劇場公開日 1991年2月9日

「博打はやっちゃだめです!」陽炎(1991) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0博打はやっちゃだめです!

2019年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 親がわからない女の子りんをやくざの親分が養女にした。立派にやくざの娘となったりんは熊本に帰り、やくざ家業を継ぐ。

 樋口可南子や荻野目慶子、その他大勢の女優がみんな脱いでいる映画。この時代の邦画は五社監督作品をはじめ、女優がみなヘアヌード写真集に繋がるものが多いようだ。まるで写真集を売るための映画という雰囲気で、映画そのものも中味が薄い割りに大作風のつくり。

 それでも俳優の演技はなかなか熱が入っていた。特に高品格!『麻雀放浪記』での演技を思い出させるような渋い爺ちゃんだ。 それにしても、この博打ってルールがよくわからん。花札のようでありトランプのようであり、どちらが勝ったのかさっぱりわからない。

 おりんの義弟一太郎が恋人(荻野目)と心中に見せかけ殺される。「悪党ども、往生しなっせ!」と爆弾を投げ込むシーンが凄かった。しかし、すごいのはここだけ。いつのまにか樋口可南子に惚れていた仲代達矢も最期に見せ場を作ってくれるものの、正義感を振りかざすおりんには「賭博やること自体がいけないんだよ」と教えてあげたくなりました。

kossy