりも恐ろしいのは人間。琵琶湖に沈めるための時価200億円のダイヤにも小野寺が反応してしまうのだ。ダイヤを奪った哀れ小野寺はバルゴンに食べられちゃった(笑)
失敗を続けた作戦・・・最後にとったのはバックミラー作戦。虹を出させて自滅させる。しかし、それもダメ。そうこうするうちにガメラが復活して湖に誘ってくれた。結末まで、なんだかな~という展開だったけど、B級探検ものもあり、人間の欲深さを思い知らされる映画でもあった。平田とカレンの暗いがほのぼのとした恋愛を予感させるエンディングも・・・
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