劇場公開日 1968年11月22日

「仮面被るのはさすがにドキドキする」神々の深き欲望 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0仮面被るのはさすがにドキドキする

2020年3月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ギトギトな生命力の人間の営みを描き続ける今村昌平監督が舞台にしたのは沖縄の離島。
独自の宗教観、因習。プラス近親相姦、小さなコミュニティ内の差別迫害。パキーンとした強烈なコントラストの風景。近代化に押しつぶされていく土着性。

聞こえてくる製作現場の話も狂気の沙汰で、キャストやスタッフに過酷な現場を強いたり、監督が新人女優と肉欲に溺れたりと全くまともではない。
こういう製作の現場の話は映画史的に度々聞くが、ここまで突き抜けないと行けない世界というのがあるのかもしれない。(でも当事者には絶対なりたくはない)

3時間はさすがに長いが短い尺で見る内容でもないのでこれでよい。だがグッタリとした取れないタイプの疲れに襲われた。

コメントする
散歩男