「おぐりきゃっぷ!」学校(1993) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
おぐりきゃっぷ!
おぐりきゃっぷ!第35回有馬記念の実況を思い出して雄弁をふるうイノさん(田中邦衛)。冬のある日、死んでしまった彼。不幸の連続だった話をクロちゃんがHRで語ると、もうしみじみ。
公開当時はまだ教育界に未練があったころだったので、ここまで教育の素晴らしさを感じさせる映画にはもう絶賛。生徒一人の死をみなで語り合って、それを生きた授業にする。そして、人生を学ぶことによって幸福を追求する・・・
今となっては中学を卒業できない事情とか、職業についても考えさせられるが、さすがに15年も経ったら学歴社会の弊害という問題は影をひそめてしまう。韓国人、中国人という生徒という設定は時代の先取り。細かな部分で山田洋次のメッセージが聞こえてくるところもいい。
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