「この映画で涙なんか流しては駄目だ 義務教育とは、社会や親がその個人に教育を受けさせる義務があるという事。個人が教育受ける義務があるということではない。観客はそこを間違える。」学校(1993) マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画で涙なんか流しては駄目だ 義務教育とは、社会や親がその個人に教育を受けさせる義務があるという事。個人が教育受ける義務があるということではない。観客はそこを間違える。
この映画で涙なんか流しては駄目だと思う。こう言った所へ通って、学歴を積もうとしている人は、不器用だったり精神的に不遇ではない。なんの目的のなく、大学等に通うモラトリアムな若者よりも、生き甲斐を持って通っていると断言できる。
この映画は学歴社会を全肯定して、その底辺として、夜間中学を俯瞰して、面白可笑しく作っているにすぎない。
取材を重ねて、現実にそって作っていると弁解するだろうが、差別を助長しているとしか言いようがない。現実にそう言った人達がいるのだから、その人達を哀れんだり、笑い者にして言い訳がない。そう言った立場の人が作った映画なら、少しは許せるが。そう云う立場の人はこう言った映画は絶対に作らない。こんな単純な、お涙頂戴人情劇なんか作る訳がない。
精神的に不遇ではない。置かれた環境が不遇なのである。従って、夜間中学が教育環境の優れた場であるはずがない。義務教育としての最低の権利を行使しているに過ぎない。高校の義務化が叫ばれて、久しいのだから、彼等には更に多くの教育を受ける権利があると僕は感じる。
改めて見たが、やっばり、理解できなかった。但し音楽は良い。
あなたの意見も合っている。
映画なので、多少ディフォルメされている部分もあるだろう。
ただ、この映画の原作が書かれた頃はやはりまだ、この様に義務教育すらまともに受けられなかった人たちが社会から不条理にも取り残されていたのも事実でした。
ある意味では、棄民、いまでは、また違い、外国人の関係で夜間中学校が必要な時代となっているようです。
この頃を知るにはやはり、『学校』そして『東京23区×格差と階級』を一度目を通されると良いと思います。
人間とは弱いものです。
明日は我が身です。
社会の網の目からこぼれ落ちた人たちが寄り添って、共に学ぶ。
そんな場所があってもいいのでは?
貧困、不遇、道を踏み外した人たち… にとって、
こんな場所と、正しく導いてくれる人がいる事が、どれほど彼らの救いになることか。