劇場公開日 1976年7月31日

「存在感のある医者役宇野重吉」風立ちぬ(1976) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0存在感のある医者役宇野重吉

2019年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 また縁談を壊してほしいの・・・三浦友和に懇願する山口百恵。この頃はそれほど親密な仲じゃなかったのだろうか、と思えるほど距離感が感じられた。

 父親の芦田伸介がいい役だ。昭和17年になったばかりというのに日本の敗戦を予想していた。戦死した先輩(松平健)も達郎も戦争で人を殺すのは嫌だという考え。「生きる」ということの重要性を訴えてくる。節子も肺結核で療養中。何としても生きて欲しいという願いが痛々しく響く。

kossy