「昭和初期のブラック」蟹工船(1953) La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和初期のブラック
「さようなら昭和百年特集」 にて鑑賞
プロレタリア文学の象徴であり、非業の獄中死を遂げた小林多喜二の代表作を山村聡さんが監督していたとは思いませんでした。特別に主人公を設けず、労働群像劇とした為に少し焦点が絞り切れなかった点はありますが、この蟹工船構造自体はブラシュアップして現在の日本のブラック企業じゃないかと思い知らされます。
特に、あの種の人々が大好きな旭日旗が大写しで翻るラストシーンの象徴性が身に沁みました。
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