女必殺拳 危機一発
劇場公開日:1974年12月7日
解説
“女必殺拳”シリーズ二作目。日本のダイヤ密輸組織に敢然と挑戦する少林寺拳法の名手の香港娘の活躍を描くアクション映画。脚本は「女必殺拳」の鈴木則文と「衝撃!売春都市」の掛札昌格、監督は「女必殺拳」の山口和彦、撮影も同作の中島芳男がそれぞれ担当。
1974年製作/83分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年12月7日
ストーリー
香港の富豪・王渕明の娘美麗が誘拐された。この調査に当っていた謝希大は美麗が日本の密輸組織によって日本に連れて行かれた事を捜りあてたが、何者かに殺されてしまったために、王は、美麗の幼な友達で少林寺拳法の使い手、李紅竜に美麗救出を依頼した。日本へ飛んだ紅竜は、宝石デザイナーをしている姉の白蘭に会った。だがその白蘭は密輸組織のボス、大曽根の情婦だった。その夜、白蘭のアパートに泊った紅竜は、大曽根の指令を受けた本位田三兄弟の中の鹿二郎に襲われるが、激退した。翌日、紅竜は少林寺拳法東京道院道場の大範士、藤田徹道に相談を持ち込むと、徹道は少林寺の全力を挙げて紅竜に協力を約束した。一方、殺された謝希大の弟・椿俊輔は、兄の仇を討つため大曽根の用心棒として潜り込んだ。大曽根は、本位田三兄弟の他に、密殺流忍拳・羅内幻十郎、元プロレスラーのヘシウスなどを囲っている。ある夜紅竜は、大曽根が経営するナイトクラブ“オリエンタル”に花売娘に変装して潜入し、地下室の隠れ部屋で美麗を発見した。組織は美麗など若い娘数人の身体の中にダイヤを埋め込んで日本に運び込み、この地下室で、酔いどれ医者の須賀野によって摘出していたのだった。狭い密室での格闘の末、紅竜は美麗を連れ出し、東京道院に保護を頼んだ。怒った大曽根は妹のために裏切った白蘭の両目を失明させ、彼女を囮に、紅竜を呼び出した。紅竜を待ち受けていたのは、本位田の長兄・猪一郎である。“乱花血殺”の紅竜だが、ヌンチャクを巧みに使う猪一郎に次第に追いつめられて行く。その時、椿がドラム岳を猪一郎めがけて転がせ、その隙に紅竜は難を逃れた。その頃美麗は少林寺のガードにもかかわらず幻十郎によって殺されてしまった。紅竜は再び“オリエンタル”の地下室に潜入した。失明している白蘭は、正に女体解剖されるところで、紅竜の救出もむなしく、須賀野のメスが白蘭の胸に突きささり、息絶えた。怒った紅竜は、次々と用心棒たちを蹴ちらした。そこへ椿も紅竜の応援に駈けつけた。死闘の末、紅竜は猪一郎と大曽根を打ち倒すのだった。