大怪獣ガメラのレビュー・感想・評価
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大映最後の大スターのデビュー作
最終作の「ガメラ対深海怪獣ジグラ」公開から5ヶ月ほど後に
大映は倒産するのだが
その最終作が割と大ヒットだったそうなので
このタイトルは大袈裟ではないと思う
ゴジラの後発ということもあり
核怪獣の基本を押さえてる秀作
初期のゴジラは核に耐えるけど
積極的に熱エネルギーを求めるイメージは無いが
(後年の新作ではその路線になったが)
ガメラは積極的に熱エネルギーを求めてるのが
いかにも怪獣っぽくていい
一方で人間サイドが常識に基づいて対策し
ことごとく破られるのが基本に忠実
亀が手足引っ込めて
引っ込めたとこから火を吹いて回転して飛ぶという
アイディアは何とも秀逸
(これを誰が考えたかは諸説あるらしい)
後年多くのフォロワーを生んだ
(亀の怪獣や怪人やメカが同様の飛び方をする)
子供向けに全振りしてることを批判する人も多いが
ゴジラとの差別化戦略として
これはこれで正解だったと思う
後年のアニメでガメラが子供を助ける理由を
合理的に設定しようとしてたけど
ガメラは子供好きだからでいいんだよ
大がかりな特撮は大映としては
おそらく初だったはずだけど頑張ってる
ミニチュアワークはちょっと拙いけど
ガメラの着ぐるみの造形や出現シーンや
足元逃げる人間の合成は上手い
アニメ合成の飛行シーンも
モノクロなせいもあってそれらしい
ひとつだけツッコむとしたら
やっぱりZ計画かなあ
ガメラの入ってる先端部の大きさから
推定300メートル近くもあるロケット
何の目的で作られたんだろう?
アポロ計画のロケットですら
110メートルぐらいなのに
あのガメラ入ってるとこ
本当は何を乗せる予定だったのか?
もうひとつの伝説が始まった!
ゴジラと並ぶ怪獣シリーズ、ガメラの第一作目もモノクロでした。リアルタイムで見た作品ではないですが、怪獣大好き少年だった自分はガメラにも想い入れがあります。
幼少時に亀をペットにしていたこともあって、ゴジラとはまた違うガメラも大好きでした。
ガメラのシリーズは、常に傷だらけになりながら最後に勝利をつかむ。そして、子供の味方ってこともあり、まさにヒーロー怪獣でしたね。
我が家には塩ビの怪獣たちがワンサカあったのですが、何故かガメラはプラモデルでした。製作中に指を切ってしまい、その傷が未だに残ってます。
さて、本編ですが、シリーズ一作目はガメラ単体の映画です。人間とのバトルになるんですが・・・う〜ん、やっぱりスケールダウンかな。
ゴジラのそれとは、違いますね。
あの恐怖感も無ければ、迫力もイマイチです。
でも良いんです。ガメラは手足が引っ込んだり、回転しながら空を飛ぶという独自の魅力が有りますから。
余談ですが、アニメのガメラも、メチャ面白い。子供の味方という昔ながらのテイストを活かしたうえで、旧シリーズの怪獣たちがリニューアルされて、迫力満点で楽しませてもらってます。
【ネタバレ】
やっぱりガメラは子供の味方ってのが、根本にあるんでしょうね。ガメラと共に少年が大活躍です。
そして、恐怖の対象になりきれないガメラは、火星に飛ばされるというラストを迎えます。直接的な最期を見せないってのがあるのかもしれません。でも、空飛ぶガメラは宇宙からでも、帰ってきちゃうんだけどね・・・
ガメラは好きなんですが、本作品にはそれほど魅力を感じませんでした。やっぱり怪獣バトルがないと・・・
『1000℃にも及ぶ水蒸気でタービンを回す地熱発電所』???
『1000℃にも及ぶ水蒸気でタービンを回す地熱発電所』???
『そこへ行けば、1000℃にも及ぶ水蒸気が吹き出しているのかね』???
『司令官、核ミサイルの発射準備完了です』???
『冷凍爆弾???』
突っ込みどころが多すぎて、日本国憲法も物理学も諸共せず。
こんな映画で育ったのが恥ずかしい。けども僕は見たか見なかったかも忘れた。
やっぱり、大映は『大魔神』だねぇ。
評価しようがない。
しかも、生物学的に
『なぜ亀が二足歩行するんだ!?』
って我が亡父は言っていた。
追記 演技をしている俳優さんが恥ずかしげもなく、真剣に演技しているのが哀れに感じる。
このZ計画なるものは、現在の月面着陸と高層エレベーター計画と酷似している。勿論、人類の叡智では不可能でリスクがあり過ぎて、見返りが少ない計画である。もし、万が一失敗すれば、人類の滅亡に繋がりかねない。
『核廃棄物を月面へ』と言った計画なのである。近年それが明らかになるであろう。
衝撃の作戦によるラスト
◯ガメラ初登場
正義の怪獣ではない頃のガメラ
平成以降には無い炎を吸収する性質
エネルギーを求めて東京を蹂躙
白黒なので怖い
◯回転飛行
ゴジラ等にはないガメラ最大の特徴
最初に思いついた人頭おかしい
◯衝撃の作戦によるラスト
作中では亀の性質を利用した作戦など、
様々な作戦が展開される。
その中でも予想の斜め上を行くZ計画は衝撃的。
(ある意味オキシジェンデストロイヤーよりすごい)
△クソガキ
ガメラ名物のクソガキは初代から健在。
ガメラは友達と言い張り傍若無人の限り
△街破壊シーンが少なめ
東京を破壊するシーンがもう少し見たかったかも。
ポスターにある新幹線を持ち上げるシーンはなし。
△古代設定は生かされていない。
アトランティス出身の設定が最初にあるだけ。
平成ガメラファンからすると物足りないかも。
ガメラは止まらない...トシオも止まらない!!
「大映だってゴジラに負けない特撮作れるんですけおおお!!」というパワーが先走って有り余った怪作にして快作。いやもう終盤、涙流して笑っちゃった...こんな大昔にとんでもないジェットコースタームービーがあったもんだ。さながらウルトラマンタロウの濃い部分を10話分ぐらい濃縮して見たようなエキセントリックさ、エネルギッシュさ。この振っきった勢い、嫌いになれるわけが無い。そりゃ成功に結びつきますわ。
いやまぁ、B級グルメ的な判断での大好きなんで、星は少しだけ控えめにしておきます。でもニッッコニコで見終わったのは事実です。内心は星5あげたい 。
物語は北極に端を発する。
紆余曲折があって(ほんとにいきなりややこしいいきさつがある)氷塊に堕ちた核爆弾。その熱エネルギーを(たぶん)吸収し、アトランティスの言い伝えにある伝説の巨大ガメが姿を現す...!
文字通り原子爆弾をも含めた地上のあらゆる熱エネルギーはガメラの餌に過ぎず、おまけに空飛ぶ円盤さながらに高速飛行能力まで備えた完全無欠の大怪獣。その上空腹になれば無差別破壊を辞さない60m級の暴れん坊に、世界中の頭脳集団が頭を抱えるハメに。
実際、中盤までのガメラの被害は洒落にならないえげつなさが前面に出ており、現実での災害を捉えたであろう資料映像のインサートが安上がりながらも笑えない生々しさを出している。逃げ遅れた人々に直に火を噴く容赦ないカットまである。確かにここだけならゴジラにも増して怖いかも...って思ってしまう。
しかし決着が近づくにつれどんどんギャグ漫画じみた大味さを大特撮でもってお送りされるんだから色んな意味で堪らない。
視聴する子供たちの目線として、亀をこよなく愛するも周りの不理解に苦悩するトシオ少年というキャラが出てくるのだが(実際当時から亀は子供に人気の動物という認識があったっぽい)、ガメラに一度命を救われたことで自然とガメラにも情がわく。その後殆どのシリーズで踏襲されることになる「ガメラと子供たちの強い絆」の幕開けなのだが...本作に限って言えばまぁ割と一方通行な気がしないでもない。この後先述の大惨劇が挟まるわけで、これで「ガメラは本当は良い奴なんだ!」って泣きつかれても...うぅ〜ん...?
しかしガメラと同じくらいトシオ君も誰にも止められない。ガメラに会うためなら餌の列車に紛れ込むわ船に密航するわ...この手のキャラクターって上手く感情移入できる見せ方なら同情を誘うか、失敗例ならイラつかせるかどちらかだと思うのだが、この子はこう、突き抜けすぎてて...もうここまで来たらどうなっても本望だろうから好きにするがええ!という気持ちになってしまう。
最終作戦、人類に残された唯一の「ゼットプラン」でもって迎え撃つべく、世界一丸となってガメラに炎の餌を巻き、プランの待つ島へおびき寄せる。嬉しそうに火柱を吸いながら海を渡る姿に、あんなに怖かったガメラがチョロ可愛く見えてくる。またガメラが島に上がるか上がらないかの駆け引きが...そんな畳み掛けるような偶然ある?!って凄すぎて笑っちゃう。そして最後は...伝聞で知っていたとしても、是非あなたの目で見てくれ。投げっぷりがサイコーだから。ドラえもんの栗まんじゅう回かよ。
初代ゴジラが常に重々しいメッセージと切り離せない記念碑作であるのに対し、こちらは良くも悪くも、悪くも良くも、99パーセント娯楽に振り切ったことが分かるパニックモンスターものだが...これが昭和期では一躍大映を代表するスーパーヒーローになったり、平成初期を代表する名作特撮映画に繋がったりするんだから世の中何でも作ってみるもんである。って書くと何だか見下したふうに取られそうだが、メチャメチャクライマックスまでの瞬間最大風速がすごかったのも事実だし、ネタ的な評価抜きにしても映像の迫力はモノクロ映画であることすら忘れさせるほどに派手だったんで、...あまり頭を使って観るものでもないのでレビュアー様方の全体的な温度が低いのもわかるが...これもまた正しくエンタメだと僕は断じる。いやもう本っ当、こういうの大好き。
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私事ですが、一個前に見たディズニーの「ウィッシュ」云々が色んな意味で尾を引いてて...怒りに満ち満ちた文なのに過去一で伸びちゃったもんだから「次、何見ても感想言いづらいな...」とか、「大して嫌いでもない映画を、承認欲求のために大袈裟に悪く言うようなひねくれ者になっちゃったらどうしよう...」などという気持ちでいたのだが、この吹っ切れた痛快作がYouTubeでの無料公開という形で目に飛び込んできてくれたおかげで、全てがちっぽけに思えてきた。ガメラは子供の味方だが、今日に限っては僕の味方だった。
大怪獣ガメラの始まり
ちょっと前に観た平成ガメラ三部作が面白かったので昭和の方にも手を出してみました。うお!白黒だ!!
よくよく考えるとカメを大怪獣にしようって発想スゴいですよね!子供の頃から当たり前のようにいるんであまり考えたこともなかったのですが、そもそもこのガメラを思い付いた事自体がスゴいです。更に空を飛ぶとか!普通の思考じゃ考えも付かないです。
甲羅を背負っているだけあってガメラさんメチャメチャ丈夫です。でも、自衛隊の砲撃が効かないからってアメリカ軍に要請して核爆弾を撃ち込む⁉️あれ?非核三原則って当時は無かったんですっけ?
ガメラさんガンガン東京を壊していきます。おバカそうなパリピの若者が容赦なく踏み潰されるシーンにはちょっと笑ってしまいました。おー、東京タワーも倒した‼️って東京タワーの周りに大きい建物が何もない⁉️こういうシーンって当時がわかって面白いですね。でもZプランで石油を海に流すのは当時でもありなんでしょうか?環境破壊って認識は全くなかったのかな?
なんだかんだで白黒なだけに妙に迫力があってとてもガメラが不気味でした。ゴジラに負けじと頑張って作ったんだろうなぁって事が伺えて、なかなか面白かったです。
火を吹き、空を飛ぶ! ゴジラと対するニュー怪獣スター、ここに誕生!
本作のレビューはガメラ生誕50年の2015年に一度書いているが、その時はシリーズ纏めてと今後の怪獣映画への明るい期待について…というちょっと変わった切り口でのレビューだったので、改めて。
同時に、正直ガメラシリーズはゴジラシリーズほど詳しくなく愛着薄いが、何とか頑張って、これから追い追いシリーズレビューを。
という事で、1965年公開の記念すべき第1作目。
時は怪獣映画ブーム真っ只中。
東宝の怪獣王に対抗すべく、各映画会社こぞって挑むも、ことごとく不発。
そんな中で唯一、シリーズ化と人気を築き上げ、対する事に成功。
その魅力を、内容と共に。
北極のエスキモー集落を訪れた日本の動物学者・日高博士ら調査団。目的は、彼らの伝説でアトランティスに居たという巨大なカメの話を聞く為だった。
その時、国籍不明機が米軍機に撃墜される場を目撃。その機は原爆を搭載しており、大爆発を起こす。
氷の大地が大きく割ける。原爆の影響によって、氷の下から、エスキモーが恐れる“アトランティスの悪魔の使者”が目覚めた。その名は…、
ガメラ!
今となっちゃあ“正義のヒーロー怪獣”や“守護神”のイメージあるガメラだが、初出現時はゴジラと同じく恐怖の怪獣。何だかちょっと新鮮。
しかし、北海道で灯台から落ちそうになった子供を助けるシーンがあり、早くも後の片鱗が垣間見える。
北海道から日本に上陸。地熱発電所を襲う。
火を好み、火をたっぷり食らう。
平成ガメラはプラズマ火球だが、昭和ガメラと言えば、火焔放射。
よって、自衛隊の火器攻撃はかえって仇になる。
原爆で目覚めたので、原爆も通用しない。
硬い甲羅はミサイルをも跳ね返し、撃つ手ナシの無敵の大怪獣!
が! 火に強いという事は、寒さに弱い。
冷凍爆弾でガメラの動きを封じ、その間に通常爆破でひっくり返す事に成功。
カメはひっくり返れば動く事が出来ない…のは、普通のカメのみ。
頭手足を引っ込め、回転して空を飛んだ…!
大映にだって優れた特撮技術があり、『釈迦』などそれを駆使した特撮大作も作られている。
「ならば、何故怪獣映画が作れない…?」
「ゴジラのような怪獣映画を!」
当初はネズミの怪獣の予定だったが(特撮ファンなら知っている幻の企画『大群獣ネズラ』!)、色々トラブル続きで制作中止に。
そこで、当時の大映社長・永田雅一の鶴の一声。
「カメの怪獣を飛ばせ!」
そして誕生したのが…、
火を吹き、空を飛ぶ。
陸海空全て活動範囲。
それでいてヒロイックな面も。
松竹ギララや日活ガッパとは一味違う、この魅力!
ゴジラと人気を二分する怪獣スターになったのも頷ける。
昭和シリーズの中心的存在となった本編監督の湯浅憲明は、特撮映画をちょっと冷めて見ていたとか。ピアノ線が見える、火や煙が出ていない。…
でも実際にやってみて、その難しさを痛感したという。
そんな苦労や試行錯誤、元々の高い特撮技術もあって、特撮シーンはなかなか。クライマックスの東京襲撃シーンなど、白黒の映像も相まって、堂々たる見せ場になっている。(ちゃっかりゴジラより先に東京タワーを破壊している)
火焔放射は実際の火を使用、回転ジェットはアニメーションなど、スタッフのアイデア駆使した特撮表現もユニーク。
怪獣映画としては王道だが、人間ドラマ部分ははっきり言って、1954年『ゴジラ』に遠く及ばず。
チープでツッコミ所多々。
その最たるは、ガメラに助けられたカメ好きの少年。
「ガメラは本当は悪い奴じゃないよ!」と一見大人たちに訴え続ける純真な子供のようだが、攻撃や危険な場に忍び込んだり、邪魔ッ!!
挙げ句の果てに、あんなにガメラを助けようとしてたのに、ラストはあっさりと「ガメラ、さよなら~!」って、何なんでしょう、この子…。
さて、撃つ手ナシの人類は、日本・アメリカ・(当時の)ソビエトなど国境を越えて立ち向かう。
人類の叡知を集結させた“Zプラン”。
火でガメラを誘導し、あっという間に伊豆大島に作られた巨大カプセルの中にガメラを閉じ込め、宇宙へ飛ばす事に成功。
人類の勝利!
しかし、ガメラは再び帰って来る。
恐怖の怪獣としてではなく、我々がよく知る魅力を伴って。
本作のガメラもいいが、でもやっぱりガメラは、ヒーローで守護神の方がしっくり来る。
ゴジラより先に東京タワーをぶっ壊した!
ガメラ・シリーズ第1作。
サンテレビ「アフタヌーンシアター」で鑑賞。
ゴジラと人気を二分する、ガメラの記念すべきデビュー作です。当時は特撮怪獣映画の黄金記で、各映画会社がこぞってブームに便乗しており、多くの作品が生み出されていました。
大映も参戦し、口から火を吐く、両手両足を収めて回転しながらジェット噴射で空を飛ぶ、動物性を強調して四足歩行であるなど、ゴジラには無い特徴を持つ怪獣が誕生しました。
ガメラを語る上で外せない要素として、いちばんに子供が挙げられるでしょう。ガメラは常に子供の味方。本作は人類とガメラの戦いが描かれるので悪役扱いですが、灯台から落ちた少年を救う場面もあり、その片鱗が垣間見えました。
昭和シリーズでは作品を経るごとに子供目線を重視した作風が顕著となりました。後の平成三部作などでもそれは踏襲されていました。「怪獣映画を観るのは主に子供」と云う信念を徹底したからこそ人気を獲得し続けているのかも。
そのためかシリーズを通して、他の怪獣映画でよくあるような、科学者が怪獣を倒す決定打を発見すると云うような、大人が活躍する場面が殆どありませんでした。子供が着想したアイデアを大人が実行する、と云うスタンスでした。
本作ではまだ大人の活躍が目立ちましたが、Z計画のとんでもなさは子供が思いつきそうなユニークさがありました。科学考証を度外視し子供に夢と希望を与えるようなファンタジーに徹した作風は昭和シリーズ全てに通底しています。
本作の白眉は、なんと言ってもガメラの東京上陸シーン。その迫力はゴジラ・シリーズに負けていないと思いました。猛烈な火炎放射によって街は火の海に。本家のゴジラより先に東京タワーをぶっ壊すと云う偉業を達成しました。身長差273メートルを腕力のみで倒壊させるなんてすごい馬鹿力です。
ゴジラ・シリーズと比較されるのは宿命かもしれませんが、「二番煎じではないか?」と云う前評判を跳ね除けるかのように、本作は大ヒットを記録しました。以後、大映が倒産するまで毎年1本のペースで続編が製作されることになりました。
[余談]
それにしても俊夫くん、えげつない子供です。自分が捨てた亀のチビがガメラになったのかもしれないぞ、と時系列を完全に無視した思い込みをするし、ガメラの家をつくるんだと言って石ころをいっぱいリュックに詰めて来るし(足りるわけないだろ)、ガメラに突入する石油タンクに掴まってニコニコするのはいいけれど、助けに来たおじさんを手こずらせて爆発に巻き込まれそうになるし。頭を叩きたくなりました(笑)。
「ガメラは友達なんだ!」ととんでもない行動力で大島まで密航する気合いには危うく敬服しそうになりましたが、その後の行動にめちゃくちゃ腹が立ちました。大島に誘き出されたガメラに「来ちゃだめだ!」と一喜一憂していたにも関わらず、翌日には大好きなガメラを宇宙に追放するためのZ計画の施設を「すごいだろぉ!」とさも自分がつくったかのように姉に自慢しているんですもの。お前は二重人格なのか!
と、なんだかんだ書いて来ましたが、このような部分がやけに気になってしまうのは、童心を忘れてしまったと云うことの証明みたいに感じて、切ない気持ちになったことも事実。私も大人になったと云うことなのかしら。そう云うことであるならば、俊夫くんの方がまだマシなのかもしれません。
[以降の鑑賞記録]
2019/06/27:アマプラ(シネマコレクション by KADOKAWA)
※修正(2023/12/04)
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