快傑黒頭巾 爆発篇

劇場公開日:

解説

黒頭巾シリーズの第八話。高垣眸の原作を、「唄ごよみ出世双六」の小川正が脚色し、「孔雀城の花嫁」の松村昌治が監督した。撮影は「紅顔の密使」の吉田貞次。

1959年製作/60分/日本
原題または英題:The Black-Hooded Man Rides Again
配給:東映
劇場公開日:1959年8月2日

ストーリー

幕末、新開港地横浜に、ゴーラム博士が現れた。彼は大阪城落城の時、祖先が持ちだした巨万の宝の地図を持っていた。秘宝を発見すれば、強力な液体火薬と交換してやると公言した。浪士取締兼外国奉行水野主膳が秘宝探しの件で博士と交渉していた。そのテーブル上から、召使に変装して忍びこんだ黒頭巾は地図を奪った。勤皇派の薩摩藩士益満は、同じ交渉にきて館の前で主膳の配下、高崎を隊長とする市中見廻組に捕えられた。黒頭巾は牢番に化けて彼らをすぐさま救出した。今度は馬子に化けて志士たちを見廻組の隊士に仕立て無事、江戸から逃してやった。--黒頭巾は百軒長屋に易者天命堂、艶歌師与作として住んでいた。彼に両国“ふな政”の仲居お藤がうるさくつきまとう。曲芸師友之助兄妹の姉、お美津も“ふな政”に勤めていた。店で、勤皇派の長州藩士・新次郎と知り合った。勤皇派の会合が隣りの土佐屋であることを新次郎が話した。お藤は主膳の間者だった。直ちに捕方が取り巻いた。黒頭巾は水野屋敷の天井裏にひそみ、このことを知った。救出に駈けつけた。--地図は薩摩屋敷の山鹿士行(黒頭巾の父)に渡された。地理学の権威だ。秘宝のありかは信濃白馬岳だということがわかった。川開きの夜、主膳の招宴が“ふな政”で開かれ、ゴーラムはお美津に邪心を抱いた。高崎はお美津を連れ去った。黒頭巾はお藤の求愛に応ずるふりをし、お美津が横浜に連行されたことを聞きだした。馬を飛ばすと、博士の部屋からお美津を救い出し、長屋にかくまった。新次郎は士行らと共に白馬岳へ向ったが、高崎らに襲われた。士行は捕えられ、新次郎は崖から落ちた。黒頭巾は馬方に化け救出に向った。その間、主膳は黒頭巾の正体を悟り、長屋を襲い、お美津を友之助兄妹と共に連れ去る。黒頭巾は秘宝が掘り出されるのを待って士行を救おうとしたが後から追った見廻組に撃たれ、士行の死を見たまま、谷へ落ちた。秘宝を手にした博士は次の夜、紅竜丸の船上で火薬を渡すことにした。お藤は黒頭巾の死を知り、お美津たちを救おうとするが、怪しまれた。その時、片眼の海賊が現れた。黒頭巾だ。彼は新次郎にお美津らやお藤を連れださせた。主膳らがそれに気づき、騒ぎだした時、ゴーラムが不気味に笑った。これも黒頭巾だった。拳銃戦となる。ゴーラム、高崎、主膳は倒れた。紅竜丸は液体火薬で爆発した。--朝、黒頭巾は白馬にまたがり、砂丘のかなたに消えた。

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