俺の背中に陽が当るのレビュー・感想・評価
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映像に斬新さが乏しく、中平康監督作(撮影高村倉太郎)としてはかなり物足らない
中平康 監督による1963年製作(98分)の日本映画。
配給:日活、劇場公開日:1963年4月7日
吉永小百合と浜田光夫の主演と思っていたら、吉永は脇役の、浜田主演映画で彼が主題歌まで歌っていた。浜田の兄内田良(その妻が南田洋子)がヤクザを辞めようとしていたのに罠にかけられ惨殺される。その復讐のために浜田はヤクザ社会に入りそれを成就する物語。
ギラギラしたものを感じさせるストーリーだが、浜田のキャラクター(仕事は高層ビルのガラス拭き)なのか、あくまで清く正しく健康的なタッチ。とは言え、ヤクザから信用得るため、主人公が可愛がってる同僚の小沢直好(のちに小沢直平)の顔にタバコの火を押し付ける映像が何ともイタイ。
またカタキとなる憎い親分役を、山内明が好演。少し頭足らなくヒトが良い下っ端ヤクザ(浜田に罠のカラクリを喋ってしまい始末される)榎木・野呂コンビがとてもコミカルに演じていて印象に残った。佐野浅夫が主人公たちが飲み屋で出会う酔っぱらいとして登場。
まあ全体として悪くは無いが、中平康監督作(撮影は不良少女や幕末太陽傳を手がけた高村倉太郎)としては映像に斬新さが無く、かなり物足りなかった。
監督中平康、脚色佐原靖郎、 中平康、原作渋谷健、企画水の江瀧子、撮影高村倉太郎、美術大鶴泰弘、音楽伊部晴美、録音片桐登司美、照明森年男、編集丹治睦夫、スチル式田高一。
出演
浜田光夫滋、吉永小百合朝子、内田良平健三、南田洋子幸子、佐藤公明康夫、小沢直好俊夫、北見治一小谷、山内明麻生、安部徹山田、下絛正巳白木、楠侑子エマ、小高雄二青島、
深江章喜黒木、小野良赤岩、平田重四郎透、野呂圭介芳ッちゃん、榎木兵衛英ちゃん、河上信夫磯部、梅野泰靖英世、佐野浅夫前田、木下雅弘洋二、星ナオミ瞳、近江大介トニー、亀山靖博テリー、光沢でんすけピンゾロ松、玉村駿太郎坂本、石崎克巳浩、鈴木瑞穂部長刑事。
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