十五才 学校IVのレビュー・感想・評価
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不登校、こんなにうまくいくわけない
良い映画だなと思います。
赤井英和も麻美レイもとても良い人で、偶然会っただけの人(しかも愛想とか悪いくそガキ)にそこまでする人いるんだ、って感じ。
学校に行けなくなった子の多くは、
親が理解してくれない場合、人目もあって家から出られず、冒険する気力も残っておらず、お金もなく、したがって味方に出会う機会のないまま、一人で悶々と部屋の中でなぜなぜと苦しみ続けなきゃならない。
映画だから、ストーリーがなきゃいけないからこうなるのは仕方ないけれど、
実際の不登校はこんな風にはいかない。
屋久島出たあといきなり家だし(尺の都合上仕方ないとは思うが)このテーマで映画つくりたかったなら、もっとシナリオ練れば良かったのにと思う。
あと丹羽哲郎が何言ってるか聞き取れないセリフが多い。滑舌とか歳をとったら仕方ないのかもしれないけど。
ロードムービー
教室の席には金魚が2匹泳いでいる・・・と笑わせる冒頭シーン。運転するのは笹野高志だ。そして赤井英和は大阪まで。そこから九州まではおばさん(麻実)の運転。実は彼女の息子も家に閉じこもりきりでジグソーパズルばかりしてる男だったのだ。別れ際にくれた帆船のジグソーの裏には浪人の詩が書かれていた。
縄文杉を目指すときのお姉さん、その後のおじいさん(丹波哲郎)のエピソードによって少年は成長するんだけど、時代劇とジグソーが好きな友達の影響が一番大きかったような。
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