影なき声のレビュー・感想・評価
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松本清張の原作ゆえかストーリー展開は抜群に面白く、映像的にも印象にのこる。
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1958年公開の鈴木清順監督の日活作品。犯罪者の声を偶然聞いた電話交換手の南田洋子ヒロインが、その声の主宍戸譲に数年後に出会うというシチュエーションは、松本清張原作らしいが、抜群にハラハラドキドキさせられる。
その後は、かなり意外にも、宍戸譲は殺され、その犯人が誰かという展開も面白い。主人公の新聞記者ニ谷英明は、ヒロイン夫が犯人でないと信ずるが、本人は犯行自供し、怪しい芦田伸介や金子信雄にはアリバイが有るため、誤報的記事を書き辞表を書く展開になるのも、予想を超える展開。
白黒映画だが、ドアがゆっくりと開くヒロインの恐怖、夜霧とか景色の切り取り方、警察の拘置所を並行して見せる描き方とかヒッチコック風?で印象に残った。
真犯人含めた最後の謎解きが説明的すぎていただけなかったが、全体的には随分と楽しめて、鈴木清順監督、初期作品ながら結構いけるじゃない、と思わされた。
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