三代目 魚河岸の石松

劇場公開日:

解説

宮本幹也の原作から、「弥次喜多道中記」の笠原良三が脚色、「曲馬団の娘」の小石栄一が監督、「少年探偵団 首なし男」の藤井静が撮影したお馴染魚河岸の石松シリーズの一篇。石松に今回は今井俊二が扮するほか、柳谷寛、宮城まり子、佐久間良子、小宮光江、清川虹子、星美智子、大泉滉らが出演。色彩は東映カラー。

1958年製作/89分/日本
原題:Much Love,Much Fuss
配給:東映
劇場公開日:1958年5月7日

ストーリー

全水揚労務者共同組合の組合長に立候補したのは、瀬川と丸富の二人である。瀬川は、丸富とも縁の深い清水の網元の権造に選挙が丸く治るよう一膝のり出して貰おうと考えた。そこで、石松とキノキンの二人がお役目を言いつかって清水へ旅立ったという次第。清水駅に降りるとそうそう、キノキンが芸者風の粋な年増に鼻の下をのばして、財布をすられてしまう始末だった。おまけに、権造は伊豆の下田へ引っ越したというのだ。二人は早速下田へ向ったが、そこでも鳥羽の網元が倒れたので、その間の監督をしに呼ばれていったとのこと。仕方なく、二人はまた鳥羽へ向った。海女コンクールや、あやしげな新興宗教にかかりあったりしながら、ようやく権造にめぐり会うことができた。権造の話では、すでに丸富の方から、石松らを相手にしないように言って来たという。とはいうものの、彼は選挙までには上京することを約した。ただ、昔権造の下で働いていた熊田という男が東京で事業をしているらしいから用心せよと仰せつかった。さて、東京魚河岸。演説会場では、丸富の応援演説に問題の熊田が一席ぶっていた。そこへ駈けつけたのが権造である。丸富は熊田がそんな札つきとは知らなかったとわびた。かくて、選挙には瀬川がめでたく当選した。女群に追われて逃げまわっている石松に、瀬川は「石、お前のお蔭で男になれた」と声をかけた。

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