風立ちぬ(1976)のレビュー・感想・評価
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抑揚に欠ける
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総合65点 ( ストーリー:75点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
純文学が原作ということで物語もしっかりとしているし、主演の二人は制作された時代もあってか劇中の設定と同様に清純そうでいいのだが、見終わった時に思ったのが想像していたりも抑揚がなかったということ。社会的制約の中で戦争に病気にと、たいへんな時代にたいへんな状況で命懸けの純愛を貫くわりに、何かあっさりと終わってしまった。例えば当時人気絶頂の山口百恵に、苦しんでやつれてのた打ち回るような場面を強要することも出来なかったのか、綺麗な場面だけのまま終わってしまう。だから見終わってたいして感動や悲しみが心の中で広がらなかった。演技か演出かあるいはその両方が淡泊で、物語の深みを出し切れていない部分がある。
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